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長澤まさみの魅力溢れる、おすすめ映画10選/月10「エルピス」放送記念

2022年10月23日 20:00

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あなたの好きな、長澤まさみさんの作品は?
あなたの好きな、長澤まさみさんの作品は?
(C)映画「アイアムアヒーロー」製作委員会 (C)花沢健吾/小学館

長澤まさみさんが、4年半ぶりに連続ドラマで主演を務める「エルピス 希望、あるいは災い」(カンテレ・フジテレビ系“月10ドラマ”)が、10月24日から放送スタート! 長澤さんは、スキャンダルによってエースの座から転落したアナウンサー・浅川恵那を演じます。

「コンフィデンスマン」「マスカレード・ホテル」など、シリーズ作品を大ヒットに導き、2022年だけで4本の映画が公開された長澤さん。凛とした存在感と、シリアスからコメディまでを幅広く演じる高い演技力を誇り、さまざまな作品に引っ張りだこです。23年には検事を演じ、松山ケンイチさん演じる連続殺人犯と対峙するヒューマンサスペンス「ロストケア」も控えています。本記事では、数々の話題作が控える長澤さんの魅力がつまった、おすすめ映画10本を紹介します。


◆連続ドラマ「エルピス 希望、あるいは災い」(10月24日放送スタート)

本作は、実在の複数の事件から着想を得て制作された社会派エンタテインメント作品。アナウンサーの恵那(長澤)と仲間たちが、犯人とされた男の死刑が確定している、10代の女性が連続して殺害された事件の冤罪疑惑を追うなかで、一度は失った“自分の価値”を取り戻していく姿を描く。恵那と行動をともにするうだつのあがらない若手ディレクター・岸本拓朗役として眞栄田郷敦、恵那と拓朗の先輩で報道局のエース記者・斎藤正一役として鈴木亮平が出演する。


