007 私を愛したスパイ

劇場公開日:

007 私を愛したスパイ

解説

大ヒットスパイアクション「007」シリーズの第10作。

イギリスとソ連の原子力潜水艦が相次いで消息を絶った。調査を命じられエジプトへ向かったジェームズ・ボンドは、ソ連の諜報機関KGBが同じ目的で送り込んだ女スパイのアニヤ・アマソワ少佐と出会い、協力して事件の真相を追うことに。やがて彼らは、世界転覆をもくろむ海運王ストロンバーグが事件の黒幕であることを突き止めるが……。

「死ぬのは奴らだ」「黄金銃を持つ男」に続いてロジャー・ムーアが3度目のボンド役を務め、モデル出身のバーバラ・バックがアニヤ、「史上最大の作戦」のクルト・ユルゲンスがストロンバーグを演じ、リチャード・キールが鋼鉄の歯を持つ殺し屋ジョーズを怪演。「007は二度死ぬ」「アルフィー」のルイス・ギルバート監督がメガホンをとった。

1977年製作/125分/イギリス
原題または英題:The Spy who Loved Me
配給:REGENTS
劇場公開日:2023年9月22日

その他の公開日:1977年12月10日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第50回 アカデミー賞(1978年)

ノミネート

作曲賞 マービン・ハムリッシュ
美術賞  
主題歌賞

第35回 ゴールデングローブ賞(1978年)

ノミネート

最優秀作曲賞 マービン・ハムリッシュ
最優秀主題歌賞
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(C)2023 Danjaq, LLC and Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. 60th Anniversary Logo, and related James Bond Trademarks are trademarks of Danjaq, LLC. All Rights Reserved. THE SPY WHO LOVED ME (C) 1977 DANJAQ, LLC AND METRO-GOLDWYN-MAYER STUDIOS INC.

映画レビュー

4.0ロジャー・ムーア時代の最高峰。

2023年9月30日
PCから投稿

ボンド役者の中ではロジャー・ムーアが一番のお気に入り。歴代で最もおちゃらけ要素の強いムーアだが、あの軽妙さ、どれだけふざけてもゆるされる愛嬌、そしてだからこそ生まれる哀しさなど、本当に得難いボンドだった。しかしだからといって作品が傑作ぞろいというわけではなく、むしろムーア時代はおふざけが過ぎていて駄作も多い。しかし、ムーアならではのボンドらしさと、作品のクオリティが珍しく両立したのが『私を愛したスパイ』ではないか。 エキゾチックなロケーション、荒唐無稽な秘密基地、ボンドを仇と狙いながらも惹かれてしまう女スパイ。いかにも007シリーズらしい定番ネタの数々が特に目新しいわけでもなく並んでいるのに、ここまで引き締まって見えるのかと驚かされるのは、製作費が倍増したおかげかも知れないが、とにかくシリーズ平均に比べてワンランクもツーランクも上の作品に仕上がっている。ムーア時代は半笑いで語られがちだけれど、まずは本作を試していただいた上でその是非を判断していただきたいところです。

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村山章

4.00145 映画は楽しめればいいのだ!を見事に具現化した。

2024年8月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

1977年公開 前作のへこみようから継続が困難なところまで危惧されたが それを払拭するに会心の一作といっていいかも。 原作が底をつき唯一残った作品も全くスパイ作品ではなく お名前だけ頂き完全映画オリジナルとなる。 原作では私というのは007ではなく、ある地方の女の子。 ただ一度の夜を伴にして最後は知人にあいつは別の世界に 住んでいるから忘れろ、というお話。 さて見どころ一杯の本作。 ユニオンジャック満開のダイビングから始まり 全裸の美女が拳銃で戯れるタイトルバック。 最高の存在感悪役ジョーズを演ずるリチャードキール。 そのキールを殴ってもダメージなく驚くボンド。 ロバートショー名場面オリエント急行の決闘に ジョーズをもって来る。 新ボンドカーロータスエスプリの直線的なデザイン。 一番好きな場面は戦闘ヘリに追われるロータス操縦の ボンドが操縦士キャロラインマンローに挨拶するシーン。 スタントなしでウエットバイクにのるムーア。 サメに勝ってしまうジョーズ。 美術担当ケンアダムのアトランティス。 日本商品も世界に出始める。 Mの指令を受けるセイコーの時計。 SONYのモニター。 ミサイル付きサイドカーにカワサキのバイク。 とこれでもかとばかり沸き立つアイデアはすべて ぶち込んだ感。 あーボンドガールのバーバラバックはそそらんかった。 主題曲Nobady does it betterはボンド映画1の名曲。 カーリーサイモンが美声。 ギャグ満載シリアススパイ路線を開花したムーアに乾杯。 本作のおかげでSWは世界で一番遅い公開となる。 80点 初鑑賞 1977年12月1日 北野劇場 パンフ購入 この映画を録画するため当時としては最高機能の ソニーHF11を購入(¥220,000) ところがアトランティス爆破シーンで ジェームズボンドのテーマがかかった瞬間 緊急速報が流れる。 殺意がわきましたね。

