ちはやふる 下の句
劇場公開日 2016年4月29日
解説
広瀬すず主演で末次由紀の大ヒットコミックを実写映画化した「ちはやふる」2部作の後編。主人公・綾瀬千早と幼なじみの真島太一、綿谷新の3人を中心に、それぞれの思いを胸に競技かるたに打ち込み、全国大会を目指す高校生たちの青春を描く。キャストには、千早役の広瀬のほか、太一役に野村周平、新役に真剣佑とフレッシュな若手が集結。千早や太一と同じ瑞沢高校競技かるた部の仲間で、上白石萌音、森永悠希、矢本悠馬、競技かるた界の強豪で清水尋也、松岡茉優らが共演している。監督・脚本は「タイヨウのうた」「カノジョは嘘を愛しすぎてる」の小泉徳宏。
2016年製作/103分/G/日本
配給:東宝
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2020年4月18日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
映画「ちはやふる」は、まず「上の句」と「下の句」の前後編という形で2016年3月19日、4月29日と連続公開されましたが、2作品の出来があまりに良かったので、「下の句」の公開初日の舞台挨拶の際に急きょ最終章「結び」も作られることになったとサプライズ発表され、出演者も驚く展開になりました。
当初は、小泉徳宏監督は「上の句」と「下の句」で全てをまとめ上げるように全力疾走していたようですが、いま改めて見てみると、確かに物語りが壮大なので、「上の句」と「下の句」だけで終わらせると、描き切れていないものも少なくなく、最終章「結び」を作る決定をしたのは正解だったと思います。
例えば、「上の句」では、千早(広瀬すず)を中心とした「かるた部」がどのように作られ結束していくのかにストーリーの大部分が割かれていて、幼少期に始まった千早(ちはや)と太一(たいち)と新(あらた)の3人の関係の話が少なくて、ようやく「下の句」では、そちらにも比重が割かれています。
ただ、「下の句」では近江神宮での「全国大会」(野球で言えば甲子園)も描かなければならず、結局、メインキャストの新(真剣佑)の戦いをキチンと描けていない状態で終わったりしていました。
この「ちはやふる」という作品は、本当にキャラクターがしっかりと描かれているので、私は他の映画でも「あ、肉まんくんだ」とか、未だに「ちはやふる」でのあだ名で認識しています。
象徴的なのは、福井訛りのある素朴で大人しいキャラクターの「新」(真剣佑)で、真剣佑は本作で演じた「綿谷新(わたやあらた)」という役名から苗字をもらい、2018年に公開された「結び」の段階では“新田真剣佑”という現在の名前に改名しているなど、彼の役者としての原点となる作品にもなっているのです。特に本作「下の句」では多く登場し、なかなか人間味のある素朴で上手い演技をこなしています。
エンディング曲は「上の句」と同様にPerfumeの「FLASH」だったのも、この2作はセットだったのでアリだと思います。
「下の句」の興行収入は12億2000万円と下がってしまったのは仕方ないですが(連続公開で前編を見ないで後編だけを見る人は稀なので)、「上の句」とのセットでは合格点ですね。
結論としてはキラキラした青春ドラマが上下セットで堪能出来た。前編の勢いそのまま後編といかないのが大人の事情という名の現実だが『ちはやふる 下の句』は『ちはやふる 上の句』の勢いを一度クールダウンさせて仕切り治す事で観客の意識を上手く誘導してる。舞台だと暗幕に相当する転換。新入生が始めた部活動が舞台となる学園ドラマな上の句から体育会系のスポ根な下の旬にシフトさせてる。それが昭和ではなく平成なので説教臭くない。結論としてはキラキラした青春ドラマが上下セットで堪能出来た。
2021年3月29日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
映画館では2016年4月29日地元のイオンシネマで鑑賞
それ以来2度目の鑑賞
原作未読
二部作の続編(のちに完結篇が作られたから三部作だけど)
なにかに無我夢中で熱心に取り組む青春は美しい
カルタ部の絆がさらに深まっていくのも美しい
前作に続きこのシリーズは音楽もいい
特に今回は威風堂々
新田真剣佑が本格的に登場
野村周平には悪いが個人的には彼のほうが魅力的
子役は綿谷新を演じた男の子が三人の中でダントツに良かった
そういえばクイーン役は松岡茉優が出ていましたね
この頃からすでに只者でなかった
さすがに岩下志麻の域には達していないが夏目雅子クラスの演技力と迫力に肩を並べている
それだけの存在感がある
今の学校は虐めに繋がると言う理由で渾名が禁止になっているらしいがそれでいいのかなと肉まんとか机とかヒョロとかに感じるものがあった
こうしてみると広瀬すずも演技うまい
あとわかりにくいが新の母ちゃん役でつみきみほが出ている
メガネのせいだろう
僕ら世代では懐かしい女優さん
感動した。松岡まゆが上手すぎる。新田真剣佑が最高。
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