A.I.

劇場公開日:

解説

スタンリー・キューブリックが生前に温めていた企画を、スティーブン・スティルバーグ監督が映画化したSFドラマ。テクノロジーが天文学的なペースで発達した近未来。人間は“感情”以外の面において万能なロボットを召使いとする生活を送っていた。そんなとき、サイバートロニクス社は世界で初めて“愛する”ことをインプットしたロボットの少年デイビッドを作り上げる。彼は試験的なケースとしてサイバートロニクスの従業員夫妻の養子となるが、やがて予期せぬ状況の連続で生活を続けられなくなり、デイビッドは家を出る。デイビッド役は「シックス・センス」でアカデミー賞にノミネートされ、天才子役として一躍名をはせたハーレイ・ジョエル・オスメント。

2001年製作/146分/G/アメリカ
原題または英題:A.I. Artificial Intelligence
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:2001年6月30日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第25回 日本アカデミー賞(2002年)

ノミネート

外国作品賞  

第74回 アカデミー賞(2002年)

ノミネート

作曲賞 ジョン・ウィリアムズ
視覚効果賞  
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映画評論

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(C)2001 Warner Bros. & Dreamworks, LLC.

映画レビュー

5.0シックスセンスとガンプの息子

2024年10月3日
PCから投稿

公開時以来ですがすっかり忘れていたのでほぼ初見。
こんなに面白かったかと今さらながら感心しきり。
前半は切ない母子ドラマ、後半はロウ選手お出ましでファンタジー風。
アメリカでは哲学映画として宣伝した結果ヒットしなかったようですがトマトでは支持率80%だから評価は高いです。
スピル先生ならではのサービス精神山盛りの演出にET的な情緒にもあふれています。
難しく考えている人もいるようですが、単純に娯楽作として観れば話の展開も起伏があって抜群に面白いです。

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越後屋

4.0【心を持つ少年型ロボットの2000年を超えて母の愛を求めるSFファンタジー。切なくも美しい物語である。】

2024年9月8日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

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NOBU

3.5子供のロボット

2024年2月9日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
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ゆかした

恥知らずのサイテー泥棒盗作映画で、盗人猛々しさに唖然し怒りを覚えた

2023年11月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、TV地上波

優しい表現に変えるなら「無許諾翻案映画化」作品。

正式に許諾された
『七人の侍』→『荒野の七人』
『羅生門』→『暴行』
などと違い
『用心棒』→『荒野の用心棒』(後に解決)
より酷い。

『ジャングル大帝』→『ライオン・キング』
と全く同じ“居直り”図式。

それも同じ“手塚治虫”氏の作品である『鉄腕アトム』そのままという。

今作の企画は元々、故スタンリー・キューブリック氏の残した未映像化作品の“幻の映画企画”に端を発している。
それをスピルバーグが“映画化実現”というフレ込みで、ウリだった。

スタンリー・キューブリック氏は『2001年宇宙の旅』映画化の際に、手塚治虫氏に美術デザインでのオファーをしていた事はよく知られている。
従って、キューブリック氏は手塚作品への造詣は深かったであろうと考えるのが自然であり、『現金に体を張れ』、『ロリータ 』、『博士の異常な愛情』、『2001年宇宙の旅』、『時計じかけのオレンジ』、『シャイニング』、『フルメタル・ジャケット』、『アイズ ワイド シャット』等、その殆ど大半は”原作付き作品”であって、逆に『バリー・リンドン』のようなオリジナル作品は殆どない。

従って今作についても、「キューブリック氏としては実際の映像化の可能性が高くなった時点での手塚氏への許諾の打診」を想定していたのだろうとの推測ができる。

それを、「スタンリー・キューブリック氏の残した“幻の企画”と称して、スピルバーグが“映画化実現”という宣伝文句で”確信犯”的に作品化してしまったという筋書き。
実際、キューブリック氏の残したどこかしらには、何らかの形で手塚作品との関連性が示唆されていただろうと考えられるし、分からなかった筈がないと思う。

ここに言っていることが理解できない方は是非、我が目で『鉄腕アトム』を確認されることをお勧めする。

主に、
前半が”『少年』誌連載分”「誕生編」〜「ロボット・サーカス」+「最終話(『少年』誌版)」
事故で亡くなった人間の少年の身代わりとして作られ、不満をいだいた生みの親にサーカスに売り飛ばされてロボット同士で戦わされる部分〜漫画では地球を助けるために(爆弾処理のため)太陽に向かって飛んで最後を遂げる(が、その後半溶けで宇宙を漂う)

後半(結末)部分が、雑誌連載終了後(1stTV版も同)に新たにサンケイ新聞連載版として再開された、『アトム今昔物語』編
半溶け状態で宇宙を漂い、既に遥か時代が流れていたところを興味を持った宇宙人に拾われて修理再起動されて、かつての地球文明についての記憶を再生させる。

上記のこの部分だけつなぎ合わせ、一本の映画として成立するように、キューブリック氏によりストーリーが再構成されていたということになると思う。

それをそのままスピルバーグが「オリジナルストーリーであるが如く映像作品化に手をそめる」という、全く”卑劣な手法”だとしか言いようがない。

この件についても当然であるが、結果的に「ヴィック・モロー氏の死に(間接的とはいえ)加担している」スピルバーグは許せず。
1982年7月23日、「ヴィック・モロー氏の訃報」の知らせを丁度その時に観光でハリウッド滞在中のホテルの部屋で、部屋のドア下から差し込まれた朝刊で知ることとなった、あの衝撃的な瞬間のこと、永久に忘れまじ。

取り敢えず、皆さん「外国人」の“巨匠“とか”名監督”とかの肩書にはめっぽう弱い。

そのような「権威にのまれ過ぎ」。
灯台下暗しで、肝心の「自分のお国」の事知らなさ過ぎというか、我が国の先人がとっくの昔に到達していた、こうした分野に於ける先進性、或いは先見性の理解が乏し過ぎでしょう。

自国の先達にこそもっと敬意を払って、誇りを持つべきでは?

『ターミネーター』の“人類対人工知能(機械化軍団)”なんか遥か昔、手塚治虫氏と同時代の横山光輝氏の『鉄人28号』の“ロビー編”で描いていたネタでしょう。

近年は当たり前のように、ある種のジャンルになっている感のある「神(想像主)との戦い」なども、石森章太郎氏の『サイボーグ009』“天使編”登場以前には誰にも想像もつかなかったテーマでした。
その、余りに想像を絶する壮大なテーマに、その当時には(作者以外の?)理解の限界を超えてしまい、殆どが戸惑いを覚えて、“着いて行く事だ出来ない”状態に陥った事。

これら遥か既に半世紀前の時代、昭和30年代〜40年代に“日本人の作家”が構想し、発表された作品の“一部”の事です。

“無知”が、「誤った権威を生み出す。」
“無知”は「過去の過ち(戦争等)を繰り返す元凶となる。」

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アンディ・ロビンソン