◆1.「コンフィデンスマンJP」シリーズ(2019年・20年・22年/田中亮監督)
画像2(C)2019「コンフィデンスマンJP」製作委員会
<作品概要>
 映画「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズ、ドラマ「リーガル・ハイ」シリーズを手がけた古沢良太氏がオリジナル脚本を手がけ、長澤まさみ東出昌大小日向文世が共演した人気ドラマ「コンフィデンスマンJP」を映画化。ダー子(長澤)、ボクちゃん(東出)、リチャード(小日向)という3人のコンフィデンスマン(信用詐欺師)たちが仕掛ける、予測不能な騙し合いを描く。劇場版としては、第1弾「コンフィデンスマンJP ロマンス編」(2019)を皮切りに、第2弾「プリンセス編」(20)、第3弾「英雄編」(22)が公開された。
<「コンフィデンスマンJP ロマンス編」あらすじ>
 ダー子、ボクちゃん、リチャードの3人組は、香港マフィアの女帝ラン・リウ(竹内結子さん)が持つと言われる伝説のパープルダイヤを狙い、香港へ飛ぶ。3人がランに取り入るべく様々な策を講じるなか、天才詐欺師ジェシー(三浦春馬さん)も彼女を狙っていることが判明。さらに、以前ダー子たちに騙された日本のヤクザ・赤星栄介(江口洋介)の影もちらつきはじめ、事態は混乱を極めていく。
画像3(C)2019「コンフィデンスマンJP」製作委員会
<おすすめポイント>
 長澤さん演じるダー子は、天才的な知能を持ち、常にハイテンション。実名はおろか背景や過去が明かされない、不思議な魅力に満ちたキャラクターです。ダー子は長澤さんの当たり役となり、コメディエンヌとしての才能を炸裂させています。“オサカナ”(ターゲット)を罠にかけるため、占い師や美術評論家などさまざまな人物になりすますシーンも多く、長澤さんのハイレベルな演技力と、多彩なファッションを堪能することができます。長澤さん自身もインタビューで、「ダー子ちゃんみたいな人になりたいって思います」と語るほど、思い入れの深いキャラクターであると明かしています。
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◆2.「マスカレード・ホテル」シリーズ(2019年・21年/鈴木雅之監督)
画像4(C)2019 映画「マスカレード・ホテル」製作委員会 (C)東野圭吾/集英社
<作品概要>
 木村拓哉が初の刑事役に挑み、東野圭吾氏のベストセラー小説「マスカレード」シリーズを映画化したミステリードラマ。第1弾「マスカレード・ホテル」(20)が大ヒットを記録し、第2弾「マスカレード・ナイト」(21)も製作された。「HERO」シリーズの鈴木雅之がメガホンをとり、「ライアーゲーム」シリーズの岡田道尚が脚本を担当した。
<「マスカレード・ホテル」あらすじ>
 都内で、3件の殺人事件が発生。現場にはいずれも不可解な数字の羅列が残されていたことから、連続殺人事件として捜査が開始される。警視庁捜査一課のエリート刑事・新田浩介(木村)は、その数字が次の犯行場所を予告しており、ホテル・コルテシア東京が4件目の犯行場所になることを突き止める。ホテルのフロントクラークになりすまして潜入捜査に乗り出した新田は、教育係である優秀なフロントクラーク・山岸尚美(長澤)と衝突を繰り返しながら、事件の真相に近づいていく。
画像5(C)2019 映画「マスカレード・ホテル」製作委員会 (C)東野圭吾/集英社
<おすすめポイント>
 長澤さんは、爽やかな笑顔と完璧な立ち振る舞いで、超真面目な一流ホテルマン役を見事に体現。ホテル客に扮した豪華キャスト、予想を裏切るミステリーもさることながら、初共演を果たした木村さんと長澤さんのコンビネーションも、大きな見どころのひとつです。互いの信念がぶつかり合い、絶えず口喧嘩しながらも、信頼関係が生まれていく過程が熱く、どこかほほ笑ましくもあります。人を疑う刑事と、人を信じるホテルマンは相容れないようで、人が心に秘めた思いを見つめるという点では、意外と似た職業なのかもしれません。
