五島のトラさん
劇場公開日:2016年8月6日
解説
長崎県五島列島でうどんの製麺業を営む9人家族の22年間を追ったドキュメンタリー。FNSドキュメンタリー大賞などを受賞したテレビ長崎の大浦勝監督によるテレビ番組を再編集した劇場版。五島列島北部にある新上五島町。トラさんの愛称で呼ばれている犬塚虎夫さんは、過疎化が進むこの島で名物の「五島うどん」や天然塩を家族で作っている。7人の子どもたちは毎朝5時に起き、うどん作りの手伝いをしてから学校へ行く。子どもたちの手伝った分はタイムカードに記録され、子どもたちのお小遣いとなる。子どもたちの成長、結婚、出産、帰郷、そして別れ……ありふれた家族の22年の営みが描かれる。一家をモデルに描いたドラマ「故郷」でトラさん役を演じた松平健がナレーションを担当。
2016年製作/114分/G/日本
配給:テレビ長崎
スタッフ・キャスト
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最初はトラさんがムカついた。
高校卒業した長男を定置網漁船に乗せ、島から離れさせず家業の手伝いもさせること。
子どもを朝5時から順番に起こし、うどん造りを手伝わせること。
幼い子が自分が目を離した間に機械に手を挟まれ怪我をして親戚に非難されたときのムキになってる反論の様子など、
言動も、いわゆる器がデカい人のそれではないと思った。
トラさんに反抗してる次女はなえ、がんばれー!って思って観てた。
最期、入院してるベッドの上でのインタビューで、末っ子世文がいちばんかわいい(だったか、気になる的なこと。正確な言葉は覚えていない)って言ってて、長男かわいそうになった。
留学したり、長野でバーテンしたり、長野で出会った人と結婚したと言ってたから「長男」を理由に島に縛った気がして、それなのに、長男に感謝とかじゃなく、末っ子かい…って。
下の子ほど、海外に留学したり家を出て進学したりしたのに、長男は自分で貯めて留学と言ってたし。
まあ長男も、とったばかりの魚が食べれるのがこの仕事のいいところと言ってたから、自分の意志で島に戻ったのかもしれないが。
でも、どんな親でも子にとっては唯一無二の存在で。
トラさん亡き後、奥さんが「辛かったことよりも楽しい思い出がたくさんあって」と言ってたから、労働に追われる日々ではあっても、満たされるものがちゃんとあったのだと思う。
4年ぶりに戻ったはなえが挨拶にこなかった彼氏と別れたことにグズグズ言ってるトラさんに、もういいじゃないかと一言言う奥さん良かった。
たぶん、長男や長女など歳上の子どもであっても、ああいう場面でトラさんを諌めるようなことは言えない家な気がしたから。
でも、ちゃんとつながっている家族だなと思った。
2020年5月29日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
五島列島で「五島のうどん」や「五島の塩」を製造販売した、トラさんこと犬塚虎夫さんの22年間を記録したドキュメンタリー。
七人の子供を家業を手伝わせることで育て上げた。
子供たちはいろいろだったが、それぞれが自分のやりたいことをやっているのが素晴らしい。
酒がたたって糖尿病に倒れるが、奥さんの支えにより、生き通した。
2016年8月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
爽やかな気持ちになれる映画でした。人間味溢れるトラさんに魅了されました。
人物も土地も非常に愛情深く切り取られたドキュメンタリー。