ネバーセイ・ネバーアゲイン

劇場公開日:

解説

スペクターによって奪われた核ミサイルを、英国情報部員ジェームズ・ボンドが取りもどすまでを描くアクション映画。イアン・フレミング著「サンダーボール」(早川ポケットミ・ステリ)の映画化権を持つケヴィン・マクローリーが、その権利をジャック・シュワーツマンに売り、シュワーツマンが製作に当った。マクローリーはエグゼクティヴ・プロデューサーとクレジットされているが、名前だけで製作にはタッチしていない。監督は「スター・ウォーズ 帝国の逆襲」(80)のアーヴィン・カーシュナー。脚本はロレンゾ・センプル・ジュニア、撮影はダグラス・スローカム、音楽はミシェル・ルグランが担当した。主題歌をラニ・ホールが歌っている。第2班監督はミッキー・ムーア、水中場面監督はリコウ・ブラウニングがつとめている。出演は「007/ダイヤモンドは永遠に」(71)以来12年振りにボンド役を演じるショーン・コネリーの他に、クラウス・マリア・ブランダウアー、バーバラ・カレラ、マックス・フィン・シドー、キム・べイシンガー、バーニー・ケーシーなど。パナビジョンで撮影。日本版字幕は戸田奈津子。テクニカラー、シネスコサイズ。1983年作品。

1983年製作/130分/アメリカ
原題または英題:Never Say Never Again
配給:日本ヘラルド映画
劇場公開日:1983年12月10日

ストーリー

ジャングルにある要塞に侵入するジェームズ・ボンド(ショーン・コネリー)。彼は敏捷な行動で敵を倒し、捕らわれの身となっている若い女性のところへ行く。彼女をたすけ起こそうとした時、彼女は隠し持っていたナイフで彼を刺す。以上は訓練の一つで、それを記録したビデオ・テープを見ながら、新しいMは言う。「私は前任者ほど君を買っていない。スパイ学校で講師をしている間に君の身体はなまったらしいな。シュラブランド療養所に行き、鍛え直したまえ」。一方、対謀報・テロ・復讐・強要機関スペクターは部下を集め、首領のブロフェルド(マックス・フィン・シドー)が、新たなる謀略行動アラーの涙作戦2を発表する。実行にあたる部下 No.1のラルゴ(クラウス・マリア・ブラウンダウアー)が、TVスクリーンを通じ、「我々は在英米軍のジャック・ペタチ大尉を手なづけた。彼の右目の眼球反応は大統領と一致するように手術して、最終訓練をシュラブランドで行なうことにしている」と説明する。シュラブランドにやって来たボンドは厳しいトレーニングを受けつつ、持ち前の性的魅力を発揮して美人の療法士とベッドイン。ある夜彼は1人の患者のあやしげな行動を見て、部屋を覗き込む。その患者こそペタチで、看護しているのはスペクターの女殺し屋ファティマ(バーバラ・カレラ)だった。見られたことを知ったファティマは、巨漢の殺し屋をさしむけた。激しい乱闘の末にボンドは敵をやっつける。ペタチは基地にもどると、大統領でなければ出せない核ミサイル発射命令を眼球反応が同じことを利用してコンピューターに命じた。ミサイルは基地を発射し、途中で海中に降下し、スペクターのフロッグマンが回収した。そして、スペクターはNAT0諸国に、年間石油購入予算の25%相当の金を渡せ、さもなければ、7日後にミサイル2機を爆破すると脅迫。ペタチはファティマの手で始末された。Mはボンドにミサイル回収を命じる。ボンドはペタチの部屋で見たヤマ型マークを手掛りに、そのマークが東欧出身の大富豪ラルゴのトレード・マークであることをつきとめた。新兵器開発担当のアルジーの作った特製万年筆銃を持って、ボンドはバハマに飛ぶ。ここにラルゴの豪華ヨット空飛ぶ円盤号が停泊しているのだ。ラルゴは愛人のドミノ・ペタチ(キム・ベイシンガー)にアラーの涙というペンダントを与え、「裏切ったら喉を裂く」という。ボンドの姿を見たファティマは彼を誘って海へ出る。2人はヨットのなかでメイク・ラヴ。やがて海へ潜り、ファティマはボンドのウェット.スーツに鮫を呼びよせる発信器をくっつける。鮫に襲われたボンドは危ういところで難をさけ、セックスポットのボートに救出された。ホテルで生きているボンドを見たファティマは、彼の部屋に爆弾を仕掛けたが、彼はセックスポットの部屋で抱き合っていたので無事。ニースに向かったラルゴを追ってボンドも南仏へ。そこで友人のCIA局員フェリックス・レイターと英情報部員ニコールに出会う。豪華なカジノで、ボンドとラルゴは初めて対面した・ドミノとタンゴを踊り、彼女に「君の兄はラルゴに殺された」と告げるボンド。ファティマによってニコールが殺された。彼女を特製オートバイでボンドが追いかけ、激しいカー・チェースの末に万年筆銃で倒した。空飛ぶ円盤号に忍び込んだボンドをラルゴが歓待する。コンピューター室で見たアラーの涙という文句がボンドの脳裏に焼きつく。ヨットはアフリカのパルマイラにあるラルゴの別宅につく。ここは中世以来の砦になっていた。ラルゴは2人を鎖でしばり、ミサイルの1つはワシントンにあるといって去る。ボンドは特製レーザー時計で鎖を切り、ドミノを救出すると馬に乗ったまま砦の城壁から海中へ。ただちにレイターが2人を救出。ワシントンのミサイルは発見された。残る1つはどこに? パルマイラ湾が、ドミノのペンダントの模様に似ている。よくみると、その模様は地図になっており、海底の洞窟には古代の神殿があった。ここには油田が埋蔵している。もし爆破されれば、被害は甚大だ。ボンドはレイターやCIA局員らと中に潜入して、スペクター一味と闘う。逃げ出したラルゴとボンドは海中で争い、ボンド危うしという時、ドミノの放った水中銛がラルゴに命中。ミサイルの爆破装置も解除されて、世界に平和がもどった。

