映画 聲の形

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劇場公開日:

映画 聲の形

解説

「週刊少年マガジン」に連載され、「このマンガがすごい!」や「マンガ大賞」などで高い評価を受けた大今良時の漫画「聲の形」を、「けいおん!」「たまこラブストーリー」などで知られる京都アニメーションと山田尚子監督によりアニメーション映画化。脚本を「たまこラブストーリー」や「ガールズ&パンツァー」を手がけた吉田玲子が担当した。退屈することを何よりも嫌うガキ大将の少年・石田将也は、転校生の少女・西宮硝子へ好奇心を抱き、硝子の存在のおかげで退屈な日々から解放される。しかし、硝子との間に起こったある出来事をきっかけに、将也は周囲から孤立してしまう。それから5年。心を閉ざして生き、高校生になった将也は、いまは別の学校へ通う硝子のもとを訪れる。

2016年製作/129分/G/日本
配給:松竹
劇場公開日:2016年9月17日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第40回 日本アカデミー賞(2017年)

ノミネート

優秀アニメーション作品賞  
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(C)大今良時・講談社/映画聲の形製作委員会

映画レビュー

2.0またもう少しアニメ耐性が付いたおっさんは「映画 聲の形」をこう見た!

2016年9月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
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共感した! 4件)
しんざん

5.0映画としてのセンスが抜群

2017年12月27日
PCから投稿

知的

幸せ

京都アニメーションと山田尚子監督は、今日本で特に注目するべき存在だろうと思っている。いずれ日本映画をしょってたつ存在になるのではないか。
山田監督は、その映画視聴遍歴の分厚さからくる演出力は、どこか古今東西の名画の香りを漂わせる画作りを可能にし、アニメならではの柔らかさも見事に活かせてもいる。京都アニメーションの技術力の高さと監督の類まれなセンスが非常に高次元でマッチしている。

山田監督はカメラアイをとりわけ意識した画作りをするが、本作は主人公の一人称で構成された物語なので、特に一人称視点のカメラが効いている。

声優の芝居も素晴らしい。入野自由は、ナイーブな男子高校生の役が「あのはな」に続いてすごくハマっている。出色なのは、硝子の妹、結弦を演じた悠木碧。少年や少女、のような型を超えて地に足ついた人間の存在感が最も強いキャラクターに仕立て上げている。

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共感した! 20件)
杉本穂高

4.5平凡な一少年の視点に絞った脚色の妙。

2016年10月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

原作未読で観た。主人公と結絃という2人のキャラを除き、ほかの登場人物の主観がほぼ排除されていることに感心した。

聾唖のヒロインとの恋物語と勘違いされがちだが、映画後半では明確に主人公が抱える「他者とのディスコミュニケーション問題」に焦点が絞られていく。本作では、長い原作から群像劇の側面を敢えて外すことで(原作は後から読んだ)、映画としてひとつの筋が通ったストーリーを紡ぎ出しているのだ。

川井さんがとんでもないモンスター女子なのは映画だけでもわかるが、確かに原作にはほかのキャラクターの内面も事細かに描写されている。どなたかが書いていた映画→原作→映画という流れで観ると二倍三倍楽しめるように思う。

原作の違いで印象的だったのは、主人公の「卑屈なのに他人をバカにしてしまう自己嫌悪」の描写が減っていること。これには賛否あるだろうが、映画では間口をより広く取るために「平凡な一少年」として描いたのだと理解した。

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共感した! 34件)
村山章

4.0問題作の劇場アニメ化を考える

2024年7月15日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

知的

友人が鼻息荒くマ王の所にやってきて「凄いマンガがあるぞ」と捲し立てた。
大今良時の原作「聲の形」だった。
何が凄いのか解らず渡された全7巻をマ王は読んでみた。

成る程、可愛らしい絵なのに容赦の無い無垢な残酷をココまで描き切るとは。
更に驚いたのが「聲の形」は少年誌での連載だった事だ。
よくもまぁ世間が許したもんだ(調べたら実際に大問題になってたらしい)
全7巻の中身がイジメ、自殺、障害者、挫折など、子供が見てはダメ、と教育委員会やPTAが目を吊り上げる内容だからだ。
ただし全てを否定するではなく、ちゃんと作者の考えを溶かし込んでるトコは見事なストーリーテーラーぶりだと感嘆した。
悪い話ではない、でも知識の無い子供が見たらどういう反応を示すだろう。
大人が読んで老婆心を抱くくらい「聲の形」は良薬と劇薬の狭間に居座る名作である。

マ王自身、子供の頃はイジメもしたしイジメられもした。ここは正直に告白しておく。
だから、どちらの気持ちも代弁出来ます。
いい大人になって理解したのは、イジメ根絶は不可能なのとそれでも、イジメる側が絶対アカンくらいで積極的な行動には出ていない。
何処の世界にも未だにイジメという行為は存在し多くの人々を傷付けてる、更にはイジメは高度化しフィジカルよりもメンタルへのダメージを狙うという悪質な形態に成長している。
マ王のイジメ問題も随分と過去の話だが、加害者被害者どちらの感情も黒く残って洗い流せない。

マ王の唯一のアドバイスとして被害を受けてる方は誰に相談しても構わないので、イジメから逃げる、しか無いと思う。
何も日本の生活に拘る事も無い。
貴方の個性は日本サイズではないだけで、世界に目を向ければ受け入れて成長を助けてくれるトコなんて山のようにあるぞ。
それでも日本から離れたくないなら最悪の選択だけはしてはいけない。
要は自殺である。
貴方にとっては復讐のつもりかもしれないが、死とは加害者に想像以上のダメージを残す。
その後の人生が大きく狂ってしまうワケだ。
でも自殺って貴方がされた事と同じ行為の最強ヴァージョンなワケで、貴方はイジメの加害者として死を迎えるのさ。
ソレは貴方の最終評価として人生が終わる意味なんよ。
「それでも構わない」という短絡思考が一番ダメ。
相手と同じ土俵にワザワザ登ってはアカンのよ。
恨みは残るかもだけど、それだって何時かは赦してやらなくてはいけない。
何故なら貴方の人生なのだから他人の事で時間を消費するなんて勿体無いのよ。
さっさと忘れて(赦さなくては忘れられない)自分の人生を取り戻さないとね。

放火で多くの犠牲者を出した京都アニメーション制作の劇場版「聲の形」はいい形でバイブルになっている。
別にハッピーエンドを狙えという話ではない。
進行形でイジメの加害者も被害者もそれ以外の何もしてこなかった傍観者も、多くの人間に観てもらい多く語り合ってほしい映画でした。

映画館での鑑賞オススメ度★★★☆☆
でも多くの人に観てほしい度★★★★★★★★★★
イジメはアカンけど早いトコ謝れ度★★★★★

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マ王