フリー・ガイ

劇場公開日:

フリー・ガイ

解説

「ナイト ミュージアム」のショーン・レビ監督が「デッドプール」のライアン・レイノルズとタッグを組み、何でもありのゲームの世界を舞台に、平凡なモブキャラが世界の危機を救うべく戦う姿を描いたアドベンチャーアクション。ルール無用のオンライン参加型アクションゲーム「フリー・シティ」。銀行の窓口係として強盗に襲われる毎日を繰り返していたガイは、謎の女性モロトフ・ガールとの出会いをきっかけに、退屈な日常に疑問を抱きはじめる。ついに強盗に反撃した彼は、この世界はビデオゲームの中で、自分はそのモブキャラだと気づく。新しい自分に生まれ変わることを決意したガイは、ゲーム内のプログラムや設定を無視して勝手に平和を守り始める。共演にテレビドラマ「キリング・イヴ」のジョディ・カマー、「ジョジョ・ラビット」のタイカ・ワイティティ。

2021年製作/115分/G/アメリカ
原題:Free Guy
配給:ディズニー
劇場公開日:2021年8月13日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第94回 アカデミー賞(2022年)

ノミネート

視覚効果賞  
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(C)2021 20th Century Studios. All Rights Reserved.

映画レビュー

5.0なりたい自分になるには、まず行動

2022年1月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館、VOD

笑える

楽しい

単純

夏に映画館、冬にディズニープラスで計2回鑑賞。

私の中で、ライアンレイノルズはデッドプールのイメージが強いが、ここでは違ったイメージがあって新鮮に感じました。デッドプールは下品な言葉で容赦なく敵を倒していくのに対し、ガイは優しく振る舞いながら人々を助けていきます。一言で表すと、綺麗なデッドプールって感じになります。

ストーリーは、ゲームの出来事が現実世界とうまくシンクロして進んでいましたし、途中で日本のシーンが出てきたのが嬉しかったです。また、ゲームやアメコミのネタも沢山出てきており、知っていればニヤりとするシーンも多かったです。

明るくテンポのよいゲーム映画でした。

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Ken@

4.5果たしてTRONの違和感は解消されたのか。

2021年8月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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猿田猿太郎

3.0元ネタゲームを嗜む人にフィットする作品

2021年8月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 ライアン・レイノルズの、主役を張れる俳優なのにモブと言われても納得する絶妙な存在感。モブだってポテンシャルを秘めているかも知れないし活躍していいという、現実社会のモブ(だと自分のことを思っている人)達へのポジティブなメッセージ。ゲーム好きな人ならついつい引き込まれるであろう小ネタの数々。

 本作のように、AIが人間並の自由意志を持った結果、人間と共闘したり個人的な(人間じゃないけど)幸せを希求したりするという理想と楽観のエンタメは嫌いじゃない。
 ただ、私は今ひとつはまれなかった。そもそもあまりゲームをやらないからか?
 元ネタゲームのビジュアルやらネタが出てくるのを拾って楽しむという、ゲームを嗜む人向けの要素がこの作品の結構重要な柱なのかも知れない。クリス・エヴァンスがちらっと出たところとスターウォーズネタまで使ってみせたところは、直接的な映画要素だったこともあってはっとしたけど。
 主人公のガイがAIで人間のアバターではないというところ、ゲームの世界なので破壊的インシデントが日常風景であるという設定を目にした序盤はへえーと思ったものの、ガイはゲームキャラだから、車や電車に跳ね飛ばされてもリセットされれば元の日常。回復アイテムで傷や疲労感は瞬時に消えるから、彼の受けるダメージに関するハラハラ感はない。加えて、物語の展開や冒頭に書いたようなメッセージは王道過ぎるほど王道。ごめんなさい、途中ちょっと寝そうになってしまいました。
 レディプレイヤーワン、マトリックス、シュガーラッシュ、トゥルーマンショー、その辺をミックスしてコメディ風味にしたような雰囲気(細部はもちろん違うけど)というか……ちなみにレイノルズは「現代版バック・トゥ・ザ・フューチャー」と評している。
 決してこれらの要素をただ寄せ集めた作品ではない。ただ、オマージュを入れつつ、全部足して頭数で割った以上の新しいものが生まれることもあるとは思うが、本作からそのような印象は残念ながら得られなかった。
 ミリーやキーズ、アントワンも全てゲームキャラで、人類絶滅直後の世界でバッテリーが切れて映画が終わるとかになんないかなー、などと何故か殺伐としたことを思いながら見ていた。