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◆3.「唐人街探偵 東京MISSION」(2021年/138分/チェン・スーチェン監督)
画像6(C)WANDA MEDIA CO.,LTD. AS ONE PICTURES(BEIJING)CO.,LTD.CHINA FILM CO.,LTD “DETECTIVE CHINATOWN3”
<作品概要>
 中国で大ヒットした「唐人街探案(原題)」シリーズの第3弾。ワン・バオチャンリウ・ハオラン扮する探偵コンビが、東京を舞台に事件解決に挑む。第2弾のニューヨーク編から続投の妻夫木聡のほか、長澤まさみ三浦友和染谷将太浅野忠信ら日本人キャストが多数出演。タイの探偵役で「モンスターハンター」のトニー・ジャーが共演し、香港スターのアンディ・ラウも友情出演するなど、アジアのスターが勢ぞろいした。
<あらすじ>
 さまざまな国際的な事件を解決してきた中国の探偵コンビ、タン・レン(ワン・バオチャン)とチン・フォン(リウ・ハオラン)。日本の探偵・野田昊(妻夫木)の依頼で東京にやってきたふたりを待ち受けていたのは、マフィアとヤクザが絡む密室殺人事件だった。ある日、東南アジアのマフィアの会長が密室で何者かに殺害される。犯人として起訴されたのは、ヤクザの組長・渡辺勝(三浦)。冤罪を主張する渡辺から調査を依頼されたタン・レンとチン・フォンは、事件解決に乗り出す。しかし、今度は殺された会長の秘書である小林杏奈(長澤)が何者かに誘拐されてしまう。
画像7(C)WANDA MEDIA CO.,LTD. AS ONE PICTURES(BEIJING)CO.,LTD.CHINA FILM CO.,LTD “DETECTIVE CHINATOWN3”
<おすすめポイント>
 「コンフィデンスマンJP」シリーズを思わせるような、豪華キャスト総出演の中国発のエンタメ映画。謎解きゲームにド派手なカーアクションやワイヤーアクションが盛り込まれ、めまぐるしく物語が展開。個性的なキャラクターたちの掛け合いも楽しく、まるでお祭りのようなワクワク感が味わえます。ジョン・ウー監督の「The Crossing ザ・クロッシング」で中国映画デビューを果たした長澤さん。本作では謎めいたマドンナ役を任され、主人公たちを翻ろう。大量の水に溺れそうになる身体を張ったシーンや、法廷で見せる迫真の演技など、長澤さんの熱演が光ります。
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◆4.「MOTHER マザー」(2020年/126分/PG12/大森立嗣監督)
画像8(C)2020「MOTHER」製作委員会
<作品概要>
 「日日是好日」「タロウのバカ」の大森立嗣監督が長澤まさみ阿部サダヲという実力派キャストを迎え、実際に起きた「少年による祖父母殺害事件」に着想を得て描いたヒューマンドラマ。「新聞記者」「宮本から君へ」など現代社会のさまざまなテーマを問いかける作品を立て続けに送り出した河村光庸さんがプロデューサーを務めた。
<あらすじ>
 男たちと行きずりの関係をもち、その場しのぎで生きてきたシングルマザーの秋子(長澤)は、息子の周平(幼少期:郡司翔、青年期:奥平大兼)に異様に執着し、自分に忠実であることを強いてきた。そんな母からの歪んだ愛に翻ろうされながらも、母以外に頼るものがない周平は、秋子の要求になんとか応えようともがく。
画像9(C)2020「MOTHER」製作委員会
<おすすめポイント>
 長澤さんが、息がつまるほどの熱演で体現したのは、恐ろしく身勝手なシングルマザーの秋子。子どもを道具としか思っていない非情な言動をとったかと思えば、「私には、周平しかいない」といい、そっと身を委ねる。そんな弱さを見せる瞬間があるからこそ、周平は結局、母とのつながりを断ち切ることができない。身内からも絶縁され、社会から孤立した母子の間に生まれた共依存ともいえる絆が、17歳に成長した周平を、ある事件へと駆り立てていきます。

