ジョーカー

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劇場公開日:

ジョーカー

解説

「バットマン」の悪役として広く知られるジョーカーの誕生秘話を、ホアキン・フェニックス主演&トッド・フィリップス監督で映画化。道化師のメイクを施し、恐るべき狂気で人々を恐怖に陥れる悪のカリスマが、いかにして誕生したのか。原作のDCコミックスにはない映画オリジナルのストーリーで描く。第79回ベネチア国際映画祭で、DCコミックスの映画作品としては史上初めて最高賞の金獅子賞を受賞して大きな注目を集め、第92回アカデミー賞でも作品賞ほか11部門でノミネートされ、主演男優賞と作曲賞を受賞した。「どんな時でも笑顔で人々を楽しませなさい」という母の言葉を胸に、大都会で大道芸人として生きるアーサー。しかし、コメディアンとして世界に笑顔を届けようとしていたはずのひとりの男は、やがて狂気あふれる悪へと変貌していく。これまでジャック・ニコルソン、ヒース・レジャー、ジャレット・レトが演じてきたジョーカーを、「ザ・マスター」のホアキン・フェニックスが新たに演じ、名優ロバート・デ・ニーロが共演。「ハングオーバー!」シリーズなどコメディ作品で手腕を発揮してきたトッド・フィリップスがメガホンをとった。

2019年製作/122分/R15+/アメリカ
原題:Joker
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:2019年10月4日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第43回 日本アカデミー賞(2020年)

受賞

最優秀外国作品賞  

第92回 アカデミー賞(2020年)

ノミネート

作品賞  
監督賞 トッド・フィリップス
脚色賞 トッド・フィリップス スコット・シルバー
撮影賞 ローレンス・シャー
衣装デザイン賞 マーク・ブリッジス
編集賞  
音響編集賞  
録音賞  
メイクアップ&ヘアスタイリング賞  

第77回 ゴールデングローブ賞(2020年)

受賞

最優秀主演男優賞(ドラマ) ホアキン・フェニックス
最優秀作曲賞 ヒドゥル・グドナドッティル

ノミネート

最優秀作品賞(ドラマ)  
最優秀監督賞 トッド・フィリップス

第76回 ベネチア国際映画祭(2019年)

受賞

金獅子賞 トッド・フィリップス

出品

コンペティション部門 出品作品 トッド・フィリップス
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映画レビュー

4.0ダークヒーローの誕生秘話

2020年11月12日
Androidアプリから投稿

 四の五の云っても、人殺しなのでジョーカーは悪い人です。そして悪は許すな、悪と戦え、悪は叩きのめして構わない、勧善懲悪の日本ではそう教えられて育ってきた。ならば、何故、ジョーカーはヒーローなのか。何故、ジョーカーは讃えられたのか。それは、有る意味でゴッサムシティーに巣くう悪と戦った、紛れもない英雄であるのだから。
 とはいえ、人は殺しちゃいけません。犯罪ダメ、ゼッタイ。

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猿田猿太郎

4.5作者ジョーカー、ということで。おっさん、以上。

2019年10月26日
PCから投稿

「ハウス・ジャック・ビルト」から5か月ですか。娘っ子が大きくなるにつれ、映画鑑賞の予算も時間もがっつり削り、鑑賞してもレビュー書く時間がもったいない、とまで生活が激変した。

ああ、「ハウス・ジャック・ビルト」みたいな変態映画が(いろんな意味で)観れた、あの頃が本当に遠く感じる。

「ジョーカー」。お客さん、入ってるな。

賛否両論のようで。あらまあ、ほんと「ジョーカー」だな。観る前から、なんだか「思った通りの」映画になってるんじゃないの?という期待を胸に。

「ジョーカー」







作者「ジョーカー」

監督トッド・フィリップスのことであり、ホアキンのことであり、製作陣のことであり、ひょっとしたら、最近マーヴェル映画をこき下ろしたニュースのマーティン・スコセッシもそうかもしれない。

本作を「ダークナイト」のジョーカーでない、「ジョーカーの誕生譚」とまで「何故か言い切ってしまう連中」。

あらまあ、見事に引っかかっている。

まあ、だいたいのことはこの膨大なレビュー数を見ればわかることだが、映画リテラシーが高いつもりでいる常連レビュアーが思いっきり勘違いしていることでも、本作は大成功なのではないか。ほんと。

いつからだって?最初からである。

追記

本作に登場するアルフレッドのキャラがゲスなのも「楽しい」。

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しんざん

4.5負の感情が辿り着く先。

2019年10月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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すっかん

4.0ジョーカーを名乗った空虚な男の妄想劇

2020年5月26日
PCから投稿

悲しい

知的

どこまでが(劇中における)現実でどこまでが妄想なのか、と追求することはしない。作り手が解釈に委ねて明かす気はないと名言しているというだけでなく、それでは答え合わせに過ぎないから。ただ、はっきりと言えるのは、本作のジョーカーは「ジョーカーを名乗っている」というだけで、別にジョーカーではない、ということ。終盤の展開が本当なのか妄想なのかはともかく、ジョーカーを名乗った空虚な男に、大衆が自分たちの不満や怒りを託そうとする。その社会性がこの映画の肝であり、このひしゃげたご時世に爆発的に受け入れられた理由なんじゃなかろうか。

映画的には撮影、演技ともにみごとだが、気にかかるのはあからさまに『キング・オブ・コメディ』『タクシー・ドライバー』とハッキリ名指しできるスコセッシ映画をモチーフにしていること。アメコミ映画に新しいアングルからアプローチすることで、従来のジャンル映画の壁を破ろうという試みが、限りなく先達の作ったもの(スコセッシ映画)に近づいていく、といのはやはり懐古趣味ではないか。スコセッシ御大が今でも常に攻めているからこそ、目指す天井が見えてしまっている感じが気になった。

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村山章

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