思い出のマーニー

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劇場公開日:

思い出のマーニー

解説

イギリスの作家ジョーン・G・ロビンソンの児童文学「思い出のマーニー」(岩波少年文庫刊)を、スタジオジブリがアニメーション映画化。物語の舞台を北海道の美しい湿地帯に置き換え、心を閉ざした少女・杏奈が、金髪の少女マーニーと出会って秘密の友だちになり、体験するひと夏の不思議な出来事を描く。札幌に暮らす12歳の内気な少女・杏奈は、悪化するぜん息の療養のため、夏の間、田舎の海辺の村に暮らす親戚の家で生活することになる。しかし、過去のある出来事から心を閉ざしている杏奈は、村の同世代の子どもたちともうまくなじむことができない。そんなある日、村の人々が「湿っ地屋敷」と呼び、長らく誰も住んでいないという湿原の古い洋風のお屋敷で、杏奈は金髪の不思議な少女マーニーと出会い、秘密の友だちになるが……。「借りぐらしのアリエッティ」で監督デビューした米林宏昌の長編第2作。杏奈役はドラマ「GTO」や映画「男子高校生の日常」などで活躍する高月彩良、マーニー役はNHK連続テレビ小説「あまちゃん」でブレイクした有村架純が、それぞれジブリ作品初参加でアニメ映画の声優に初挑戦。

2014年製作/103分/G/日本
配給:東宝
劇場公開日:2014年7月19日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第88回 アカデミー賞(2016年)

ノミネート

長編アニメーション賞  

第38回 日本アカデミー賞(2015年)

ノミネート

優秀アニメーション作品賞  
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映画レビュー

4.5有村架純さん声優デビュー作です。

2023年9月28日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

知的

難しい

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Don-chan

4.5地味だがそれが良い、ジブリの隠れた名作

2023年9月14日
スマートフォンから投稿

泣ける

悲しい

幸せ

アカデミー賞ノミネート作品ということもあり、物語の構成は完璧で、杏奈とマーニーの関係や心情が丁寧に深く描かれている。
不思議な話にも関わらず、伏線回収がしっかりしていて最後のオチでも納得してスッキリ物語が終わる。
世間の評価は低いようだが、個人的にはジブリの中でもトップクラスに大好きな作品。

オチが強いけど、ストーリー展開的にはとても平凡であるため、一見すると、「百合だかイマジナリーフレンドだかに見えてた杏奈とマーニーの話が、最後のオチでびっくりして、はい終わり、杏奈回復してハッピー」なだけに感じでしまう。

しかしこの作品のウリはそこではないと思った。

この作品は「ストーリー」ではなく、杏奈とマーニー2人の心がメインである。

特に全体を通して主人公、杏奈の心情の機微がとても丁寧に描かれている(物語が進むにつれて、杏奈のお礼が「すいません」から「ありがとうございます」へ変わったり)ので非常に感情移入し易かった。

マーニーの心情が直接表現される描写は少ないが、マーニーの正体を分かった上で振り返ると、霊マーニーが杏奈の前に現れたことや実在したマーニーの背景からこちらにも非常に感情移入できてしまう。

なぜ杏奈は湿っち屋敷に、マーニーに惹かれたのか。なぜ湿っち屋敷のマーニーは杏奈に会おうとしたのか、もしくはなぜ杏奈の頭の中の人物であるマーニーが実在した形跡があるのか。
これらの答えを、杏奈とマーニー2人の視点に立って考えてみるとより楽しめるし、感動できる。

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ハリポタ最強

4.0共感と違和感

2023年5月23日
PCから投稿

しばらく前に視聴し共感が心に残っていたので再視聴。ストーリー的には切なく悲しくもハッピーエンド。男であっても涙する人は多いかもしれない。
しかし、前回感じていた違和感は今回も払しょくできず。やはり舞台設定に無理があるのかもしれない。
北海道道東のあのあたりかと想像できるが、豪奢な屋敷、リッチな白人夫と放蕩妻の夫婦、豪華なパーティーなど、あのあたりで果たしてあり得るだろうか?という違和感がどうしても拭えない。(道民の方で気を悪くされたらごめんなさい)
仮に関東や関西の高級別荘地ならそれほど違和感はなかったかもしれない(←これも自身の狭視野的な固定観念に過ぎないのだろう)。実は最初は関東が舞台と思っていた。
想像するに監督以下制作陣の「都会感覚」が勝ちすぎてしまったのだろう。

と苦言を述べたが、それらを差し引いてもプラスの印象はまだ残る。
個人的に気に入っているのが終盤登場するメガネっ娘! 彼女の存在こそ主人公にとってのファントムストーリーを断ち切る重要なキーパーソン。そして視聴者にとっても救いの女神(妖精か?)。おかげで爽やかに見終えることが出来た。

1912--

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resuwisshu311

4.5名作です

2023年3月21日
Androidアプリから投稿

繊細な心の機微を美しいアニメーション映像で仕上げた、名作だと思う。
養子という生立ちもあって、コミュニケーション障害を抱え、表面では良い子だけど自分の本当の気持ちを明かすことができず、自己否定の感情に苛まれている(加えてストレス性の喘息も持っている)女の子。そんな主人公が、ひと夏の奇跡的な体験を通じて、自分の孤独な内的世界から一歩踏み出し前へと進んでいく、そういう話。子供に理解の難しいところは、一緒に見た大人が解説してあげる必要があるかも。

「私は私が嫌い。」「太っちょ豚!」といった印象に残る名言(?)がてんこもり。
またアリエッティもそうだけど、米林監督のアニメーションは作画がとても綺麗で、外国の児童文学の世界を上手く日本のアニメーションに落とし込んでいている(本作は北海道が舞台になっている)。ぜひ新作を作ってほしい。

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village
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