コレクティブ 国家の嘘

劇場公開日:

コレクティブ 国家の嘘

解説

ルーマニアを震撼させた巨大医療汚職事件を題材に、市民、ジャーナリスト、政治家ら異なる立場から事件に立ち向かう人々の姿を捉え、第93回アカデミー賞で国際長編映画賞と長編ドキュメンタリー賞にノミネートされたドキュメンタリー。2015年10月、ブカレストのクラブ「コレクティブ」でライブ中に火災が発生し、死者27名、負傷者180名を出す大惨事となった。さらに、命を取り留めたはずの入院患者が複数の病院で次々と死亡、最終的に死者数は64名にまで膨れ上がった。調査に乗り出したスポーツ紙の編集長は、事件の背後に製薬会社と病院経営者、政府関係者の巨大な癒着が隠されていたことを突き止める。ジャーナリストたちは命の危機を感じながらも、真相を暴くため進み続ける。一方、報道を目にした市民の怒りは頂点に達し、内閣はついに辞職。正義感あふれる新大臣は、腐敗まみれのシステムを変えるべく奮闘するが……。監督は「トトとふたりの姉」のアレクサンダー・ナナウ。

2019年製作/109分/G/ルーマニア・ルクセンブルク・ドイツ合作
原題:Colectiv
配給:トランスフォーマー

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第93回 アカデミー賞(2021年)

ノミネート

長編ドキュメンタリー賞  
国際長編映画賞  
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映画評論

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(C)Alexander Nanau Production, HBO Europe, Samsa Film 2019

映画レビュー

5.0無力感や寂寥感に正面から向き合った作り手の姿勢に拍手

2021年10月31日
PCから投稿
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共感した! 5件)
村山章

4.0是非、このタイミングで観て欲しい

2021年10月20日
iPhoneアプリから投稿

怖い

2015年にルーマニアの首都、ブラレストのライブハウスで実際に起きた火災から始まる信じ難い事実の数々。からくも焼死を免れ、病院に運ばれた被災者が、火傷の跡を消毒する薬の濃度が故意に薄められていたために、火傷ではなく感染症で次々と亡くなる。病院と製薬会社が癒着していた。医師も賄賂を貰っていた。そもそも政府が腐敗の温床だった。等々。

でも、事実を突き止めるために立ち上がるメディア(スポーツ新聞)がある。実名で、顔を出して、事実をリークする内部告発者がいる。政府内の腐敗を認め、取材に協力する若い保健大臣がいる。そして、腐敗に怒り心頭でデモに参加するたくさんの市民がいる。

このドキュメンタリーを見て思うのは、ルーマニアという国の腐敗度合いより、むしろ、それを正そうとする側のパワー、それに尽きる。翻って、日本はどうか?と考えて、暗澹たる気持ちになるのだ。

だからこそ、本作を是非このタイミングで観て欲しいと思う。

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清藤秀人

2.5後半少し飽きを感じました。

2023年2月17日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ルーマニア医療行政の腐敗を描いたドキュメンタリー。

クラブ火災により露見した消毒液の希釈問題を追及する新聞記者に焦点をあてた前編。その後処理と問題解決に苦悩する新任の担当大臣の苦悩を描く後編。
腐敗し私利私欲を図る権力者層。他のヨーロッパ諸国から大きく遅れを取るルーマニアの苦悩が観て取れます。
とても良く出来たドキュメンタリーだとは思いますが、やはりドキュメンタリー映画を観る習慣のない私としては、徐々に退屈を感じ始めてしまいました。

私的評価は、やや厳しめです。

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よし

4.5他人事ではない

2022年11月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

長期政権とメディアの癒着という問題について考えさせられる。メディアが権力に従ったら国民は虐げられる。腐敗した政権が国民に与える影響をこのように可視化されると恐ろしさを身に染みて感じる。若者の投票率の低さという点で他人事ではないように感じてしまう。

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ぽんどら
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