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NWFchamp1973

3.5古めの作品では一番面白い

2024年1月23日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

楽しい

 オーストリアで敵の襲撃を退けたボンドは、イギリスとソ連の原潜が行方不明になった事件の調査でエジプトへ。そこでKGBのトリプルXことアニヤ大佐と遭遇。事件は海運王ストロンバーグによるもので、二国は協力することになり、二人はイタリアへ。  殺し屋ジョーズの初登場やロータスエスプリ、英ソのデカント、とシリーズ中でも話題の多い作品。古めの作品では一番面白い。ロジャームーアのボンドのセリフも楽しい。マティーニを「ステアではなくシェイクで」と言うのがボンドの定番セリフと知りました。エンドロールを見ると次作が「ユアアイズオンリー」となってる?実際は「ムーンレイカー」。そこで再びジョーズ登場で、シリーズで最も好かれる殺し屋に。

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sironabe

2.0只々、あの”Nobody〜♪ Does It Better 〜♪”のオープニングをスクリーンで観たくて、性懲りもなく最新の4K鑑賞。

2023年12月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

子供の頃、TVの新作映画の紹介で、真っ白なロータス・エスプリが海中から浜辺に出てくるシーンを見て、すっかり虜になり、親に映画代をネダったものの「007は子供には刺激が強い(つまりはエロい)からダメ」と言われて… それから、あっという間に、もうはや46年… その後、結局、ロジャー・ムーアのボンド役が全く気に入らず、いつか暇つぶしのタイミングでもあれば観るか、と思っていた本作。 今回は、4Kリストア云々より、劇場まで行って観たくなったのは、やはり、なんだかんだで、あのカーリー・サイモンによる主題歌の記憶の力が大きい。 当時の77年頃を色々と(スーパーカー・ブームとか)思い出してしまう。 その懐かしの”Nobody〜♪ Does It Better 〜♪”が流れるオープニングまでは、やはり流石の007。最初のツカミだけは外さない。 全身黄色のスキーウェアのボンドはダサイが、あの崖からの空中ダイビング!本当に命懸け。 あとチョットでスキー板がパラシュートに突き刺さりそうだった。撮影の瞬間、カメラマンや監督は、さぞかし肝を冷やしただろう。 でも、結局ソコがクライマックス。 その後の本編は、というと… まあ、やっぱり、あんなモンだよなあ。 ロジャー・ムーアじゃあなあ。 今回も荒唐無稽が百も承知とはいえ… まずアクション映画だというのに、格闘シーンでの動きが呆れるほどモッサリ。切れ味ゼロ。 ホントもう、コントだよ、あれ。 United Artists だってクビにしたくもなるよ。 レーゼンビー(マーシャル・アーツの達人)の『女王陛下〜』を観たばかりだったので、そのダメさ加減が、より際立った。その差は歴然。 あと、あのクルト・ユルゲンスを敵役で出すんだったら『眼下の敵』のオマージュをシャレでやるアイデアも出てたような気もするが、本人は嫌がったかな? 勿論、潜水艦の登場が暗に示してはいるが… それ以上のことは、あの誇大妄想キャラでは、結局リンクさせるにはムリがあるか… あるいは、終戦間際にナチスを裏切った元艦長という、いかにも、解るヤツには解る的なノリでも面白かったかもしれない。 諸々のツッコミどころ満載プロットも相変わらず。 もう、ああでもなっちゃうと、いっそのこと、荒唐無稽である事を極限まで爆走させて、本当に有り得ないほどバカなコメディにした方が、よっぽど楽しめたはずだ。 そんなのフレミングが許すはずもないが。 でも、結局はコレで興行収入が歴代1位になってしまった。 これによって、やはり客の大半は知的快楽とは無縁の「お色気と大雑把でバカなアクションシーン」さえあれば喜んでもらえる程度の低い連中だという、人をナメた悪しき成功事例が、これまでの作品以上に、よりリアルな数字をもって出来上がってしまったようだ。 それが次作の『ムーンレイカー』へと繋がっていく。 音楽も主題歌は良かったけど、ハムリッシュにしては劇伴の方はイマイチ。 曲もアレンジもパッとしなかった。 ていうか、そもそも007特有のブリティッシュ感だったりロイヤル感が無いんだよなあ。 まあ基本、ニューヨークの人だからねえ。 結局のところ今回も本編の方は、2時間近い長〜いオマケなのであった。 その最大のオマケであったのはボンド・ガールのバーバラ・バック! モデル演技だったし、KGBのスパイのイメージ(非情&冷血)からも程遠かったが、スラブ系とラテン系がミックスしたように見えるルックス(実際はユダヤ系×アイルランド系らしい)は歴代でもトップレベル(個人の意見です) なので、もうちょっとエロさ匂い立つシーンは欲しかったなあ。 せっかくコードネームは「XXX(トリプルX)」 だったわけだし、もう少しオトナの洒落っ気は際どいエロが多めでも良かったんじゃない? チラリとだけ見えた裸体(たぶん本人じゃないよなあ)も、ベタでコメディなシャワーシーンだけじゃねえ… それにしても、この数年後のリンゴ、チョット羨ましい。 あと、デタントなんて言葉、久々に聞いたなあ。 まさに隔世の感あり。 もう当分は、この言葉の出番も無いんだろう。 まさか、こんな21世紀になっちまうとは思ってもなかったよ。

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osmt