2022年 第94回 アカデミー賞特集(2022年) 全部門ノミネート・その他の賞

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映画.com 第94回アカデミー賞特集

2022年3月27日(現地時間)に開催されるアカデミー賞授賞式。最新情報をお届け!

Nominate - 全部門ノミネート作品 -

助演男優賞

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北アイルランドのベルファスト出身。アマチュア女優だった母の影響で俳優の道を志し、ロンドンの王立演劇学校(RADA)で演技を学ぶ。グラスゴーの劇団に所属して舞台に立つうちに頭角を現し、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの世界公演にも参加。「エクスカリバー」(81)で映画に初出演し、TV映画「待ち焦がれて」(95)などの主演で人気を得る。オスカー作品賞候補作「ミュンヘン」(05)、「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」「裏切りのサーカス」(ともに11)といった幅広い映画作品や、人気TVシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」(13~15)で知られ、「アナと雪の女王」(13)や「ジャスティス・リーグ」(17)には声優として参加。ケネス・ブラナー監督の自伝的映画「ベルファスト」(21)で第94回アカデミー助演男優賞にノミネートされた。

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米アリゾナ州生まれ。生後9カ月のとき、聴覚に障がいがあることが判明。12歳の時、ろう学校のフェニックス・デイ・スクールで演技の世界に触れ、障害の影響で舞台に立つ機会に恵まれなかったが、高校の演劇教師に卒業制作のバラエティーショーでパントマイムの寸劇を演じることを勧められ、俳優としてのキャリアのスタートに立つ。1987年、大学に進学したものの国立ろう者劇場で働くことになり中退。01年にTVシリーズ「ダナ&ルー リッテンハウス女性クリニック」(00~06)の1話で本格デビュー。その後、「CSI:ニューヨーク3」(06~07)、「クリミナル・マインド8 FBI行動分析課」(12~13)、「マンダロリアン」(19)など、数々のTVシリーズで活躍。主人公の父親役を演じた映画「コーダ あいのうた」(21)では第94回アカデミー助演男優賞に輝き、男性のろう者の俳優で初めてオスカーを獲得した。

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3歳の時にコカコーラのCMに出演し、子役としてキャリアをスタート。1998年の「Finding North(原題)」で映画デビューし、「すべての美しい馬」(00)ではマット・デイモン演じる主人公の少年時代を担当した。「グレイズ・アナトミー」(06)など人気のTVシリーズにゲスト出演し、TVシリーズ「フライデー・ナイト・ライツ」(06~11)でメインキャストを務め、TVシリーズ版「FARGO ファーゴ」(15)とNetflixのアンソロジードラマ「ブラック・ミラー」(17)でエミー賞にノミネートされた。映画出演作に「ブラック・スキャンダル」(18)、「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」(17)、「バイス」(18)、「アイリッシュマン」(19)、「ジャングル・クルーズ」(21)など。「FARGO ファーゴ」で夫婦役を演じたキルステン・ダンストと17年に婚約し、18年に第1子を授かっている。ダンストと再び夫婦役で共演した「パワー・オブ・ザ・ドッグ」(21)では、第94回アカデミー助演男優賞にノミネートされた。

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米モンタナ大学で作曲を学んだ後、俳優として活動を開始。TVシリーズ「LAW&ORDER」(94~10)とそのスピンオフシリーズ「LAW & ORDER 性犯罪特捜班」(00~01)などのスコダ医師役で知られるようになり、そのほかにも「OZ オズ」(97~03)や「ER 緊急救命室」(04)などに出演。「スパイダーマン」3部作(02、04、07)で演じた、新聞社の編集長J・ジョナ・ジェイムソン役でも広く知られる。「JUNO ジュノ」(07)、「マイレージ、マイライフ」(09)、「とらわれて夏」(14)、「フロントランナー」(18)などジェイソン・ライトマン監督作品の常連で、ライトマンが製作総指揮を務めた映画「セッション」(14)では、主人公のジャズドラマーを指導するスパルタコーチを怪演し、第87回アカデミー助演男優賞を受賞した。近年のその他の出演作に「ラ・ラ・ランド」(16)、「ジャスティス・リーグ」(17)、「パーム・スプリング」(20)、J・ジョナ・ジェイムソンを再演した「スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム」(21)など。「愛すべき夫妻の秘密」(21)では再びアカデミー助演男優賞にノミネートされた。

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オーストラリア・メルボルン出身。父と姉も俳優。2006年から子役としてTVドラマ・映画に出演。映画「ディア マイ ファーザー」(07)の演技がオーストラリア国内で評判となり、ビゴ・モーテンセン主演のロードムービー「ザ・ロード」(09)でアメリカに進出。スウェーデン映画「ぼくのエリ 200歳の少女」のハリウッドリメイク「モールス」(10)では主人公を演じた。以降、「猿の惑星:新世紀(ライジング)」「マッド・ガンズ」(ともに14)などに出演。「X-MEN:アポカリプス」(16)でミュータントのナイトクローラー役に抜てきされ、「X-MEN:ダーク・フェニックス」(19)でも同役を演じる。「パワー・オブ・ザ・ドッグ」(21)では未亡人ローズの一人息子ピーター役を演じ、第94回アカデミー助演男優賞にノミネートされた。

