続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画

配信開始日:

続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画

解説

2006年に大ヒットした、サシャ・バロン・コーエン主演の社会風刺コメディ「ボラット 栄光なる国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習」の続編。カザフスタンのジャーナリストであるボラットは、06年のアメリカ訪問の際、祖国に恥をかかせた罪で強制収容所に14年間収監され続けていた。一方、16年にトランプが大統領に就任以来、アメリカ政府から無視され続けていたカザフスタン大統領は、文化大臣であるサルのジョニーをトランプ大統領に貢ぎ、何とか気を引こうと考える。ジョニーをトランプの元に届けるミッションを担い、収容所を釈放されてふたたびアメリカを目指すボラットだったが、サルのジョニーが収容されていた檻には、ボラットの娘、トゥーターが便乗していた。トランプ大統領の再選をかけた米大統領選挙(2020年11月3日)を目前にした2020年10月23日から、Amazon Prive Videoで配信され、大ヒットを記録した。

2020年製作/96分/アメリカ
原題:Borat Subsequent Moviefilm
配信:Amazon Prime Video
配信開始日:2020年10月23日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第78回 ゴールデングローブ賞(2021年)

受賞

最優秀作品賞(コメディ/ミュージカル)  
最優秀主演男優賞(コメディ/ミュージカル) サシャ・バロン・コーエン

ノミネート

最優秀主演女優賞(コメディ/ミュージカル) マリア・バカローバ
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Amazon Prime Videoにて独占配信中 (C)Courtesy of Amazon Studios

映画レビュー

4.0世の中がおかしければおかしいほど、切れ味を増す風刺

2021年4月30日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

よくやるなあ、というのが第一印象だ。今のアメリカがこの映画を高く評価したくなるのはよくわかる。それだけトランプ政権の4年間で大きな不満が溜まっていたんだろうし、政治がおかしければおかしいほど、こうした風刺のキレも増す。サシャ・バロン・コーエンの仕掛けるネタはとんでもだが、現実はそれに輪をかけてとんでもだったということをまざまざと見せつける。ジュリアーニをハニートラップにハメたのはやりすぎだが、引っかかる方も引っかかる方だという感じで、「なんだこの乱痴気騒ぎは」と呆れてしまうのだが、この世界はそういう人が実権を持ち、バカみたいな理由で大事なことが決まってしまったりするわけで、現実の世界は喜劇に満ちあふれているわけだ。
しかし、このシリーズでやはり気になるのは、カザフスタンの扱いだ。なぜ、カザフスタンなのか、あれがイギリス人やアメリカ人とかでは駄目なのか。カザフスタンは小国だ、アメリカやイギリスに対して殴り返せるような立場ではない。その立場の不均衡さを気に留めておく。

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杉本穂高

4.0ボラットの娘が秀逸。ボラットパワーが2倍状態

2020年11月24日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

14年ぶりの「ボラット」の続編です。この14年で、映画製作や映画の内容をめぐるコンプライアンスが大幅にアップデートされてしまい、パワハラはNGだ、セクハラはもってのほかだという風潮のいま鑑賞すると、かなり微妙な感じがします。しかし、ボラットの娘トゥーターがスーパークレイジーな演技を見せてくれるので、そこら辺は行ってこいですかね。ボラットが2人になって、パワーが2倍になってる感じ。

1作目に比べ、ガチなどっきりカメラは少なくなり、演出パートが多くなっている印象は受けました。そんな中、一番面白かったのは、赤ん坊のフィギュアが乗っかったケーキを食べた後、産婦人科に行くくだりですね。「一般市民をおちょくるのもいい加減にしろよ」と思いつつ、爆笑が止まらないというね。やっぱ、ボラットは最高ですね。

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駒井尚文|映画.com編集長

1.0コロナより厄介かも・・

2021年5月18日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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odeonza

3.5命懸けの不謹慎ギャグでアメリカをこき下ろす

2021年4月13日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

 ゴールデングローブ作品賞受賞、アカデミー助演女優賞・脚色賞ノミネートという情報から辿り着いて、前作の内容を知らずに鑑賞。
 何じゃこりゃ!いいのこれ?そんな背徳感がスパイスになって余計笑ってしまう。でも爆笑した後に、アメリカの二面性、自由平等を標榜する国の裏の顔についてちゃんと考えさせられる。

 案の定ガチで突撃された人達からは訴えられたりしている。インタビューしたホロコースト生存者の遺族から詐欺で訴訟を起こされ、ジュリアーニ氏とトランプ氏から批判され、カザフスタンでは1作目から当然批判された。
 しかし訴訟は後に却下され、ジュリアーニ氏は本人のカメラの前でのセクハラの方が批判され、トランプ氏の「(コーエンが)つまらない」との批判(笑)にはコーエン自身が、トランプ氏もつまらない、無料での宣伝ありがとうと応酬している。カザフスタン観光局は結局ボラットの知名度を観光宣伝に利用して、ボラットの登場する宣伝ビデオを作ったりしている。
 つ、強い……。

 アメリカの病理は根深いけれど、この作品が抹殺されないどころか大ヒットし、日本でも見られること、各賞受賞・ノミネートされていることに、アメリカの妙な懐の深さを感じる。
 シニカルなギャグの癖があまりに強烈で、触れてはいけないところに触れまくっているわ下ネタにも躊躇がないわで、好き嫌いはかなり分かれるだろう。私は、生殖の踊りだけはちょっと生理的に駄目だった。
 でも、サシャ・バロン・コーエンが命懸けでこの作品を世に問うたことは伝わってきた。実際、ロックダウン反対集会のシーンでは、その場に紛れていた人種差別主義者に襲われかけてトレーラーに逃げ込んだとインタビューで答えている。ジュリアーニ氏のシーンなんかは、告発映画の趣さえある。大統領選挙の直前に公開日をぶつけていることからも、単なるドッキリとは訳が違うことが分かる。
 モキュメンタリーコメディの訴求力を、コーエンはそれだけ信じているのだろう。

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ニコ
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