意外？　アカデミー賞を受賞していないハリウッド俳優25人

同誌は「オスカー受賞は俳優のキャリアの頂点とされるが、数々のノミネートを重ねながらも、まだ黄金の像を手にしていない優れた俳優たちがいる」と指摘している。

ハリウッドスターのトム・クルーズは「7月4日に生まれて」「ザ・エージェント」「マグノリア」「トップガン　マーヴェリック」（作品賞）で4度ノミネートされているが、受賞歴はない。今秋に行われるガバナーズ賞で名誉賞を受賞予定だ。

ブラッドリー・クーパーは「世界にひとつのプレイブック」「アメリカン・ハッスル」「アメリカン・スナイパー」「アリー　スター誕生」「マエストロ」で5回の演技賞ノミネートに加え、脚本やプロデュースなど全部門で12回ノミネートされている。

サミュエル・L・ジャクソンは「パルプ・フィクション」で1995年に助演男優賞にノミネートされて以来、一度もノミネートされていない。2022年に名誉賞を受賞したが、個別の演技での受賞はない。エイミー・アダムスは助演女優賞で5回、主演女優賞で1回ノミネートされているが、いずれも受賞を逃している。

イアン・マッケランは「ゴッズ・アンド・モンスターズ」と「ロード・オブ・ザ・リング」でのガンダルフ役で2回ノミネート、ウィレム・デフォーは40年以上のキャリアで150作品以上に出演しながら「プラトーン」「フロリダ・プロジェクト」「永遠の門　ゴッホの見た未来」など4回のノミネートはすべて受賞を逃している。

レイフ・ファインズは「シンドラーのリスト」「イングリッシュ・ペイシェント」に続き、25年「教皇選挙」で3度目のノミネートを果たしている。エドワード・ノートンも「真実の行方」「アメリカン・ヒストリーX」「バードマン　あるいは（無知がもたらす予期せぬ奇跡）」に続き、25年に「名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN」で4度目のノミネートとなった。

ミシェル・ウィリアムズは「ブロークバック・マウンテン」「マリリン 7日間の恋」「フェイブルマンズ」など5回ノミネート、アネット・ベニングも「アメリカン・ビューティー」
など5回ノミネートで未受賞だ。

若手では、シアーシャ・ローナンが13歳で「つぐない」でノミネートされて以来、「ブルックリン」「レディ・バード」「ストーリー・オブ・マイライフ　わたしの若草物語」で4回ノミネートされている。

ジム・キャリーは「トゥルーマン・ショー」「エターナル・サンシャイン」などの名演にもかかわらず、1 度もオスカーノミネートされていない。スティーブ・ブシェミも同様で、数々の印象的な役柄を演じながらアカデミー賞とは無縁だ。

その他、ジョニー・デップ（3回ノミネート）、ミシェル・ファイファー（3回ノミネート）、シガニー・ウィーバー（3回ノミネート）、マーク・ラファロ（4回ノミネート）、ビル・マーレイ（1回ノミネート）、グレン・クローズ（8回ノミネート）らも名前が挙がっている。

エンターテインメント・ウィークリー誌は「アカデミー賞受賞は間違いなく高い名誉だが、受賞していないからといって俳優の才能が平凡になるわけではない。実際、オスカー未受賞のスターの中には、実際に受賞した俳優よりもはるかに長く時の試練に耐える者もいるだろう」と結論づけている。

これらの俳優たちの存在は、真の芸術的価値が賞の有無を超越したものであることを示しているといえる。