いぬやしき
劇場公開日 2018年4月20日
解説
「GANTZ」の奥浩哉による人気コミックで、テレビアニメ化もされた「いぬやしき」を、木梨憲武&佐藤健主演、「GANTZ」につづき奥作品の実写化を手がける佐藤信介のメガホンで映画化。会社や家族から疎外されている、定年を目前に控えた初老のサラリーマン・犬屋敷壱郎。医者から末期がんによる余命宣告を受け、虚無感に襲われた犬屋敷は謎の事故に巻き込まれ、機械の体に生まれ変わる。犬屋敷と同じ事故に遭った高校生の獅子神皓も犬屋敷と同様に人間を超越した力を手に入れていた。自分に背く人々を傷つけるためにその力を行使する獅子神。獅子神によって傷つけられた人たちを救うためにその力を使う犬屋敷。強大な力を手に入れた2人の男たちのそれぞれの思いが激しく交錯していく。犬屋敷役を木梨、獅子神役を佐藤が演じるほか、伊勢谷友介、斉藤由貴、本郷奏多、二階堂ふみらが出演。
2018年製作/127分/G/日本
配給:東宝
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2018年4月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
奥浩哉原作、佐藤信介監督の組み合わせによる2度目の映像作品は、東京を舞台にした悲哀と迫力の入り交じる新感覚のアクション映画になった。
もの哀しい中年男性が、ある日突然ヒーローになって街を救うカタルシスに、鬱屈を抱えた高校生が悪役になってしまう悲しさ。同じ力を得た同士、未来あるはずの若者が世界を破壊する側に周り、家庭でも会社でも疎まれてきた中年が世界を守る。先の見えない鬱屈感は、今の若者が何となく感じているものではないだろうかとも思うし、その意味では社会批評的な面もあると思う。
見せ場はやはり新宿上空での空中戦。繁華街で大規模なロケを敢行して、迫力ある見せ場を作っている。少し不満を上げれば、迫力はあるけど、個性的なアクションになりきれてない点。原作では本人たちが気を失うと、自動防衛装置が起動して本人の意思と関係なく戦闘を行うのだが、クライマックスでは二人とも気絶しているのに戦闘しているシュールなシーンがあるのだが、そこはカットしてほしくなかった。
2022年5月15日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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僕はこの作品の原作を読んだことはない。その上で評価していく。
鑑賞方法:Amazon prime Videoで鑑賞。
評価点:78点/100点
・評価1:映像:25点/30点中
見る前に予告を見たがその時も思ったのがやはり新宿のビルを横切る迫力のあるアクションシーン。まるでジャパニーズスパイダーマン。さらに圧巻のカメラワーク。アクション映画としては大変満足できた。空中のシーンだったからか、ヘリなどのCG浮きは全く感じなかった。
・評価2:脚本:21点/30点
正直、原作を読んでいないため正確な評価はできない。機械人間になった原因や生き返った獅子神などに関しては原作を読んだ時に改めて評価したい。
この映画を観て心に響いたシーンは、映画前半の犬屋敷パパのダメ人間さや周りからの扱いの酷さ。そして唯一寄り添える1匹の犬。それらを観た時、あまりにも共感に近い感情を抱いた。彼は、というより僕も含む人間は誰かに必要とされたいと思う節がある。家族からも職場からも必要とされてない彼を観て心から辛くなってしまった。だからこそ彼が病院で患者を救うシーンは「自分にもできることがある」と立ち上がる主人公が観れてよかった。
少し難点をつけるとすれば、獅子神の動機。原作を読んでいないため適当なことは言えないが、周りの幸せを観て殺人に手を染めるという一連の流れはもう少し詳しく描いて欲しかった気もするが2時間という限られた時間内ではよく描けてたと思う。
・評価3:キャスト陣の演技:25点/30点
特に違和感もなかった。というか上手い。モブが下手なのはどの映画も共通。
・おまけ:7点/10点
余命宣告を受けるおじさんと高校生のガチバトル、というアクション作品では異質な光景を見せてくれた。原作も機会があれば手にしてみたい。
かなり偉そうなレビューでごめんなさい。
面白かったです。
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最初は面白そうだったので期待してたが、すぐにむごいシーンに出くわし、一気に見る気が失せた。あまりにもすぐだったのであきれてしまった。続きのクチコミが良かれ悪かれ、続きを見ようとも思わなくなったのは初めてです。気分が悪いです。
2022年1月5日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
ー 定年間際の冴えないおぢさん、犬屋敷(木梨憲武)は会社でも家庭でも阻害される日々。そして、ある日末期癌と通告まで受けて・・。
一方、高校生獅子神(佐藤健:初悪役!)も、母(斎藤由貴)の病を知る。
世間に対する不条理さを覚えていた二人だが、ある晩墜落事故に巻き込まれ、機械の身体になる。-
◆感想
・歪んだ思いから、大量殺人鬼になった、獅子神と犬屋敷との高速飛行映像が今作の一番の見所なのは、間違いない。
- 凄い迫力であった。ナカナカ邦画では、観れないよ。-
・だが、今作は人間の本質は善なのか、悪なのかというテーマにも迫っている。
・印象的な俳優は、犬屋敷の父を馬鹿にした態度をとっていた娘を演じた三吉彩花であろう。
今作をステップにして、スターダムを駆け上がっている。
<シンプルな構成ではあるが、大切な娘を必死に守ろうとする犬屋敷の姿は、おぢさんには、少し沁みた作品である。>
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