ジャージー・ボーイズ 劇場公開日 2014年9月27日
解説 「ミリオンダラー・ベイビー」「グラン・トリノ」の名匠クリント・イーストウッド監督が、1960年代に世界的な人気を誇った伝説の米ポップスグループ「ザ・フォー・シーズンズ」と、そのリードボーカルを務めたフランキー・バリの代表曲として知られる「君の瞳に恋してる(Can't Take My Eyes Off You)」の誕生秘話を描いたドラマ。2006年トニー賞でミュージカル作品賞を含む4部門を受賞した、人気ブロードウェイミュージカルを映画化した。アメリカ東部ニュージャージー州の貧しい町に生まれた4人の若者たち。金もコネもない者が町から逃げ出すには、軍隊に入るかギャングになるしかなかったが、彼らには類まれな美声と曲作りの才能があった。4人は息の合った完璧なハーモニーを武器に、スターダムを駆けあがっていく。ミュージカル版にも主演し、トニー賞でミュージカル男優賞を受賞したジョン・ロイド・ヤングが、映画版でも主演を務めた。
2014年製作/134分/G/アメリカ 原題:Jersey Boys 配給:ワーナー・ブラザース映画
オフィシャルサイト スタッフ・キャスト 全てのスタッフ・キャストを見る
2020年5月25日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
出世作となった「シェリー」は耳馴染があったが、ディスコブームの頃に日本でも大ヒットした「君の瞳に恋してる」のオリジナルがフォー・シーズンズのメインボーカル&作曲家コンビの曲だったことは映画で初めて知った。 絆をはぐくむ青春時代、デビューしてからの盛衰、時と共に深刻化するメンバー間の確執といった具合に、よくあるバンド伝記映画の定型に沿ったストーリー構成ではあるが、ミュージカル版でも主役を張ったというジョン・ロイド・ヤングの圧倒的な歌唱力が、本作に本物の魅力を添えている。 音楽好きのイーストウッド監督だから、歌い演奏することの喜び、楽しさもきっちり描写していて観る方も嬉しくなる。ラストのステージで4人が絆を取り戻し、波乱万丈に満ちた数十年分の“四季”を遡って若い頃の姿に戻る演出は、まさに映画ならでは。音楽の力を再認識させられると同時に、年を取るのも悪くないなと思わされた。
2022年6月28日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
バンドとしての栄光と挫折、栄光が故のバンドがバラバラになっていき修復できない切なさ。 メンバーのそれぞれの視点での造りもよかったのではないかと思う。 中盤からどうにもならない切なさが増していくが、ラストには晴れやかの心地よさと清清しさがあってすごくよかった。 音楽もすばらしかった。
2022年5月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
ミュージカルみたいな映画だから良い。 彼等の曲を聞いたことはあるし、勿論、名前も知っているが、ライブでは知らなかった。ファルセットは僕にとっては『ライオンは寝ている』つまり、トーケンズ〔?〕で『シェーリー』もトーケンズの歌だとずっと思っていた。勉強になった(勿論『ビー・ジーズ』が一番好き)。 この映画は『興行』と言う行為が、アメリカ裏社会と、いかに隣合わせでいたかを回顧する内容だと思う。この場合、イタリア系白人が裏社会から搾取(?)されてきた話だと思う。まぁ、白人だからまだ良かったのだと思う。同時期(1960年代)は、公民権法の制定前の時期。音楽の種類に関係なく、黒人は、アメリカ資本家(若しくは興行主)の仕組んだ興行に、搾取(?)されてきた歴史があることを忘れてはならない。 イーストウッド監督と知らなかった。イーストウッド監督は『バード』だとかでも、裏社会との繋がりを素直に描いていたと思う。その点は認めるが、その時期を温故知新で回顧するイデオロギーが僕には共感出来ない。 若い時から苦労して『アメリカのテレビ西部劇-ローハイド』で演じてきた。しかし、世界的に花を咲かせたのは、皮肉なことに『イタリア西部劇』。苦労して、上り詰めた人物であるのは認めるが、決して『ジョン・ウェイン』ではない。彼が張る虚勢もそういったコンプレックスがあるのかと思う。 しかし、ジョン・ウェインよりもはるかに名優だと僕は思うが。 追伸 見ていたテレビの俳優はローハイドのクリント・イーストウッドだ!今気付いた。
2022年4月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
素晴らしかった。 過去のイーストウッド作品も結構見ているが、さすが音楽に対するアプローチは間違いない。 スタートからトリハダの連続で、最後には感動して涙が自然に溢れてきた。 とにかく音楽が最高にいい。 余計な効果音ひとつ使わずに、演奏シーンの音楽を際立たせる演出は、劇中にフォーシーズンズのヒット曲をアレンジしてピアノ曲として流したり、当時の流行歌が効果的に使われている。 劇中、キャストがそれぞれカメラ目線で心境を吐露するモノローグは賛否あるだろうが、本作ではいい効果を及ぼしている。 いただけなかったのは、殿堂入りする時の25年ぶりの再結成のシーンの老けメイク。いまどき、もう少し何とかなったと思うのだが。 それに、女性のキャストも全体的に個性がない。 フランキーの妻と子供以外、印象的な女優も子役もいなかった。結果的に必要なかったから入れなかったのだろう。余計なことを極力省く監督らしい。 テレビ全盛の良き時代。当時の貴重な映像も効果的に使われている。 若き日のイーストウッドもカメオ出演している。遊び心あふれる演出だ。 平成生まれの人には、特に面白味のない映画かもしれません。 2014.9.27
すべての映画レビューを見る(全207件)