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映画レビュー

4.0安らかにショーン・コネリー

2024年11月17日
Androidアプリから投稿

007/ネバーセイ・ネバーアゲイン 007シリーズ最後のショーン・コネリーのジェームズ・ボンド 僕はまだ視聴していないのでこれは予想ですが、きっとロッキー・ザ・ファイナルやLOGAN/ローガンのような感じになると思っています 今作は本家の007とは違う会社ですが、ショーン・コネリーが出てるので本家と見ていいでしょう 007/サンダーボール作戦のリメイクらしいですね 見たら感想をかきます(現在・007/ゴールドフィンガーまで視聴)

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よっちゃん

4.0やっぱりボンドはショーン・コネリーだね

2024年10月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

かつて渋谷の駅前に渋谷駅から連絡通路で直結していた東急文化会館があった。 1階に渋谷一大きな映画館パンテオン、地下に東急レックス、上には渋谷東急、東急名画座(後に渋谷東急、渋谷東急2、渋谷東急3に改称)と映画館が4館入っていた。一番上はプラネタリウムだった。 その後、東急文化会館は2003年に閉業し取り壊されて、今は渋谷ヒカリエというビルになっている。ヒカリエには映画館がない。閑話休題。 1983年渋谷パンテオンでの完成披露試写会にて鑑賞。 複雑な経緯でイアン・フレミングの著作となった原作は1965年に「007/サンダーボール作戦」として映画化された。 しかし、実際は3人の共作による映画のオリジナルストーリーをベースにイアン・フレミングが勝手に小説化したもので、裁判沙汰を経て映画化権を取得した共作者の一人ケヴィン・マクローリーが本作の製作総指揮となっているが、実際は名前だけでショーン・コネリーの意向が強く反映されている。イオンプロの製作でないためにタイトルに007が冠されていない。 同じ?原作で、基本部分は「サンダーボール作戦」と同じとはいえ、似て非なるものだった。 ボンドカーによるカーアクションに対抗してかボンドがオートバイを乗り回す。 今では「ミッション・インポッシブル」でトム・クルーズがオートバイを乗り回すが、40年前は主人公がオートバイに乗るのは珍しい。ましてやコネリー・ボンドだ。(もちスタントマンだが) 「007ダイアモンドは永遠に」以来12年振りにジェームス・ボンド役にカムバックしたショーン・コネリー。まだ無名だったローワン・アトキンソンをコミック・リリーフとして使っていても、イオン・プロ作品でなくても、カツラを着けていても、やはりジェームス・ボンドはショーン・コネリーが良く似合うのだな。映画のラストで復帰を請われたボンドの最後の台詞が「Never again」だった。 本作の渋谷パンテオンでの完成披露試写会のあと、階上というか東急文化会館の中の会場で宣伝のために来日していたS・コネリーの歓迎レセプションがあり、懇意にしていた渋谷パンテオンの支配人(「E.T.」の試写でもお世話になったHさん)に入れて貰いました。 本物のショーン・コネリーは勿論カツラなど着けていなくて髭をたくわえ、後の「薔薇の名前」のような風貌で、髪はなくてもカッコ良かった。 ここなら帰る時に必ず通ると思い、わざと会場後方の出口のドア付近に陣取り、会場を後にするコネリー夫妻が目の前を通った時にショーン・コネリーに握手をしてもらい、その時に「Never say,Never again」と言ったら隣にいたコネリー夫人に「Very original」と言われてしまった。(汗) 後で「Never say,Never again」は、夫人がボンド役への復帰を促すためショーン・コネリーにかけた言葉が元だと知った。 元祖の前で言ったんかい。「Very original」と言われる訳だ。(大汗)

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共感した! 3件)
Mr.C.B.2

0.5やっぱり、アクション映画とは言えない。

2024年8月17日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 2件)
When I am 75♥️

3.5絵になる俳優ショーンコネリー

2022年1月25日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ショーンコネリー扮するジェームズボンドは非常に肉体派だ。セクシーな場面も強烈な肉弾戦も全て体当たりだね。核弾頭の入れ替えとか80年代として考えられた最新鋭の武器も見られた。カーアクションも大胆にこなしていたね。ゲームで争ってみたりやはり今からすると全体的にのんびりしたトーンに見受けられるのは仕方ないかな。昔観たはずなんだが、全く忘れてたね。とは言えショーンコネリーは絵になる俳優だ。

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重