岸辺の旅
劇場公開日:2015年10月1日
解説
湯本香樹実による同名小説を黒沢清監督が映画化し、第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で監督賞を受賞。深津絵里と浅野忠信が主役となる夫婦を演じた。3年前に夫の優介が失踪した妻の瑞希は、その喪失感を経て、ようやくピアノを人に教える仕事を再開した。ある日、突然帰ってきた優介は「俺、死んだよ」と瑞希に告げる。「一緒に来ないか、きれいな場所があるんだ」との優介の言葉に瑞希は2人で旅に出る。それは優介が失踪からの3年間にお世話になった人々を訪ねていく旅だった。旅の中でお互いの深い愛を改めて感じていく2人だったが、瑞希が優介に永遠の別れを伝える時は刻一刻と近づいていた。
2015年製作/128分/G/日本・フランス合作
配給:ショウゲート
スタッフ・キャスト
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2022年7月23日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
動画配信で映画「岸辺の旅」を見た。
劇場公開日 2015年10月1日
2015年製作/128分/G/日本・フランス合作
配給:ショウゲート
浅野忠信
深津絵里
奥貫薫
蒼井優
柄本明
深津絵里はピアノ教師。
ある日、3年間失踪していた夫、浅野忠信が突然帰宅した。
「オレ、死んだよ」
そう言った浅野忠信は目の前にあった白玉団子を食べた。
「美味い!」
翌日から2人はバスに乗って旅をはじめた。
生前、浅野忠信が世話になった人々を訪ねる旅である。
訪問先で2人は何人かの死んだ人たちとも出会う。
終始、不可解な映画だが、
まあこれはこれでいいのかなあ。
満足度は5点満点で3点☆☆☆です。
2022年2月7日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
う~む。
どのシーンも心に刺さりませんでした。
深津絵里さんと浅野忠信さんの抑えた演技と、出演時間は短かったですが蒼井優さんの存在感抜群の演技はとても良かったです。
2022年1月16日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
深津絵里扮する音楽家庭教師瑞希のところへ3年ぶりに浅野忠信扮する優介が帰ってきた。瑞希は優介の病気に気づかなかったのだった。優介は瑞希を旅に誘った。責任感が強く自分が死んだ事も分からない人もいるそうな。誰が生きていて誰が死んでるのか分からない不思議な世界。いくら不気味でもいくら再度のお別れが切なくても亡くなった人にまた逢えるなんていいよね。生きていた時に言えなかった事も言えたりして。麗しき夫婦愛かな。
2022年1月15日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
以前のレンタルDVDでの鑑賞以来だったが、
NHKで放映されたので再鑑賞。
2回目で少しは理解が進んだのか、
今回は面白く観ることが出来た。
死者と生者の関係は自由奔放で、
生者が死者を認識出来ないことも無く、
新聞配達のシーンや廃墟に何故か配達されて
くる牛乳等には何のリアリティもない。
例えば「フィールド・ドリーム」よりも
その設定は更に荒唐無稽だ。しかし、
この映画の本旨には全く影響はなく、
抵抗無く受け止めることの出来る
演出の上手さを感じた。
死者がバスに乗って酔い止め薬を求める
なんてユーモアも
好ましく観ることが出来た。
また、夢なのかも知れないの思わせるような
妻の寝起きの描写も、
原作がどうなのは分からないが、
テーマに幅を持たせた演出に感じた。
この映画、生者も死者も
彼岸・此岸の相手への後悔や懺悔をも含めた
愛情溢れる想いが一杯だ。
そして、後段の私塾での夫の
光についての講義は意味深で、
無であり質量ゼロである幽霊である私は
無意味ではない、本当の姿のようである、
の如く語るくだりは
この映画の全てを総括しているかのようだ。
だから、残念に思えたのは、
最後の、世話になった農村の老人の長男と
主人公の妻の父親が現れるエピソードが、
前述の、夫によるこの映画の総括的講義が
描かれた後では
蛇足的で冗長にも感じられたことだ。
前半は良かっただけに、
ここは省くかコンパクトにまとめ、
妻へのお詫びと再出発への促しの
ラストシーンに時間を割いて描いた方が、
より良い作品になったような気がする。
また、どうしても尾を引いたのが、
そもそもがこの作品は
愛する夫と妻の心の交流が
中心となっているイメージなのだが、
妻を置き去りにして3年という
この作品で描かれた3家族との生活が
お詫びでは済ませるには重過ぎ、
妻への想いとの比較上
ウェイト的にどうなのかが、
私には最後まで理解が及ばなかった。
私の3回目の鑑賞の際のテーマになりそうだ。