レ・ミゼラブル(2012)

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劇場公開日:

レ・ミゼラブル(2012)

解説

ビクトル・ユーゴーの同名小説を原作に、世界43カ国で上演されて大ヒットを記録した名作ミュージカルを、ヒュー・ジャックマン、ラッセル・クロウ、アン・ハサウェイら豪華キャストで映画化。監督は「英国王のスピーチ」でアカデミー監督賞を受賞したトム・フーパー。舞台版プロデューサーのキャメロン・マッキントッシュも製作に名を連ねる。パンを盗んだ罪で19年間服役したジャン・バルジャンは、仮出獄後に再び盗みを働いてしまうが、罪を見逃してくれた司教に感銘を受けて改心する。やがて運命的な出会いを果たした女性ファンテーヌから愛娘コゼットを託されたバルジャンは、執念深いジャベール警部の追跡を逃れ、パリへ。バルジャンとコゼットは親子として暮らすが、やがて激動の時代の波に飲まれていく。第85回アカデミー賞でアン・ハサウェイが助演女優賞に輝いた。

2012年製作/158分/G/イギリス
原題または英題:Les Miserables
配給:東宝東和
劇場公開日:2012年12月21日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第37回 日本アカデミー賞(2014年)

受賞

優秀外国作品賞  

第85回 アカデミー賞(2013年)

受賞

助演女優賞 アン・ハサウェイ
音響録音賞  
メイクアップ&ヘアスタイリング賞  

ノミネート

作品賞  
主演男優賞 ヒュー・ジャックマン
衣装デザイン賞 パコ・デルガド
プロダクションデザイン賞  
主題歌賞

第70回 ゴールデングローブ賞(2013年)

受賞

最優秀作品賞(コメディ/ミュージカル)  
最優秀主演男優賞(コメディ/ミュージカル) ヒュー・ジャックマン
最優秀助演女優賞 アン・ハサウェイ

ノミネート

最優秀主題歌賞
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(C)Universal Pictures

映画レビュー

5.0人生で悩んだ時に見てもらいたい作品

2024年4月14日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、TV地上波

泣ける

まずヒュー・ジャックマンとアン・ハサウェイの歌声が圧巻! 序盤で自由を渇望するジャンバルジャンの高らかな叫びから始まり、幼い娘を想うファンティーヌの切なさと哀しさ、そして終盤の「再会」と、感情溢れる2人のシーンは作中でも特に心を揺さぶられる。
この作品が時代を超えて愛されるのは、個性豊かなあらゆる立場の登場人物たちの心の葛藤や人間の欲望が力強く、そして丁寧に描かれているからだろう。過去のしがらみに追われるジャンバルジャン、シングルマザーのファンティーヌ、叶わぬ恋を夢見るエポニーヌ、使命に燃えるアンジョルラス、強かに生きるテナルディエ夫妻と、誰か一人は共感できるキャラクターがいるはず。
150分超の長編ながらも緩急激しく進む物語に最後まで目が離せなくなる。どんなにつらいことがあっても、理不尽な目に遭っても、絶望の中にあっても、ラストには力強く叫びたくなるだろう。「明日が」と。
人生で悩んだ時に見てもらいたい作品。

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共感した! 2件)
Sarah

2.5リアルさがダイレクトに伝わる

2023年2月26日
スマートフォンから投稿

ヒュージャックマンって、こんなに歌えるんだ!と初めて知ったのがこの映画です。。お気に入りのアン・ハサウェイも出演していたので鑑賞。結構生々しい表現が続き、感じ入ってしまいました。
昔、数回ミュージカル観たときはそこそこ遠く、そこまで良く観えなかった事もあり、舞台観てますって感じでしたが、映画なので、痛々しい表現とかが、ダイレクトに伝わりリアル過ぎました。
音楽が壮大で、さすがでした。頭で数日間リピートされる位素晴らしかったです。

コメントする 2件)
共感した! 7件)
ホビット

4.0歌が頭から離れない。これは完全に“ミュージカル”だ。

2014年8月17日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

興奮

幸せ

今回はじめて全編通してレ・ミゼラブルを観ました。
(“ジャンバルジャン”という名前と“銀の燭台”の話はさすがに知っていましたが。)
なるほど、この話が全編通して「伝えたいこと」というのが、やっとなんとなくわかってきました。

