2022年 第94回 アカデミー賞特集(2022年) 全部門ノミネート・監督賞

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映画.com 第94回アカデミー賞特集

2022年3月27日(現地時間)に開催されるアカデミー賞授賞式。最新情報をお届け!

Nominate - 全部門ノミネート作品 -

監督賞

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王立演劇学校を主席で卒業した後、劇団ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーへ入団。「ヘンリー5世」や「ロミオとジュリエット」など数多くの舞台で主演を務め、演出の方面でも才能を開花させる。1981年の「炎のランナー」(81)でスクリーンデビューし、監督・脚本・主演を兼ねた「ヘンリー五世」(89)でアカデミー主演男優賞と監督賞にノミネート。91年の監督・主演作「愛と死の間で」でハリウッド進出を果たす。「ハムレット」(97)ではアカデミー脚色賞、「マリリン 7日間の恋」(11)で同助演男優賞にノミネート。そのほか、大ヒット作「ハリー・ポッターと秘密の部屋」(02)や「ワルキューレ」(08)、「ダンケルク」(17)などで俳優として活躍し、「マイティ・ソー」(11)や「シンデレラ」(15)では監督として手腕を発揮した。主な監督兼主演作は「から騒ぎ」(93)、「フランケンシュタイン」(94)、「オリエント急行殺人事件」(17)など。自身の幼少期の体験を投影して描いた自伝的作品「ベルファスト」(22)では第94回アカデミー作品賞候補になり、脚本賞を受賞した。

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東京大学文学部卒業後、映画の助監督やTV番組のADを経て、東京藝術大学大学院映像研究科に入学。在学中は黒沢清監督らに師事し、2008年の修了制作「PASSION」がサン・セバスチャン国際映画祭や東京フィルメックスで高い評価を得る。酒井耕監督と共同制作した「東北記録映画3部作」と呼ばれるドキュメンタリー群(11~13)や、4時間を超える長編「親密さ」(12)などを経て、15年に発表した監督・脚本作「ハッピーアワー」でロカルノ国際映画祭やナント国際映画祭など、数々の国際映画祭で主要な賞を受賞し、一躍注目を集める。続けて、商業映画デビュー作品「寝ても覚めても」(18)がカンヌ国際映画祭のコンペティション部門に選出。ベネチア国際映画祭銀獅子賞を受賞した黒沢清監督作「スパイの妻」(20)では共同脚本を担当した。21年、村上春樹の短編小説を映画化した「ドライブ・マイ・カー」が再びカンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、日本映画で初となる脚本賞を受賞。同作は、ゴールデングローブ賞非英語映画賞を受賞するなど全米賞レースでも高く評価され、第94回アカデミー賞では日本映画で史上初となる作品賞にノミネートされたほか、監督賞、脚色賞、国際長編映画賞の計4部門にノミネートされ、国際長編映画賞を受賞した。

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ニュージーランド出身。オーストラリアのビクトリア大学人類学部卒業後、シドニー芸術大学で絵画を専攻し、1979年に卒業する。80年代初頭から映画制作を始め、短編デビュー作「Peel」(82)でカンヌ国際映画祭の短編パルムドールを受賞。ジェラルド・リーと共同脚本を手がけた長編初監督作「スウィーティー」(89)でも国際的に高い評価を獲得し、続く「エンジェル・アット・マイ・テーブル」(90)でベネチア国際映画祭審査員特別グランプリを受賞。1台のピアノを中心に展開する三角関係を官能的に描いた「ピアノ・レッスン」(93)ではカンヌ国際映画祭パルムドールを女性監督として初めて受賞する快挙を達成し、アカデミー脚本賞にも輝いた。以降の監督作に「ブライト・スター いちばん美しい恋の詩(うた)」(09)ほか。ベネディクト・カンバーバッチを主演に迎えた「パワー・オブ・ザ・ドッグ」(21)はベネチア国際映画祭の銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞し、第94回アカデミー賞の作品賞や監督賞、脚色賞など11部門に12ノミネートされた。

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カリフォルニア州立大学ロングビーチ校で映画を学び、ユニバーサルと契約。1972年、TV映画「激突!」で注目され、以後「ジョーズ」(75)、「未知との遭遇」(77)、「レイダース 失われたアーク」(81)、「E.T.」(82)など発表する作品が次々と記録破りの大ヒットとなり、ハリウッド随一のヒットメーカーとなる。

93年には「ジュラシック・パーク」が自身最高の世界興行収入を記録し、「シンドラーのリスト」でアカデミー作品賞と監督賞を受賞。名実ともにハリウッドのトップに立つ。以降も94年に映画スタジオ、ドリームワークスSKGを設立するなど映画業界をリードし、「プライベート・ライアン」(98)では2度目のアカデミー監督賞を受賞した。

その後も「ミュンヘン」(05)、「リンカーン」(12)、「ウエスト・サイド・ストーリー」(21)、自伝的作品「フェイブルマンズ」(22)でもアカデミー監督賞にノミネート。1980年代から90年代、00年代、10年代、20年代の各年代でアカデミー監督賞にノミネートされている。

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父親が深夜のホラー番組の司会者だったため、子どもの頃に俳優のロバート・リッジリーらと知り合う。1996年、「ハードエイト」で長編映画監督デビュー。高校時代に制作した短編「The Dirk Diggler Story」を長編リメイクした「ブギーナイツ」(97)にはリッジリーらが出演し、アカデミー脚本賞にノミネートされた。「マグノリア」(99)でも同賞の候補に挙がり、ベルリン国際映画祭の金熊賞も受賞。「パンチドランク・ラブ」(02)ではカンヌ国際映画祭の監督賞を「酔画仙」のイム・グォンテク監督と分け合い、「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」(07)でベルリン国際映画祭の銀熊賞(監督賞)、「ザ・マスター」(12)でベネチア国際映画祭の銀獅子賞(監督賞)を受賞。世界3大映画祭すべてで監督賞を受賞する快挙を達成している。そのほか、「ファントム・スレッド」(17)や「リコリス・ピザ」(21)ではアカデミー監督賞にノミネートされている。

Photo:Getty Images/ロイター/アフロ