ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3

劇場公開日:

解説

クセが強くてワケありな銀河の落ちこぼれたちが結成したチーム「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の活躍を描く、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の人気シリーズ第3弾。

アベンジャーズの一員としてサノスを倒し、世界を救ったものの、最愛の恋人ガモーラを失ったショックから立ち直れないスター・ロードことピーター・クイルと、ガーディアンズの仲間たち。そんな彼らの前に、銀河を完璧な世界に作り変えようとする恐るべき敵が現れ、ロケットが命を失う危機にさらされる。固い絆で結ばれた大切な仲間の命を救おうとするガーディアンズだったが、ロケットの命を救う鍵は、ロケット自身の知られざる過去にあった。

監督・脚本はシリーズを一貫して手がけてきたジェームズ・ガン。クリス・プラット、ブラッドリー・クーパー、ビン・ディーゼル、ゾーイ・サルダナ、カレン・ギラン、デイブ・バウティスタ、ポム・クレメンティエフとおなじみのキャストも変わらず集結。

2023年製作/149分/G/アメリカ
原題または英題:Guardians of the Galaxy Vol. 3
配給:ディズニー
劇場公開日:2023年5月3日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第96回 アカデミー賞(2024年)

ノミネート

視覚効果賞  

第81回 ゴールデングローブ賞(2024年)

ノミネート

シネマティック・ボックスオフィス・アチーブメント賞  
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映画レビュー

4.0ジェームズガンの愛

2023年5月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

幸せ

今作では、ある事件で重傷を負ってしまったロケットを救うことがメインに展開されます。その過程でロケットの回想シーンがいくつか流れました。ここでは彼の過去が明らかになり、名前の由来やかつて過ごした友達とのエピソードに涙しました。私はガーディアンズの中でロケットが一番好きなため、彼が様々な困難を経験してきた話に驚きました。それと同時に、1作目の頃は落ちこぼれ同士でぶつかり合っていたのが、今ではかけがえのないチームの一員として成長していることに感動しました。

主に良かったポイントとしては、ジェームズガンの愛に溢れていたことです。最近のMCU作品はドラマやマルチバースと絡めることが多かったため、初心者を置いてきぼりにしがちなイメージが強かったです。しかし、今作はガーディアンズを応援している人に向けたものになっていました。ここから、ジェームズガンが昔からのファンや最近好きになった人を大事にしている姿勢が強く伝わってきました。

今回は、池袋のIMAX3Dで鑑賞しました。画角が広がったスクリーンで観る壮大な銀河の世界は、その場で冒険しているような感覚になりました。特に、宇宙船からの視点で飛行する場面は、自分が本当に乗っているような大迫力のシーンで興奮しました。また、バトル中に流れるノリノリの洋楽がダイナミックな音量で響いてとても爽快でした。マーベルは挿入歌の選曲が上手いイメージが強いですが、今回もガーディアンズらしいチョイスになっていました。

それと、全体的に動物虐待が一つのテーマになっている印象を受けました。悪役のハイエボリューショナリーが銀河を完璧な世界にするため、様々な動物を凶暴化させる実験を行う場面が多数登場します。そのため、動物好きの人が見ると精神的に辛く感じる可能性があるので注意が必要です。

エンドゲームやノーウェイホームのように綺麗に区切りがついた完結編に相応しい作品でした。ガーディアンズ好きであれば間違いなく楽しめるので、この機会に劇場へ行くことをおすすめします。

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Ken@

4.5これぞ待ち望んでいた素晴らしい到達地

2023年5月31日
PCから投稿

個々に傷や孤独や過ちを抱えながら、共通の目的を前に寄せ集めの結束力をいかんなく発揮してきた彼らだが、今回はこれまでのどの難題とも違う。チームの頭脳ともいうべきロケットの知られざる過去を描きつつ、瀕死に陥った彼を救うため、仲間たちが危険を顧みず率先して敵の懐へと飛び込んでいく。中盤はいつもながらの狂騒やドタバタで大いに楽しませつつ、そこに「異形の者たちの悲哀」が挟み込まれ、果てには、キャラの誰もが初登場時からはかけ離れたレベルで仲間を想い・・・その変貌と成長ぶりには激しく胸打たれるばかり。一時は解雇されたガン監督も含めて、誰もが完璧ではなく心のどこかに傷跡を持つ。でも頼れる仲間がいれば、そして他者のために成し遂げたいという意志があれば、きっと誰もが這い上がれる。この震えるような高揚へ導かれていくダイナミズムが最高に素敵だし、辿り着く境地とそこでかかる魂を揺らすナンバーに涙が止まらなくなった。

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共感した! 12件)
牛津厚信

4.5超重要タイミングで流れるのに見過ごされがちなリプレイスメンツの話。

2023年5月31日
PCから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
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村山章

4.0良くも悪くもジェームズ・ガン色が強烈に出た作品で、やや賛否は分かれそうなラストバトル。

2023年5月3日
PCから投稿

元々「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズはマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)では異色で独立したイメージでしたが、重要な「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」「アベンジャーズ エンドゲーム」といった作品では、まさかのメイン的な大活躍を果たしました。
私は個人的に好きなシリーズでしたが、本作では良くも悪くもジェームズ・ガン色が強烈に出た作品となっていました。
紆余曲折がありジェームズ・ガン監督は、ライバルとなるワーナーのDCスタジオの「共同会長&CEO」に就任しましたが、本作は、DC映画でジェームズ・ガン色を全面に出した「ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結」(2021年)に近付いた気がします。
つまり、元々クセの強いキャラクターの作品に、監督のクセの強さがパワーアップして、かなり「クセ強な作品」に。
本作はアライグマの「ロケット」の過去が大きなテーマとなる作品ですが、大きな特徴は、アクションシーン満載、音楽に大きなこだわり、ギャグシーンの多さ、脚本は盛りだくさんでやや強引、というイメージです。
「アベンジャーズ」シリーズの中で亡くなった主人公スター・ロードの恋人のガモーラは、マルチバース的な仕組みの中で❝過去のガモーラ❞として普通に登場したりと、マルチバースという概念は、やはり今後のMCU作品において様々な危惧(もしくは嬉しいサプライズ?)を生む要因となりそうです。
いずれにしても、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズへのファン愛、ジェームズ・ガン監督へのファン愛などによって入り込み方に差が出て、やや賛否は分かれそうな作品と感じました。

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細野真宏

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