007/黄金銃を持つ男

劇場公開日:1974年12月14日

解説

タイのプーケット島を舞台に、黄金銃を持つ男スカラマンガとボンドの対決を描いた「007」第9作目。製作はアルバート・R・ブロッコリとハリー・サルツマン、監督はガイ・ハミルトン、原作はイアン・フレミング、脚本はトム・マンキーウィッツとリチャード・メイバウム、撮影はテッド・ムーア、音楽はジョン・バリーが各々担当。出演はロジャー・ムーア、クリストファー・リー、ブリット・エクランド、モード・アダムス、フランソワーズ・ティリー、バーナード・リーなど。

1974年製作/イギリス
原題または英題:The Man with the Golden Gun
配給:ユナイト
劇場公開日:1974年12月14日

あらすじ

ある日、ロンドンのM(B・リー)のオフィスに、ジェームズ・ボンド(R・ムーア)の命を奪うと書かれたメモと共に一個の黄金の弾丸が届けられた。送り主は、百万ドルで仕事を引き受ける“黄金銃を持つ男”、殺し屋の帝王と呼ばれ、タイのフーケット島にアジトを構え、KGBやマフィアを手下に従えるスカラマンガ(C・リー)という男だった。挑戦された以上座って殺されるのを待つよりもと、ボンドはスカラマンガを倒すために香港へ向かった。そのボンドの後を、スカラマンガの愛人アンドレア(M・アダムス)が尾行していた。香港でボンドは、メアリー・グッドナイト(B・エクランド)という魅力的な女情報部員と会った。彼女はボンドにアンドレアのいるホテルを教えた。その夜、部屋に忍び込んだボンドはシャワーを浴びているアンドレアを見出し、今晩スカラマンガが市内のあるナイトクラブに行くことを教えられた。ボンドはそこにスカラマンガを発見できなかったが、黄金の弾丸をぶち込まれた死体に出くわした。男はギブソンといい太陽エネルギーの研究家で世界のエネルギー危機を解決する“ソレックス・アジテイター”なる装置を開発した直後に行方不明になっていた。ボンドは、ギブソンの最後の雇主である大金持の中国人実業家ハイ・ファット(R・ルー)をタイに訪ねた。屋敷に忍び込んだボンドを待っていたのは二人の大男のレスラーと小人の召使いニックナック(H・ビレシェーズ)だった。大格闘の末、ボンドはノックアウトされたが、危機一髪で難をまぬがれた。やがてボンドは、スカラマンガが彼を殺す契約などしていないことをMから知らされる。ボンドに黄金の弾丸を送ったのはアンドレアだった。スカラマンガから逃げられなくなっていた彼女は、ボンドに彼を殺させようとしたのだ。その代償として“ソレックス・アジテイター”を渡すという。だが彼女もキック・ボクシング会場のバンコック・スタジアムで殺されてしまう。ボンドはセスナに乗って、スカラマンガの本拠地であるタイのプーケット島に乗り込み、一対一の死闘の末スカラマンガを倒した。ボンドとグッドナイトは“ソレックス”を持って魔の島の罠をくぐり抜け、無事脱出。魔の島をあとに香港へ向かって出航した。

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映画レビュー

3.0 派手さに欠けるかな

2025年9月7日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

どうなんだろう。クリストファー・リーという大物を悪役に据えた割には、迫力に乏しい。ストーリー的にも面白みがないかなあ。この時代に太陽光エネルギーというのは先端だったけど。
それよりも、なんだかアジアを2階級ぐらい下に見せる演出が鼻につくな。007の前作まで、どうも欧米人が最高、的視点が気になって仕方ない。

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Bluetom2020

3.0 0079 残念ながらシリーズ最下位

2024年7月15日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

1974年公開
ブルースリーがアクションの概念を変えてしまったので
ムーアの殺陣の練習は通用しなくなってしまいました。
クリストファー・リーは敵役としては適役だったのに
うまく生かして切れていない。
秘密兵器も出し惜しみ?あーQ出ていないか。
一番の売りが 川を飛び越えるボンドカーって。
ボンドガールもスタイル抜群ながらフェイスはイマイチ。
主題歌もしみなかったなあ。
60点
テレビ初鑑賞 1982年4月5日 『月曜ロードショー』

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NWFchamp1973

4.0 それほど駄作でもありません

2024年6月7日
PCから投稿

初公開以来数十年ぶりに観ました。
007屈指の駄作という評価が高いですが、再見するとそれほど酷くもないまあ中くらいの佳作です。
小人君の存在感強すぎてボンドもドラキュラも食われちゃった印象です。
アクションのスケール感も抑え気味で裏返せば純粋スパイ映画に近いともいえましょう。

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越後屋

3.0 敵役

Mさん
2024年1月19日
Androidアプリから投稿

が人間臭く、おもしろい人だったが、映画全体でいえば、今一つ。

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M