スピルバーグ監督、「フェイブルマンズ」の音楽に涙していた 盟友ジョン・ウィリアムズが明かす秘話

2023年2月24日 12:00


3月3日から全国公開
3月3日から全国公開

スティーブン・スピルバーグ監督の最新作「フェイブルマンズ」の特別映像が公開された。「ジョーズ」「E.T.」などの音楽を手掛け、本作でスピルバーグ監督と28作目のタッグを組んだ作曲家ジョン・ウィリアムズが本作について語るほか、ピアノを弾く姿も収めている。

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本作は、初めて映画館を訪れて以来、映画に夢中になったサミー・フェイブルマン少年が両親との葛藤や絆、そしてさまざまな人々との出会いによって成長していきながら、人生の一瞬一瞬を探求し、夢を追い求める物語。第95回アカデミー賞では、作品賞、監督賞、主演女優賞、助演男優賞、脚本賞、作曲賞、美術賞の7部門にノミネートされている。

ハリウッドを代表する映画作曲家のひとりであるウィリアムズは、スピルバーグ監督作品では「未知との遭遇」「インディ・ジョーンズ」シリーズ(81~08)、「ジュラシック・パーク」シリーズ(93)などの音楽を担当。そのほか、「スーパーマン」(78)、「スター・ウォーズ」シリーズ(77~19)や、「ハリー・ポッター」シリーズ(01~04)など、誰もが知るテーマ曲の数々を生み出してきた。

特別映像では、スピルバーグ監督が「ジョンとまた組めるなんて運命に感謝だ。彼とは50年の仲で“フェイブルマンズ”はそれを記念する作品だ」と語るシーンから始まり、若かりし頃の2人の貴重な写真も。先日2月8日に91歳になったウィリアムズについて「彼はこの地球の宝だよ」と、名コンビの絆を覗かせる。

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公私ともに深い関係であるウィリアムズが生み出す楽曲について、スピルバーグ監督は「 “良作”とされる映画では音楽が映像の邪魔をしてない。逆に映像が音楽より目立つこともない、音楽と映像の調和が絶対条件だ。音楽と脚本それぞれの物語が合致する必要がある。ある意味ジョンは脚本家だ。彼が音楽的な視点からリライトした脚本を私が映像化する」と語り、続けて「『インディ・ジョーンズ』の音楽もいいが『シンドラーのリスト』はジョンの最高傑作だ。彼の音楽は国境を越える。映画音楽という枠を超え生き続ける」と、最上級の賞賛を送っている。

また、「フェイブルマンズ」の楽曲をスピルバーグ監督が初めて聴いた際には涙が零れ落ちていたようで、ウィリアムズは「“母と子”をテーマにした曲を弾いた時にスティーブンが無言になった。彼はそこに立って静かに涙を流していたよ。『不意を突かれた』と言っていた。その様子を見ていて私も感動したよ」というエピソードも披露している。

フェイブルマンズ」は、3月3日から全国公開。

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