助演女優賞

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アイルランド出身。中学校で歌唱コーチを務める母から歌の手ほどきを受ける。2008年、英BBCのオーディション番組「I'd Do Anything(原題)」で第2位に入り、スティーブン・ソンドハイムのミュージカル「リトル・ナイト・ミュージック」に出演。翌年以降ロンドンを中心に舞台で場数を踏む。BBCドラマ「戦争と平和」(16)で注目を集め、17年には歴史ドラマ「TABOO タブー」や映画「Beast」に出演、17年英国アカデミー賞新人賞、18年英国インディペンデント映画賞最優秀新人賞を受賞した。トム・ハーパー監督の「ワイルド・ローズ」(18)でカントリー歌手を目指す主人公に抜てきされ、歌声も披露して高い評価を獲得する。「ジュディ 虹の彼方に」(19)や「ドクター・ドリトル」(20)などの話題作に出演し、「ロスト・ドーター」(21)で第94回アカデミー助演女優賞にノミネートされた。

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米ノースカロライナ州出身。2009年、オーディション番組「アメリカン・ダンスアイドル」でTVに初出演し、11年にミュージカル「チアーズ!」でブロードウェイデビューを果たす。以降はブロードウェイ俳優として才能を発揮し、舞台「Summer: The Donna Summer Musical」(17、18)の主演でトニー賞にノミネートされたほか、大人気ミュージカルを映像に収めた「ハミルトン」(20)にも出演。1961年にも映画化された名作ブロードウェイ作品をスティーブン・スピルバーグ監督が再映画化した「ウエスト・サイド・ストーリー」(21)でアニータ役を演じ、第94回アカデミー助演女優賞を受賞。クィアであることを公表してる有色人種の俳優として初めてオスカー像を手にしたことでも注目を集めた。その他の出演作にライアン・マーフィ監督のミュージカル映画「ザ・プロム」(20)など。シンガーとしても活動している。

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英ヨーク出身。ロンドンのセントラルスクール・オブ・スピーチ・アンド・ドラマで演技を学び、数々の舞台に立つ。1960年頃からTVに出演するようになり、「The Third Secret」(64)でスクリーンデビュー。「眺めのいい部屋」(86)や「ヘンリー五世」(89)など古典劇から現代劇までこなす実力派で、「007 ゴールデン・アイ」(95)から「007 スカイフォール」(12)まで演じた「007」シリーズのM役でも知られる。舞台では96年に異なる役でローレンス・オリビエ賞を2つ獲得する偉業を達成し、映画「恋におちたシェイクスピア」(98)ではアカデミー助演女優賞を受賞した。還暦をすぎてからも幅広く活躍し、「ショコラ」(00)、「あるスキャンダルの覚え書き」(06)などに出演。「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」(11)や「あなたを抱きしめる日まで」(13)、「ヴィクトリア女王 最期の秘密」(17)、「シェイクスピアの庭」(18)、「キャッツ」(19)など。ケネス・ブラナーの自伝的映画「ベルファスト」(21)では主人公の祖母役を演じ、第94回アカデミー助演女優賞にノミネートされた。

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子役モデルとしてキャリアをスタートさせ、CM出演などを経てオムニバス映画「ニューヨーク・ストーリー」(89)で映画デビュー。「インタヴュー・ウィズ・ヴァンパイア」(94)でトム・クルーズと共演し、注目を浴びる。その後、TVシリーズ「ER 緊急救命室」(96~97)やソフィア・コッポラ監督作「ヴァージン・スーサイズ」(99)に出演。サム・ライミ監督の「スパイダーマン」シリーズ(02~07)でヒロインのメリー・ジェーン・ワトソン(MJ)役を演じ、人気を博す。再びコッポラ監督と組んだ主演作「マリー・アントワネット」(06)でも注目を集めた。ラース・フォン・トリアー監督作「メランコリア」(11)でカンヌ国際映画祭の女優賞を受賞。以降の出演作にコッポラ監督と3度目のタッグとなった「The Beguiled ビガイルド 欲望のめざめ」(17)、ジェーン・カンピオン監督作「パワー・オブ・ザ・ドッグ」(21)などがある。

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米サンフランシスコ出身。ブラウン大学卒業後、ニューヨーク大学ティッシュ・スクール・オブ・ジ・アーツで演技を学ぶ。オフブロードウェイの舞台などを経て、「Girls Town」(96)で映画に初出演。以降「ザ・ダイバー」(00)、「アンダーカバー・ブラザー」(02)、「Ray レイ」(04)などの映画で助演を務め、1960年代の白人女性と黒人家政婦たちの友情を描いた話題作「ヘルプ 心がつなぐストーリー」(11)にも出演する。TVドラマの主演作「The Book of Negroes」(15)の演技で注目を集め、世界最強とも言われるテニスプレイヤー姉妹の実話を基にウィル・スミスが製作・主演した「ドリームプラン」(21)で姉妹の母役を演じ、アカデミー助演女優賞にノミネートされた。その他の出演作にTVドラマ「クワンティコ FBIアカデミーの真実」(15〜17)、「ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路」(20)など。

Photo:Getty Images/ロイター/アフロ