舞妓はレディ 劇場公開日:2014年9月13日
解説 「Shall we ダンス?」「それでもボクはやってない」の周防正行監督が、京都を舞台に舞妓になるために頑張る少女の成長物語を、数々のオリジナルソングが彩るミュージカル仕立てで描いた。舞妓がひとりしかいなくなってしまった京都の小さな花街・下八軒の老舗お茶屋・万寿楽(ばんすらく)に、どうしても舞妓になりたいという少女・春子が現れる。最初は断られた春子だが、そこに居合わせた語学学者の「センセ」こと京野が、鹿児島弁と津軽弁の混ざった春子に興味を示し、彼女が万寿楽にいられるよう取り計らう。かくして万寿楽の仕込み(見習い)になった春子だったが、花街の厳しいしきたりや稽古、慣れない言葉づかいに悪戦苦闘。そしてある日、突然声が出なくなってしまい……。2011年・第7回「東宝シンデレラ」審査員特別賞受賞の上白石萌音が、オーディションを経て春子役に抜てきされた。
2014年製作/135分/G/日本 配給:東宝
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2021年1月11日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会
2020年にブレイクした女優として、必ず名前が挙がる上白石萌音であるが、業界内での注目度はもともと高かった。上白石が大きなきっかけを掴むこととなる、原点ともいうべき作品は「舞妓はレディ」といって間違いないだろう。過酷なオーディションを勝ち抜き、周防正行監督からも太鼓判を押される形で主演に抜てきされたわけだが、舞妓見習いゆえの作法やしきたりの習得、さらにミュージカル仕立てという数々のハードルを越えてきただけに、ほんわかとした見た目とは裏腹に“根性”を併せ持った女優であることがうかがえる。そしてこの類まれな才能を誰よりも早く起用した周防監督は、やはり只者ではない。
2022年4月14日
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最初は飛行機で鑑賞。小さな画面でも楽しめました!厳しい中にも優しさが。俳優さんを生かしてますね。上白石萌音の才能開花作品でしょうか?
2020年8月23日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、映画館
映画館では2014年9月23日地元のイオンシネマで鑑賞 キャストは豪華な顔ぶれ 周防監督作品ではお馴染みな人たちも初めて見る人も 舞妓をテーマにした映画といえばやっぱりこれ まず最初に思いつくのが『舞妓Haaaan!!!』という人とは良好な人間関係を続けていく自信はない この作品で上白石萌音という存在を知る 全然美人じゃないけどかわいい 広い意味で頭もいいから芸能界で長くうまくやっていけるだろう 周防監督のセンスを感じる 丁寧に取材し丁寧に調べ丁寧に作り込んでいる 舞妓や京都の文化に敬意と愛情を感じる 宮城の県北から出てきた某田舎モンはこれを百回は観て深く深く反省してほしい たびたび始まるミュージカルが素敵 日本語のラップは今も大嫌いだけどこの作品で日本語のミュージカルを受け入れる事ができるようになった 大円団のミュージカルは邦画の名場面百選に必ず入れたい最高の見せ物 鯱鉾やる田畑智子は演技抜きで本当に苦しそう 千春さんがネットとかブログとか知らないはずないのに惚けるところが面白い 京都の人たちは閉鎖的で古めかしいとずれまくったイメージを披露する無知で田舎者のネット民がいまだにいるが残念だ そもそもイメージなんてあてにならない そんなときに使う『イメージ』は「たぶんそうじゃないかな?よくわからんけど」っていう無責任なニュアンスが込められているんだから事実と違うことが多いのは当然 方言がおかしいと指摘する人が毎回毎回いるが役者さんたちはにわか勉強で一生懸命に取り組んだのだから優しく大目に見てほしい 日本生まれ日本育ちの日本人の英会話はネイティブな人たちが聞けば変らしいけどそれを小馬鹿にしたら差別だぞ 映画としてはそれほど重要なコンテンツじゃないしどうせなら受け入れて楽しんだ方がいい まあもっとも春子も京野先生も里春ねえさんも京都出身ではない設定だから助かっている 岸部一徳と田畑智子は京都出身で富司純子は和歌山出身っても助かっているし見事なキャスティング 文化的でためになるし何度観ても楽しかった 最高のエンターテイメント
2020年8月7日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
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Amazonプライム・ビデオで鑑賞。 「マイ・フェア・レディ」にオマージュを捧げながら、津軽弁と鹿児島弁のバイリンガルな女の子が、花街のしきたりと京言葉に悪戦苦闘しながらも、言語学者の力を借りて一人前の舞妓になろうと奮闘する姿を描いたミュージカル。 上白石萌音の魅力が横溢! 東宝シンデレラの特別賞を、妹の萌歌と共に受賞して間も無い頃のおぼこさが残っていて、田舎から出て来た感が滲み出とりました! 春子ちゃんの舞妓としての成長物語が、女優・上白石萌音の成長物語とリンクしているのが特徴であり、新人を起用したことで出せた独特の味だなと思いました。 何よりその歌声が素晴らしい!!! 抜群の歌唱力はまさにミュージカル向き。伸びやかでかわいらしい声には、癒しの力が秘められているのは間違いない!(笑) 脇を固める名優たちの演技もいい! 特に富司純子や草刈民代の所作の美しさ…。手先・足先まで気品が備わっているというか、動きのひとつひとつが上品でございました…! 【余談】 京野センセの研究室にあった階段が、ヒギンズ教授の部屋にあったものと同じようなデザインの螺旋階段でした! 2階の本棚ズラリも! 細かいオマージュが嬉しかったなぁ~(笑)