スピルバーグ監督&ジョン・ウィリアムズの軌跡を振り返る 「インディ・ジョーンズ」シリーズの“黄金コンビ”
2023年3月11日 09:00
ハリソン・フォードが主演を務める人気シリーズの最新作「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」。同作の劇中音楽を手がけているのは、5度のアカデミー賞受賞を誇るジョン・ウィリアムズだ。監督のスティーブン・スピルバーグとは、なんと29回目のタッグとなる映画作品。本記事では、その輝かしい軌跡を振り返っていく。
スピルバーグ監督は「シンドラーのリスト」でアカデミー賞監督賞、作品賞を受賞し、「プライベートライアン」ではアカデミー賞監督賞を受賞。ウィリアムズは「屋根の上のバイオリン弾き」でアカデミー賞編曲・歌曲賞、「ジョーズ」「スター・ウォーズ エピソード4 新たなる希望」「E.T.」「シンドラーのリスト」でアカデミー賞作曲賞を獲得。新作「フェイブルマンズ」は、第95回アカデミー賞にて、監督賞と作曲賞にそれぞれノミネートされている。
これまで長きにわたって、世界中の人々の心を動かす作品・楽曲を発信し続けてきたスピルバーグ監督とウィリアムズ。2人の代表作ともいえる「ジョーズ」では、サメに襲われる様子を臨場感たっぷりに描くべく、スピルバーグ監督はサメの一部だけ見せる演出で不安をあおった。一方、ウィリアムズはメインテーマを制作するにあたり、音の大小から楽器の種類までこだわり抜き、人間が恐怖を感じる音楽を作り出してみせた。映像と楽曲の相乗効果によって、人々の記憶に焼き付く名シーンが誕生している。
また「E.T.」では、地球外生命体がまるでそこに実在するかのようなリアルな息遣いをスピルバーグ監督が描き出し、“本当に空を飛んでいるかのような気分になれる”壮大な音楽をウィリアムズが作り上げた。その幻想的で心躍る世界観が大ヒットを記録し、今なお世界中で愛されている名作となった。
そんな2人が生み出した作品のなかでも、特筆すべきものが「インディ・ジョーンズ」シリーズだ。同シリーズは、考古学者にして冒険家の主人公インディ・ジョーンズが秘宝を求めて世界中を飛び回りながら、さまざまな危険や謎に立ち向かい冒険を繰り広げていく。これまでに「レイダース 失われたアーク《聖櫃》」「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」「インディ・ジョーンズ 最後の聖戦」「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」が製作されている。
ウィリアムズの代表曲ともなったのが、今やシリーズには欠かせないテーマソング「レイダース・マーチ」。スピルバーグ監督が描く、“好奇心”“探求心”が詰め込まれた冒険を一層盛り立て、まだ見ぬ秘宝を追い求める旅への高揚感を否応なしにかき立てる。
「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」では、製作総指揮として関わっているスピルバーグ監督。50年もの間、キャリアを共にしたウィリアムズについては「彼は地球の宝だよ」(「フェイブルマンズ」のインタビュー時の発言)と語っており、全幅の信頼を寄せていることがわかる。
「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」は、6月30日に全国公開。
「続・激突!カージャック」
「ジョーズ」
「未知との遭遇」
「1941」
「レイダース 失われたアーク《聖櫃》」
「E.T.」
「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」
「太陽の帝国」
「インディ・ジョーンズ 最後の聖戦」
「フック」
「ジュラシック・パーク」
「シンドラーのリスト」
「ロスト・ワールド ジュラシック・パーク」
「アミスタッド」
「プライベート・ライアン」
「A.I.」
「マイノリティ・リポート」
「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」
「ターミナル」
「宇宙戦争」
「ミュンヘン」
「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」
「タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密」
「戦火の馬」
「リンカーン」
「BFG ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」
「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」
「フェイブルマンズ」
「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」
(※NBCのオムニバスドラマ「世にも不思議なアメージング・ストーリー」のエピソード「ゴースト・トレイン」「最後のミッション」でもタッグを組んでいる)
PR
©2024 Disney and its related entities
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
関連コンテンツをチェック
シネマ映画.comで今すぐ見る
父親と2人で過ごした夏休みを、20年後、その時の父親と同じ年齢になった娘の視点からつづり、当時は知らなかった父親の新たな一面を見いだしていく姿を描いたヒューマンドラマ。 11歳の夏休み、思春期のソフィは、離れて暮らす31歳の父親カラムとともにトルコのひなびたリゾート地にやってきた。まぶしい太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、2人は親密な時間を過ごす。20年後、当時のカラムと同じ年齢になったソフィは、その時に撮影した懐かしい映像を振り返り、大好きだった父との記憶をよみがえらてゆく。 テレビドラマ「ノーマル・ピープル」でブレイクしたポール・メスカルが愛情深くも繊細な父親カラムを演じ、第95回アカデミー主演男優賞にノミネート。ソフィ役はオーディションで選ばれた新人フランキー・コリオ。監督・脚本はこれが長編デビューとなる、スコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ。
「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。
ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。
文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。
奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。
内容のあまりの過激さに世界各国で上映の際に多くのシーンがカット、ないしは上映そのものが禁止されるなど物議をかもしたセルビア製ゴアスリラー。元ポルノ男優のミロシュは、怪しげな大作ポルノ映画への出演を依頼され、高額なギャラにひかれて話を引き受ける。ある豪邸につれていかれ、そこに現れたビクミルと名乗る謎の男から「大金持ちのクライアントの嗜好を満たす芸術的なポルノ映画が撮りたい」と諭されたミロシュは、具体的な内容の説明も聞かぬうちに契約書にサインしてしまうが……。日本では2012年にノーカット版で劇場公開。2022年には4Kデジタルリマスター化&無修正の「4Kリマスター完全版」で公開。※本作品はHD画質での配信となります。予め、ご了承くださいませ。