悲劇が起こったあともなお、「親が子どもをどうしようと勝手」と呟く秋子の、すさまじい表情。普遍的な尺度ではとらえることのできない、親子関係というものの不思議さと恐ろしさを考えさせられる作品です。衝撃的な役を演じ切った長澤さんは、第44回日本アカデミー賞で最優秀主演女優賞を受賞。涙ながらに、映画づくりを支えた人々への感謝を伝える姿が印象的でした。

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◆5.「キングダム」(2019年/134分/佐藤信介監督)
画像10(C)原泰久/集英社 (C)2019映画「キングダム」製作委員会
<作品概要>
 山崎賢人主演、佐藤信介監督(「アイアムアヒーロー」「いぬやしき」)で、原泰久氏のベストセラー漫画を実写映画化。紀元前、中国春秋戦国時代に、天下の大将軍になるという夢を抱く戦災孤児の少年・信(山崎)と、中華統一を目指す若き王・えい政(後の秦の始皇帝/吉沢亮)の物語を紡ぐ。本作は興行収入57億3000万円の大ヒットを記録し、22年に第2作「キングダム2 遥かなる大地へ」が公開された。
<あらすじ>
 幼なじみの信と漂(吉沢、一人二役)は、奴隷の身分から天下の大将軍になることを目標に掲げ、日々の剣術の鍛錬に励んでいた。ある日、漂は王都の大臣・昌文君(高嶋政宏)に召し上げられて王宮へ入ることになり、ふたりは別の道を歩むこととなる。ふたりは違う場所にいても、誓い合った夢をともに叶えようとしていたが、王宮では王の弟・成きょう(本郷奏多)がクーデター起こし、その混乱のなかで、漂は命を落とす。やがて信は、漂が王座を追われた若き王・えい政の身代わりになったことを知り、生き延びたえい政に怒りを覚えるが、漂の遺志を受けて、えい政と行動をともにすることになる。
画像11(C)原泰久/集英社 (C)2019映画「キングダム」製作委員会
<おすすめポイント>
 魅力的なキャラクターたちのなかでも特に人気を集めたのが、長澤さんが演じた楊端和(ようたんわ)。山の民を武力で束ねた美しき山界の王で、敵なのか味方なのか、ミステリアスな役どころです。えい政と組むことを決め、仮面をとるシーンは、しびれるほどのかっこよさ。近づきがたいほどの圧倒的な美貌で、目にも止まらぬ速さで敵をなぎ倒していく凛々しい姿に、誰もが心奪われるはずです。長澤さんはハードなアクションが多い撮影に備えて肉体改造に励み、現場にプロテインを差し入れることもあったそう。そんな本気の役づくりとアクションは大絶賛で迎えられ、第43回日本アカデミー賞で最優秀助演女優賞を受賞。同作で同男優賞に輝いた吉沢さんと、笑顔で互いを称え合っていました。
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◆6.「アイアムアヒーロー」(2016年/127分/佐藤信介監督)
画像12(C)映画「アイアムアヒーロー」製作委員会 (C)花沢健吾/小学館
<作品概要>
 大泉洋主演で、花沢健吾氏のベストセラーコミックを実写映画化したパニックホラー。後に「キングダム」を手がける佐藤信介監督と、ドラマ「アンナチュラル」「MIU404」の脚本家・野木亜紀子がタッグを組んだ。
<あらすじ>
 鈴木英雄(大泉)は、漫画家を目指しながらもアシスタントとして働く日々を送り、長年付き合っている彼女の徹子(片瀬那奈)にも見捨てられる。そんなとき、新型ウイルスが蔓延。感染した人々は「ZQN(ゾキュン)」と呼ばれるゾンビとなり、人々を襲うようになる。何とか生きながらえた英雄は、道中で出会った女子高生の比呂美(有村架純)とともに、郊外のアウトレットパークへと避難するが……。
画像13(C)映画「アイアムアヒーロー」製作委員会 (C)花沢健吾/小学館
<おすすめポイント>
 長澤さんが演じるのは、ZQNに囲まれたモールのなかで何とか生き延びている、元看護師の藪。英雄が初めは頼りないぶん、斧を片手に、果敢にZQNに挑んでいく姿は、ただただ頼もしい。さらに、あっけらかんとした明るい性格が、殺伐とした作品に清涼感を与えてくれます。ですが、藪の魅力は、その強さの裏側に後悔や葛藤を秘めているところ。彼女も怖い気持ちを抱えながらも、いまの状況で必死に戦っているからこそ、情けない英雄が、それでも女子高生の比呂美を必死に守る姿に心を動かされ、ともに彼女を守っていく。そんな強さと弱さを持った繊細な役を、豊かな表情で演じ切っているところに注目してください。
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◆7.「海街diary」(2015年/126分/是枝裕和監督)
画像14(C)2015 吉田秋生・小学館/フジテレビジョン 小学館 東宝 ギャガ
<作品概要>
 「そして父になる」「万引き家族」など、国際的にも高い評価を受ける是枝裕和監督が、吉田秋生氏の人気コミックを実写映画化。神奈川・湘南を舞台に、異母妹を迎えて4人となった姉妹の共同生活を通し、家族の絆を描く。綾瀬はるか長澤まさみ夏帆広瀬すずが、4人姉妹を演じた。第68回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、第39回日本アカデミー賞では最優秀作品賞や最優秀監督賞など4冠に輝いた。
<あらすじ>
 鎌倉に暮らす長女・幸(綾瀬)、次女・佳乃(長澤)、三女・千佳(夏帆)の香田家3姉妹のもとに、15年前に家を出ていった父の訃報が届く。葬儀に出席するため山形へ赴いた3人は、そこで異母妹となる14歳の少女すず(広瀬)と対面。父が亡くなり身寄りのいなくなってしまったすずだが、葬儀の場でも毅然と立ち振る舞う。そんなすずの姿を見た幸は、彼女に一緒に暮らそうと提案。その申し出を受けたすずは、香田家の四女として、鎌倉で新たな生活を始める。
画像15(C)2015 吉田秋生・小学館/フジテレビジョン 小学館 東宝 ギャガ
<おすすめポイント>
