2021年 第93回 アカデミー賞特集(2021年) 全部門ノミネート・その他の賞

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映画.com 第93回アカデミー賞特集

2021年4月25日(現地時間)に開催されるアカデミー賞授賞式。最新情報をお届け!

Nominate - 全部門ノミネート作品 -

助演男優賞

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英ロンドン出身。ケンブリッジ大学在学中、アマチュア演劇クラブに所属する。卒業後にコメディアンとしてTVに出演しはじめ、1998年、コメディ番組から生まれたキャラクターのアリ・Gに扮してブレイク。アリ・Gとして司会を務めたバラエティ番組「Da Ali G Show」(00)で人気を博す。同番組内で誕生したキャラクターのボラットも話題を呼び、「ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習」(06)として映画化。過激な内容で訴訟なども引き起こした反面、ゴールデングローブ賞主演男優賞をはじめ多数の映画賞を獲得した。同作を手がけたラリー・チャールズ監督の「ブルーノ」(09)、「ディクテーター 身元不明でニューヨーク」(12)にも主演。「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」(07)や「ヒューゴの不思議な発明」(11)では助演を務める。20年には「続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画」が再び高い評価を獲得し、ゴールデングローブ賞の主演男優賞(コメディ/ミュージカル部門)の候補となり、同年の「シカゴ7裁判」では同助演男優賞にもノミネートされた。

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ウガンダ人の母のもと、英ロンドンに生まれる。9歳のときに演劇学校で劇作の面白さに触れ、創作の仕事に就くことを決意。2006年、TV映画「Shoot the Messenger(原題)」(06)で俳優デビューし、青春群像ドラマ「スキンズ」(07~09)で脚本と出演を兼ね注目を集める。映画では、「ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬」(11)や、「キック・アス ジャスティス・フォーエバー」(13)、「ボーダーライン」(15)などに出演。低予算ながら全米大ヒットを記録したスリラー「ゲット・アウト」(17)で主演を務め、第90回アカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。その後、マーベル映画「ブラックパンサー」(18)や、スティーブ・マックイーン監督の「ロスト・マネー 偽りの報酬」(18)などに出演し、「ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償」(20)では第93回アカデミー助演男優賞を受賞した。

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ニューヨーク出身。幼い頃から教会などで歌うことに親しみ、10代で演技に魅了される。17歳のとき、舞台「RENT」でブロードウェイデビュー。カーネギーメロン大学で演劇を学び、優秀な成績で卒業する。TVドラマを中心に俳優業を続ける傍ら、歌手としてもクラブなどで活動。ブロードウェイの大ヒットミュージカル「ハミルトン」(15)で主人公アーロン・バー役に抜てきされ、トニー賞主演男優賞を受賞してブレイクを果たした。以降、ケネス・ブラナー監督作「オリエント急行殺人事件」(17)や、実在の奴隷解放運動家の半生を描いた「ハリエット」(19)に助演。女優レジーナ・キングの初監督作「あの夜、マイアミで」(20)で歌手サム・クック役を演じ、ゴールデングローブ賞最優秀助演男優賞にノミネートされた。

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シカゴで聴覚障害者の両親の元に生まれ育ち、アメリカ手話に長ける。シカゴにある地元の劇場で演技経験を積み、ロサンゼルスでも多くの舞台に出演。アメリカ手話での舞台にも立つ。映画には「ドラゴン ブルース・リー物語」(93)、「ヒラリー・ダフ in 恋する彼女はスーパースター」(12)などに出演しているが、2020年、Amazonオリジナル映画として配信された「サウンド・オブ・メタル 聞こえるということ」(19)で一躍知られるように。聴覚を失ったドラマーを描いた同作で、突発性難聴に苦しむ主人公に手を差し伸べる聴覚障害者コミュニティの運営者ジョー役を手話を交えて演じ、全米映画批評家協会賞の最優秀助演男優賞を受賞するなど、高い評価を受ける。

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米カリフォルニア州出身。子どもの頃から俳優を志し、デスティン・ダニエル・クレットン監督が大学の卒業制作として手がけた短編映画「Short Term 12」(08)に出演。同作をクレットン監督が自ら長編リメイクし、全米公開された「ショート・ターム」(13)にも出演し、俳優としてのキャリアを本格的に開始する。翌14年にはマーティン・ルーサー・キング・Jr.の伝記映画「グローリー 明日への行進」に出演。ラッパーとしても活動し、「DOPE ドープ!!」や「ストレイト・アウタ・コンプトン」、「MILES AHEAD マイルス・デイヴィス 空白の5年間」(すべて15)などの音楽映画で活躍する。全米大ヒットスリラー「ゲット・アウト」(17)で注目を集め、続くブラックコメディ「ホワイト・ボイス」(18)で映画初主演を務めた。その他の出演作にNetflix版「Death Note デスノート」(17)、「蜘蛛の巣を払う女」(18)、「ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密」(19)など。「ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償」(20)では、第93回アカデミー助演男優賞にノミネートされた。

