第38回日本アカデミー賞「ふしぎな岬の物語」が最多13部門受賞
2015年1月14日 16:27

[映画.com ニュース]第38回日本アカデミー賞は1月14日、正賞15部門各優秀賞および新人俳優賞を含む正賞外賞を、東京・グランドプリンスホテル新高輪で発表した。優秀作品賞は、「永遠の0」「紙の月」「小さいおうち」「蜩ノ記」「ふしぎな岬の物語」の5作品が選出。なかでも、「ふしぎな岬の物語」が最多13部門を受賞した。
「ふしぎな岬の物語」に続くのは、「永遠の0」の11部門、「蜩ノ記」の10部門、「紙の月」「小さいおうち」の9部門。日本アカデミー賞協会の岡田裕介会長は「(本賞が)38回目を迎え、皆様のご尽力により『映画人の、映画人による、映画人のための最大のお祭り』としての位置を確立しつつあるように感じる」と話した。
さらに岡田氏は、昨年10月に開催された第27回東京国際映画祭のトークショーで、北野武監督が「日本アカデミー賞なんてのは全部持ち回り」と批判していたことに触れ、「はっきり言いまして、一番クリーンな賞であろうと思っています。公明正大な日本アカデミー賞を今後も作っていきたい」と姿勢を示した。北野監督や事務所の理解も得られているといい、「お祭りとしての映画の火を絶やさず、もっともっと燃やしていくためにも皆様のご協力をよろしくお願いします」と呼びかけた。
また、岡田准一が優秀主演男優賞(「永遠の0」)、優秀助演男優賞(「蜩ノ記」)を受賞した。ジャニーズ事務所所属俳優では、2006年に「武士の一分」に主演した木村拓哉(受賞辞退)以来の選出。同事務所は、「これまで弊社の中でも最多の20本の映画作品に出演させていただき、映画に育てて頂いた俳優と言っても過言ではありません。昨年末より、報知映画賞主演男優賞、日刊スポーツ映画大賞主演男優賞を受賞させていただき、このたび日本アカデミー協会からも優秀賞を授与したいとのご連絡をいただき、2月27日の表彰式のスケジュール調整もつきましたので受賞させていただくこととなりました」とコメントを発表した。
授賞式の総合司会には西田敏行が続投し、第37回日本アカデミー賞で最優秀主演女優賞と最優秀助演女優賞の2冠を達成した真木よう子とタッグ。西田は「本年度の優秀作品もかなり素晴らしい5作品がそろっております。日本映画がだんだん盛り上がってきているなと実感しております。昨年度公開された作品に私が出演した作品がありましたが、選ばれていないのは、どうなんでしょうか(笑)」とおどけ、真木は「司会というお仕事は初めてなので、とても動揺しています。もともと、おしゃべりも得意な方ではないので、何とか日本アカデミー賞という素晴らしい式にご迷惑をおかけしないよう、自分なりのできるだけの力で頑張っていきたい」と声を震わせながらも意気込んでいた。
第38回日本アカデミー賞授賞式は、2月27日にグランドプリンスホテル新高輪の国際館パミールで行われる。
主な優秀賞受賞リストは、以下の通り。
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