第40回日本アカデミー賞、受賞作品発表 李相日監督作「怒り」が最多11部門に
2017年1月16日 18:14
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[映画.com ニュース]第40回日本アカデミー賞は1月16日、正賞15部門各優秀賞および新人俳優賞・正賞外賞を、東京・グランドプリンスホテル新高輪で発表した。李相日監督作「怒り」が、最多11部門、12の賞を獲得(新人俳優賞を含めると13)。次いで「シン・ゴジラ」と「64 ロクヨン 前編」が10部門で選出された。また広瀬すずと宮崎あおいは、それぞれ主演女優賞と助演女優賞のダブル受賞となった。
優秀作品は、「怒り」「家族はつらいよ」「シン・ゴジラ」「湯を沸かすほどの熱い愛」「64 ロクヨン 前編」。優秀アニメーション作品賞は、「君の名は。」「聲の形」「この世界の片隅に」「ルドルフとイッパイアッテナ」「ONE PIECE FILM GOLD」が受賞した。「君の名は。」は監督賞にも名を連ねており、日本アカデミー賞協会の岡田裕介会長は、講評として「昨年はアニメーションの台頭が素晴らしいものがあった」と述べ、「劇映画とアニメを区別することもなく、ずっとやっていきたい」と話した。
また西田敏行と、「百円の恋」で昨年の最優秀主演女優賞に輝いた安藤サクラが、授賞式の総合司会を務める。毎年恒例となった西田は「昨年はちょうど頚椎を怪我しまして、身動きがとれないままでした。関係各位にご迷惑をおかけしました」と振り返り、「なんとか今年は体が動くようになりましたし、楽しく進行できるように務めたい」と意気込む。そして「世の中、どんどん政情不安といいましょうか、心が穏やかならざるものを感じます」としたうえで、今後の日本映画に「ますます映画文化が担う役割が大きくなってきていると思います」と期待を込めた。
日本アカデミー賞司会に初挑戦する安藤は、「昨年『おめでとう』というお祝いの言葉と、『来年(の司会)大丈夫?』と心配していただくことが多く、この1年、『来年は司会だ、司会だ』と忘れることなく過ごしていました」と表情を引き締める。それでも「今年の初詣でおみくじを引いたら、『目上の方に頼りなさい、そうすればうまくいく。だからといって調子に乗るとダメ』と書いてあり、読んだ瞬間にこれはきっと司会のことだと思った」と明かし、「西田さんに頼りながら、調子に乗らないように、粗相がないように務めたいと思っています」とユニークに語っていた。
第40回日本アカデミー賞は、2015年12月16日~16年12月15日に東京地区の商業映画劇場にて有料で初公開され、1日3回以上、2週間以上継続して上映された40分以上の作品が対象。授賞式は3月3日にグランドプリンスホテル新高輪の国際館パミールで行われ、各部門の最優秀賞が発表される。
主な優秀賞受賞リストは、以下の通り。
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