 長澤さんは、4姉妹のムードメイカー的な存在の明るい次女・佳乃を好演。ダメ男に引っかかりがちで、酒好きという一面もあります。綾瀬さん演じる、皆のお母さん代わりでしっかり者の幸とは対照的な性格で、口喧嘩ばかりですが、いざというときに結束するふたりの絆が、胸にじんわり、あたたかいものを感じさせてくれます。本作は、さまざまな家族の形を描いてきた是枝監督が、四季の移ろいとともに、姉妹の“変化”を映していく物語。佳乃があることをきっかけに、仕事にやりがいを見出していく社会人としての変化、すずという妹を受け入れ、愛情を注いでいく姉としての変化が、繊細に表現されています。
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画像16(C)2014「WOOD JOB! 神去なあなあ日常」製作委員会
<作品概要>
 「ウォーターボーイズ」「ハッピーフライト」の矢口史靖監督が、直木賞作家・三浦しをん氏の小説「神去なあなあ日常」を映画化。携帯電話もつながらない山奥の村で林業の研修に参加した主人公が、自然との触れ合いや村人との交流を通して成長するさまを描く。染谷将太が主演し、長澤まさみ伊藤英明らが共演した。
<あらすじ>
 大学受験に失敗し、彼女にもフラれて高校を卒業した平野勇気(染谷)は、林業の研修プログラムのパンフレットの表紙に写っていた美女につられ、ローカル線を乗り継ぎ、研修先の神去村へと向かう。過酷な現場なうえに、指導員の飯田(伊藤)にも目を付けられた勇気は早々に逃げ出そうとするが、パンフレットの美女・直紀(長澤)が村に住んでいると知り、研修を続けることにする。
画像17(C)2014「WOOD JOB! 神去なあなあ日常」製作委員会
<おすすめポイント>
 田舎暮らしに戸惑う都会っ子のリアルな反応が可笑しく、そんな彼が徐々に土地や林業に慣れ親しみ、たくましくなっていく姿が清々しい! 林業の仕事や、置かれた現状を学べるお仕事ムービーとしても見ごたえがあります。長澤さんは、神去村で小学校教諭をしている直紀役で出演。主人公が一目ぼれするほどの美女でありながら、バイクをかっとばす姉御肌なヒロインをキュートに演じています。過去の経験から恋愛を遠ざけていた直紀が、勇気が成長するにつれてほだされていく様子もほほ笑ましく、淡い恋模様も見どころ。クライマックスの奇祭も迫力満点で、老若男女楽しめるおすすめの1本です。
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◆9.「モテキ」(2011年/118分/大根仁監督)
画像18(C)2011映画「モテキ」製作委員会
<作品概要>
 久保ミツロウ氏による人気コミックを、森山未來主演でドラマ化した「モテキ」(10)。引き続き森山が主演を務め、後に「バクマン。」「SUNNY 強い気持ち・強い愛」などを手がける大根仁監督で、久保氏のオリジナルストーリーを映画化した。三十路前のモテない男・藤本幸世(森山)が、ある日突然モテはじめたことから起こる騒動を描く。長澤まさみをはじめ、麻生久美子仲里依紗真木よう子が、幸世を取り巻く新たなヒロインたちを演じる。
<あらすじ>
 派遣社員を卒業し、ニュースサイトのライターとして正社員になった幸世に、ある日突然、「第2のモテキ」が到来する。趣味が合い、見た目もタイプだが、彼氏持ちの雑誌編集者・みゆき(長澤)。みゆきの親友で清楚なOL・るみ子(麻生)。ガールズバーで働く、派手でかわいい愛(仲)。クールビューティな先輩社員・素子(真木)。幸世は、全く異なるタイプの3人の女性たちの間で揺れ動く。
画像19(C)2011映画「モテキ」製作委員会
<おすすめポイント>
 「モテキ」は、長澤さんのかわいらしさを存分に味わえる1作。演じるみゆきは、瞬く間に幸世の心を掴み、小悪魔的な魅力で翻ろうする最強のモテ女子。本作は、生々し過ぎる幸世の脳内での本音が聞こえる……というポップな演出が見どころですが、観客も幸世同様、みゆきの沼にどっぷりハマってしまうこと間違いなし! 特にデートシーンのかわいさと楽しさは異常なので、是非ご覧になってください。
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◆10.「世界の中心で、愛をさけぶ」(2004年/138分/行定勲監督)
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<作品概要>
 行定勲監督が片山恭一氏の同名ベストセラー小説を実写映画化し、日本中に“セカチュー”ブームを巻き起こした感動作。脚本には坂元裕二らも参加し、原作にはない成人後の主人公・朔太郎と婚約者のエピソードが追加されるなど、大幅に脚色が加えられた。高校時代の朔太郎を森山未來、初恋相手のアキを長澤まさみが演じ、成人後の朔太郎役で大沢たかお、その婚約者役で柴咲コウが出演。平井堅が手がけた主題歌「瞳をとじて」も大ヒットした。
<あらすじ>
 朔太郎(大沢)は、突然失踪した婚約者・律子(柴咲)の後を追って自身の故郷・四国へと向かう。そこには、初恋相手のアキ(長澤)との思い出が眠っていた。高校2年生の夏、朔太郎(森山)はあることがきっかけで同級生のアキと仲良くなり、やがてふたりは付き合い出す。しかし、幸せな時間は長くは続かず、アキが白血病だとわかる。
<おすすめポイント>
 甘酸っぱい初恋とその後に起きる悲劇が号泣を誘い、純愛ブームを生んだ“セカチュー”。高校時代を演じた森山さんと長澤さんは、みずみずしくも胸に迫る演技で多くの賞に輝き、長澤さんは史上最年少で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞しました。前半ははじけるような笑顔と可憐さで観客を魅了し、後半は自ら髪を剃り上げて刻々と迫る死と向き合うヒロインを演じ切った長澤さん。無菌室でのビニールカーテン越しのキス、空港に響く朔太郎の「助けて下さい!」など数々の名シーンは、いまの若い世代が見てもきっと心に響くはず。
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