助演女優賞

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ブルガリア出身。6歳の頃から歌唱とフルートのレッスンを始める。地元ブルガスの芸術学校と首都ソフィアの国立芸術大学で演技を学び、2019年に卒業。在学中からブルガリア国内のTVドラマや映画に出演しはじめる。24歳のとき、サシャ・バロン・コーエン主演の社会風刺コメディ映画第2弾「続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画」で英語作品に初出演。同作でボラットの娘役を演じ、コーエンに負けない体当たり演技を披露、絶賛の声を浴びた。その後、ハリウッド大手エージェンシーのCAAと契約。女優業のほか、TVドラマの脚本や製作も手がけている。

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高校時代に劇団を結成し、ウィリアム・アンド・メアリー大学で演技を学ぶ。1964年、プロとしての初舞台を踏み、74年にブロードウェイデビューする。アンドリュー・ロイド=ウェバー演出のブロードウェイミュージカル版「サンセット大通り」(95)などで、トニー賞を3度受賞した。スクリーンデビュー作「ガープの世界」(82)で、実際には5歳年下のロビン・ウィリアムズの母親役を演じ、アカデミー助演女優賞にノミネートされる。その後も「危険な情事」(87)、「再会の時」(83)、「ナチュラル」(84)、「危険な関係」(88)、「アルバート氏の人生」(11)、「天才作家の妻 40年目の真実」(17)でオスカー候補に挙がり、Netflixオリジナル映画「ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌」(21)でもアカデミー助演女優賞にノミネートされ、通算8度目のオスカーノミネートを果たす。その他の出演作に、「101」(96)、「エアフォース・ワン」(97)、「クッキー・フォーチュン」(99)、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」(14)、「アガサ・クリスティー ねじれた家」(17)など。自ら製作総指揮も務めた「潮風のサラ」シリーズ(88~03)などTVドラマでも活躍し、近年は「ダメージ」(07~)でエミー賞の主演女優賞に08年から3年連続してノミネートされている。

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英ノーフォーク出身。コメディ番組「ピープ・ショー ボクたち妄想族」(03~05)で人気を集め、映画「ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!」(07)や、「思秋期」(10)、「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」(11)などに出演。その後も、ギリシャの鬼才ヨルゴス・ランティモス監督の「ロブスター」(15)に出演したほか、サスペンスドラマ「ブロードチャーチ」(13~17)ではデビッド・テナントとともに主演を務め、スパイドラマ「ナイト・マネジャー」(16)でゴールデングローブ賞助演女優賞を受賞。ランティモス監督と再びタッグを組んだ「女王陛下のお気に入り」(18)では18世紀イングランドのアン王女役を熱演し、第91回アカデミー賞で主演女優賞を受賞した。Netflixオリジナルドラマ「ザ・クラウン」シーズン3&4(19~20)では英エリザベス2世を演じ、マギー・ギレンホールの長編監督デビュー作「ロスト・ドーター」(21)で再びアカデミー主演女優賞にノミネートされた。その他の映画出演作に、「オリエント急行殺人事件」(17)、「ファーザー」(20)など。

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11歳からモデルの仕事を始め、2000年にTVドラマで女優デビュー。「ミーン・ガールズ」(04)で映画に初出演した後、人気TVシリーズ「ヴェロニカ・マーズ」や「ビッグ・ラブ」などに出演する。ABBAのヒット曲で構成されたブロードウェイ・ミュージカルを映画化した「マンマ・ミーア!」(08)が大ヒット。以降、恋愛映画「親愛なるきみへ」や「ジュリエットからの手紙」(10)、SFサスペンス「TIME タイム」(11)など主演映画が相次ぐ。大ヒットミュージカル映画「レ・ミゼラブル」(12)では、主人公ジャン・バルジャンに育てられた少女コゼット役で美声を披露した。その後も、R指定コメディ「テッド2」(15)でヒロイン役を演じ、「あなたの旅立ち、綴ります」(16)では出演と製作総指揮を兼ねた。近年の出演作に「マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー」(18)、TVシリーズ「ツイン・ピークス The Return」(17)など。私生活では、オフブロードウェイ劇で共演したトーマス・サドスキーと17年に結婚した。

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韓国の国民的女優。京畿道開城府(現・北朝鮮開城市)に生まれる。1966年に民放TV局TBCのタレントとして活動を始め、「火女」(71)で映画デビューするも、翌72年歌手チョ・ヨンナムとの結婚と渡米を機に引退。85年の離婚後に復帰し、イム・サンス監督の「浮気な家族」(03)をはじめ韓国の映画やドラマに多数出演する。カンヌ国際映画祭に出品されたイム・サンス監督の官能サスペンス「ハウスメイド」(10)で国際的な注目を集め、同監督の「蜜の味 テイスト オブ マネー」(12)やウォシャウスキー姉妹製作のTVシリーズ「センス8」(15〜17)などに出演。以降、主演作「バッカス・レディ」(16)や「それだけが、僕の世界」(18)、日本人作家・曽根圭介の小説を韓国で映画化した「藁にもすがる獣たち」(20)などで活躍。リー・アイザック・チョン監督作「ミナリ」では、アメリカに渡った韓国人一家の祖母役を演じ、第93回アカデミー助演女優賞を受賞。韓国人俳優で初めてオスカー像を手にする快挙となった。

Photo:Getty Images/ロイター/アフロ