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映画「シネマ歌舞伎 スーパー歌舞伎II ワンピース」 シネマ歌舞伎 スーパー歌舞伎II ワンピース
劇場公開日 2016年10月22日
解説
歌舞伎の舞台を映画館で上映する「シネマ歌舞伎」シリーズ第25弾で、人気コミック「ONE PIECE」を四代目市川猿之助による「スーパー歌舞伎II」で舞台化し、2015年に新橋演舞場などで上演された「スーパー歌舞伎II ワンピース」をスクリーン上映。大秘宝ワンピースを探す航海を続けるルフィと仲間たちは、シャボンディ諸島での海軍との戦いで散り散りになってしまう。ルフィは兄エースの処刑宣告を知り、救出のために監獄インペルダウンへ向かうが、エースはすでに海軍本部マリンフォードへと移送されていた。歌舞伎の手法と、プロジェクションマッピング、ダンスなどが融合し、「スーパー歌舞伎」ならではの新しいエンタテインメントが展開する。
2016年製作/118分/G/日本
配給:松竹
オフィシャルサイト スタッフ・キャスト
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2016年10月27日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会
歌舞伎でワンピースをやるときいて正直なんだそりゃと思ったし、今でも思っている。のだが、実際に観てみると、なんだそりゃよりも「すげえ!」という驚きが勝ってしまった。
舐めていたのは、歌舞伎の人たちの本気と身体能力の豊かさ。荒唐無稽なワンピースの世界観を人力でやるなんて不可能だろうという固定観念はいともたやすく覆された。ルフィに負けない正面突破で、原作のキャラや名シーンを次々と実体化させていく執念には畏れすら感じる。
とりわけボンクレーの再現度は神レベルであり、おそらく人間がマンガにどこまで近づけるのかの究極形態であろう。
濃すぎる内容に、4時間近い舞台を2時間に編集してくれて助かった気もするが、同時にちゃんと4時間たっぷり観たかったというМっ気も湧き上がってくる。とにかく一辺観てみてくださいとしか言えない怪作である。
2019年5月21日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
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友情と青春、夢と希望、家族と愛、大人になるにつれ当たり前になり、つい忘れがちになる『本当に大切な宝物』
そんなピュアな少年漫画の世界を、従来の歌舞伎を越えた演出で体現するスーパー歌舞伎。
観るまでは想像もしない世界が、目の前に広がる。
プロジェクションマッピングやワイヤーアクションを採り入れた舞台は、まるでロックミュージカルの如く、終始眼が離せない。
身体能力と圧巻の演技を駆使して、怒濤のエンディングへ。
一番の見せ場は、本物の水を使った、滝場での格闘場面だろう。
実際の舞台でもスペクタクルだったが、シネマ歌舞伎ではコマ落としの映像によって、そのスペクタクル感が際立つ。
三役をこなす猿之助は、汗を見せずにルフィのピュアさと熱さを表現し流石だ。
脇を固める若手役者も、実績確かに盛り上げる。
白ひげ役の右近も、説得力ある口上で流石。
シネマ歌舞伎には珍しく、若い観客も多く、原作のファンなら更に楽しめるだろう血湧き肉踊るスーパー少年漫画歌舞伎は、まだ見ぬ『ワンピース(宝)』だ!
2016年11月7日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
圧巻のお祭り騒ぎ。
大人が本気になったとき、奇跡が起きるんだって事を
子供たちに見せてやりたい。
漫画、アニメ。 演劇、歌舞伎。
そのどちらかしか観たことのない人には、この作品は難しい。
心の中の期待値が高すぎて、それを超えることはないだろう。
しかしその両方を知っている人からすれば、これはもう素晴らしい! なのだ。
スーパー歌舞伎、古典しか知らなかった人には、漫画やアニメを。
また原作やアニメしか知らない人には、演劇、日本の古典芸能を。
それぞれがそれぞれを知り、先入観を捨て、興味を持って、その垣根を乗り越えて欲しい。
そうすれば、この作品の本当の価値が理解できると思う。
目に見えるところに、それはない。
目に見えないところに、それはあるのだ。
たとえば
人間は空を飛べない。それはもう、どうしようもない現実で、
その人間を、空に飛ばすだけで、どれだけの手間が必要か。
吊りワイヤが見えたら興醒め、なんて人には、想像力というモノがないのか、と問いたい。
このワイヤの先に、果たして何人のスタッフがぶら下がっているのか。
このアクションのために、何日、稽古を重ねているのか。
この演技演出のために、どれだけの歌舞伎という伝統技術が応用されているのか。
これだけの数の出演者が、どれだけ準備をしているのか。
衣装を用意するだけでとてつもない予算と手間と時間だろう。
漫画を舞台化するということの、その熱量。
2次元を、2.5次元ではない。3次元化することの重さ。
それだけの目に見えない贅沢な力が、観客に届くから、感動が生まれるのだ。
原作と歌舞伎の、それぞれの魅力を発見して欲しい。観て解らない人は、勉強して欲しい。
そのための、夢の架け橋になるような、そんな作品だったのだ。
---------------------- ここからが、映画としての感想 ----------------------
そしてその架け橋は、映画界にも手を伸ばしている。
シネマ歌舞伎とは、そういう企画だったはずだが、
社会的に話題に上ることも、客足が爆発的に伸びる事もなかったはずだ。
この作品が、歌舞伎への、また原作への架け橋になるかもしれない。
また舞台を見た人からすれば、映画への扉かもしれない。
実に、シネマ歌舞伎でやる意味のある作品だったと思う。
素晴らしかった。この作品に関わった、すべての人に、感謝の拍手を贈りたい。
2016年10月29日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
つまらない作品でした。
出演者の方は、原作とアニメを見ていないのではないかと思いました。
歌舞伎には合いません。
ワンピースは、原作とアニメがいいですね!
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