この映画で驚いたことは「普通の俳優」(失礼、、)が立派に歌っていること。ヒュー・ジャックマン、アン・ハサウェイ、そして極めつけはラッセル・クロウ。歌えるもんなんですねー!(ラッセルは素人っぽい歌声だったが、味があって良かった。彼の歌が最も印象に残っています。)
本職と遜色なく演じるには相当な鍛練が必要だったはず。すごいです。

あとはやはり「歌」。映画観終わったあともいくつかの歌が頭に残ります。
・ラッセルの「24601~♪」という野太いフレーズが印象的な「Look Down」
・オールキャストで歌う、これぞミュージカルな「One Day More」ここもラッセルのパートが好き。
・スーザン・ボイルが歌って最近また脚光を浴びた「I Dreamed A Dream」アナ・ハサウェイの歌もいい!
・陽気なリズムの「Master Of The House」
・そしてお気に入りは「民衆の歌」。力強い!若者たちの熱い鼓動が甦ってきます。

映画ではなく“ミュージカル”を堪能した気分です!
(映画館で観たかった!)

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共感した! 4件)
momokichi

4.0キャラクター一人ひとりの魅力が際立つ映画版

2013年1月15日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

楽しい

興奮

期待を裏切らない良作です。
すべての台詞をメロディーにのせた完全ミュージカル、回り舞台を駆使したスピード感ある物語展開、ダブルキャストによるアンサンブルの妙…。そんな舞台版の魅力を生かしつつ、映画ならではの味わいが存分に発揮されていました。
荒海や広大な山々、緻密な街並みなどダイナミックなロケーションは言うまでもありませんが、俳優の顔や動きをつぶさに味わえたのが大きな収穫です。「レ・ミゼ」の個性豊なキャラクターたちが、オールキャストの効果も手伝い、皆キラキラと魅力を放っていました。中でも、アン・ハサウェイが演じたファンティーヌを見直すことができたのが良かったです。舞台を観た頃は(私自身が未熟ということもあり)「あまりにも悲劇のヒロインすぎる」と思っていましたが…。服装、髪、歯…とじわじわとささやかなプライドのよすがを奪われ、自身の不幸を受け入れながらも娘の幸せを願う姿に、毅然とした強さと美しさを感じました。そして、いかに彼女とジャン・バルジャンは重なり、共鳴しあうキャラクターであるか、ということも実感。舞台版ではファンティーヌとエポニーヌが彼の昇天に付き添いますが、今回のラストは然もありなん、と納得しました。
そして、テナルディエ夫婦! 彼らがいてこそ物語は勢いよく転がり、面白みが増すのです。サーシャ・バロン・コーエン、ヘレナ・ボナム・カーター、ともに適役すぎる適役!でした。憎たらしいのに憎みきれない、どこまでもしたたかで、愛嬌さえある彼らの魅力が、スクリーンをところ狭しと撒き散らされます。「哀れな人々」というタイトルどおり、重たく救いのないエピソードが連なる中、彼らの「笑い」は希少にして貴重だと改めて感じました。
一方、マリウスは…本当に困ったおぼっちゃまです。エディ・レッドメイン、「マリリン、7日間の恋」に続きイメージどおり。(これは彼への賛辞です。)エポニーヌの想いに気付かず、後の義父に命を救われておきながら、革命に挫折して感傷に浸っては恋人に癒され…。コゼットの将来が少々心配になりました。とはいえ、苦労してきた彼女のこと、夫が頼りなくても、(多分)しっかりやっていけることでしょう。マリウスのおうちは名家のようですし、路頭には迷わないかな、ということにしておきます。(できれば、経験をいかして慈善事業を発展させ、病院や孤児院、学校などを設立して活躍してほしいものですが…。)
とめどない空想はさておき。観てから数日はもちろん、こうして思い返すたびに「レ・ミゼ」の珠玉のメロディーが身体の中で響き始め、鼻唄となってあふれてきます。舞台版も、改めて観返したくなりました。これもまた、映画の力だと思います。

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cma