 私の感想は個別のゲームの知識がない一観客の主観に過ぎない。そんな私でも、ゲームの中で成立する世界へのリスペクトは感じたので、誠実な作品なのだとは思う。
 ちなみに公式サイトの、デッドプールによる「フリー・ガイ」リアクション動画はくすりと笑えるのでおすすめ。

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ニコ

4.5人工“生命”についての小言と、続編をめぐる夢想

2021年11月29日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

幸せ

ライアン・レイノルズがお気楽な感じのメインビジュアルから、正直あまり期待しないで見始めたのだが、すぐに引き込まれ、最後まで大いに楽しめた。

主人公がいる世界と彼を見る人(々)がいる世界のメタ構造という意味では「トゥルーマン・ショー」「主人公は僕だった」、この世界は現実か仮想空間か?という点では「マトリックス」「イグジステンズ」「トータル・リコール」「オープン・ユア・アイズ」(およびリメイクされた「バニラ・スカイ」)など、過去作を想起させる要素が多々ある。脚本チームはこうしたサブジャンルの傑作群をよく研究して、AIという専門的な要素を取り入れつつ、ファミリーでも楽しめるわかりやすい娯楽作に仕立てたと思う。

作中でちょっと気になったのは、ゲーム世界「フリー・シティ」の中で自由意志を持ったガイの存在が“人工生命”と言及される部分。おそらく作り手は、仮想空間の中で“生きている存在”という意味合いで使ったのだろうが、生命を定義する「自己増殖」を行わないという点で、人工生命とは言いがたい。ガイを含む人工知能プログラムを書いたのは人間のプログラマーであり、ガイは「自由意志を持った人工知能」と呼ぶのが妥当だろう。人工知能と人工生命は似て非なるものなので、ここは苦言を呈しておきたい。

さて、世界的大ヒットを受けて続編製作が決まったそうで、この先は蛇足になるが、人工生命の話にからめて続編の筋を勝手に妄想してみる。

アイデアその1。AIプログラムだったのに意志を獲得したガイたちノンプレイヤーキャラクター(NPC)は、仮想世界でさらに進化し、子を産めるようになる!ただし、生身の人間と同じように出産するのではなく、各キャラクターのコードをDNAに見立ててカップルで組み合わせ、自分たちの子のコードを書いて誕生させるのだ(これならLGBTQのカップルでも子が作れる!)。世界がますます幸せになったのもつかの間、復讐に燃えるあの人物がガイたちの世界をぶっ壊そうと、邪悪なハッカーと組んで仮想世界にゾンビウイルスを放つ。このウイルスに感染すると、キャラたちはたちまちゾンビになって意志を失ってしまう。どんどんゾンビが増殖し、生き残りがわずかになった大ピンチを、ガイはどうやって救うのか…?!

アイデアその2。現実世界とゲーム世界のインタラクティビティが向上し、ガイたちのいる仮想世界からも現実の世界を“観察”できるようになる。いつかあちら側の世界を訪れてみたい、と憧れを募らせるガイ。そこで天才的なヒューマノイド開発者が協力し、最新鋭の試作ヒューマノイド(もちろん外見はライアン・レイノルズ)にガイの意識を転送することに成功する!その頃、復讐に燃えるあの人物が、ガイの恩人であるミリーやキーズに危害を加え、さらに仮想世界もぶっ壊そうと画策する。現実世界とゲーム世界の両方に迫る大ピンチを、リアルな身体を得たガイはどうやって救うのか…?!

……なんていうのはいかがでしょう。ここまで読んだ方、お付き合いくださりありがとうございました。

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高森 郁哉