ブータン 山の教室

劇場公開日:2026年3月13日

解説・あらすじ

ヒマラヤ山脈の標高4800メートルにある実在の村ルナナを舞台に、都会から来た若い教師と村の子どもたちの交流を描いたブータン映画。

ミュージシャンを夢見る若い教師ウゲンは、ブータンで最も僻地にあるルナナ村の学校へ赴任するよう言い渡される。1週間以上かけてたどり着いた村には、「勉強したい」と先生の到着を心待ちにする子どもたちがいた。ウゲンは電気もトイレットペーパーもない土地での生活に戸惑いながらも、村の人々と過ごすうちに自分の居場所を見いだしていく。

本作が初メガホンとなるブータン出身のパオ・チョニン・ドルジ監督が、村人たちのシンプルながらも尊い暮らしを美しい映像で描き、本当の幸せとは何かを問いかける。第94回アカデミーでブータン映画史上初となる国際長編映画賞ノミネートを果たした。日本では2021年に公開。2026年には、日本ブータン外交関係樹立40周年事業としてリバイバル上映。

2019年製作/110分/G/ブータン
原題または英題:Lunana: A Yak in the Classroom
配給:ドマ
劇場公開日:2026年3月13日

その他の公開日:2021年4月3日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第94回 アカデミー賞(2022年)

ノミネート

国際長編映画賞  
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映画レビュー

4.0 その風土と人々の魅力に癒される。「お坊さまと鉄砲」と合わせてぜひ

2024年12月25日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

幸せ

パオ・チョニン・ドルジ監督の長編第2作「お坊さまと鉄砲」の2024年12月日本公開に合わせて、監督デビュー作となった本作をPrime Videoで鑑賞。両作品とも、ヒマラヤ山脈のふもとにある高地の国、ブータンの風土と人々の純朴な魅力が映像から伝わってきて、憧れと親しみを覚えつつ大いに癒された。

標高4800メートルにある実在の村ルナナでロケを敢行し、演技経験のない村人たちも起用した。その一人、学級委員の生徒を演じたペム・ザム(役名も同じ)については、彼女の家庭事情なども脚本に反映してなるべく自然に演じられるよう工夫したという。高地で紫外線が強いなどの環境も関係しているのか、村人たちの目が澄んで瞳が明るくきらきらした感じが印象的で、特にペム・ザムと村長役の俳優の目の美しさに見入ってしまった。

背景に雄大なヒマラヤの山々、前景に人物を配置したショットに、アスペクト比2.35対1のシネマスコープが見事にはまっている。こういう構図のために存在する画角という気にさえなってくる。劇場の大スクリーンで鑑賞できた方々が羨ましい。

「お坊さまと鉄砲」を楽しめた方で、こちらが未見の場合は配信などでぜひ。「お坊さま~」に比べるとストーリーはシンプルだが、単純だからこそブータンの風土と人々の魅力をしみじみと味わえる利点もある。

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高森郁哉

4.0 A Warm Dose of Reality

2021年3月3日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

Bhutan's 2021 entry to the Academy Awards at first glance appears a documentary. It might as well be--it looks as if the performers were recruited doing whatever it was they were already doing. A big town teacher finishes his work in the mountainy countryside, deciding whether or not to bail to Australia. A balance of beauty between the untouched world and an unseen will to raise living standards.

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共感した! 2件)
Dan Knighton

4.0 きれいごと?

2026年5月27日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

カワイイ

見逃した映画をやっと見ました。「お坊さまと鉄砲」は非常におもしろく見たので、余計に見たいと思ってました。
この映画は嫌いじゃないけれど、誰もが世界一幸福というのを押しつけているような、そんな感想はどうなのかと思いました。純粋とか素朴と言いながら子どもたちに選択肢がないのを見落としているような気がします。未来、選択肢、夢や願望は若い人たちには生きる力の源泉だと思いました。原題にはyakが含まれてます。ヤクがすべてを与えてくれる暮らしかただけを若い人に押しつけていいものか、監督たちも考えているように感じました。
出演の子どもたちや景色は本当にすばらしい!

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マイク

4.5 百十ニの瞳

2026年5月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

 態度に問題ありの人間が僻地に送られる話とくれば、ゴッドランドが想起される。7日掛かりの山岳踏破でお世話になっているガイド役と夕食の途中にケータイゲームに興じるドルジは最低品質教師を見抜かれて、最速でゴッドランド式に制裁されないかヒヤヒヤしたほど、心ブータンにあらずの若者。しかしここはブータン幸せの国であり、教師に対する最恵的な畏敬の念に守護されて、無事に山を越え越え、村人たちの出迎えを受ける。村の全人口にして56人の期待が一心になる光景を直視しがたいドルジ。そして畜舎と見紛うような教室や住いに通され絶句し、村長にムリと言いつつも翌朝寝坊を起こしに来た学級委員に導かれ、なんとか授業は立ち上げる運びに。
 山に祈りを捧げるべく日々歌うシャーマン?のうら若き女性と知り合い個人レッスンを受けたり、歌うま村長の人格者の波長を浴びたり、ヤクをもらいペンギンレッスン宜しく教室で世話したり、学級委員の聡明さに特別な学習支援を自らするまでに急速な人間的成長を見せるドルジに、とうとう学校閉鎖が約束の冬がやって来る、といった内容。

 とにかく人生の谷底にして山頂、山越え全部入り、場所や年齢は関係ないと言い切りたいマスターピース。

 しかし、監督はじめドルジ多めの話で、ドルジといえば朝青龍だし顔は香川真司だしややこしい…

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満天