ミスティック・アイズ
劇場公開日 2014年2月1日
解説
TVシリーズ「SHERLOCK シャーロック」でブレイクし、映画「スター・トレック イントゥ・ダークネス」などハリウッド大作にも続々と出演する英俳優ベネディクト・カンバーバッチが主演したドラマ。幼少期を過ごした田舎の町で妻のドーンとともに静かに暮らすデビッド。そんな2人のもとに、戦地に赴いていたデビッドの弟ニックがやってくる。ニックが戻ってからデビッドは不可解な行動を取り始め、ドーンは不安に駆られる。また、最初こそニックを迷惑に思っていたドーンだが、一緒に暮らすうちに彼の純心さを知るようになっていた。そんなある日、デビッドとニックが口論になり、ニックは2人のもとを去ろうとするが……。「未体験ゾーンの映画たち 2014」上映作品。
2011年製作/85分/イギリス
原題:Wreckers
配給:ファインフィルムズ
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2019年11月23日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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2011年イギリスの映画ですが、日本では「未体験ゾーンの映画たち 2014」で上映された作品のようです。
夫デビッド(ベネディクト・カンバーバッチ)が子供時代を過ごした田舎町へ夫婦が引っ越してきて、妻ドーン(クレア・フォイ)は赤ちゃんを授かることを望みながら、夫婦仲睦まじく、静かに暮らしていたのだが、そこにデビッドの弟ニック(ショーン・エヴァンス)が突然現れて、ドーンはデビッドの知らない面を次々と知り、夫婦の間に不穏な空気がながれ、妻の疑惑が渦巻いていく話。
ジャンルはサスペンスのようですが、メリハリはあまりなく、大きな事件が起こるわけでもなく、尺の短い作品のわりには長く感じる作品で、どちらかといえば、文学の匂いがする映画だと思います。登場人物の台詞や表情などで進行していき、説明のようなものがないので、集中力を要します。集中して、意味を考えながら見ると、これはかなりゾッとするような映画でもあります。特にラストです。
ニックが現れた途端、兄弟が強く抱きしめ合って、再会を喜ぶのですが、何につけても、この兄弟(デビッドとニック)の距離感が短くて、異様な感じ。最初は弟じゃなくて、恋人なのかと思ってしまったぐらい。後になって、ニックが「兄さんは僕を支配していた」とドーンにつげ、いわゆる、共依存の関係だったのかとわかります。
妻の取った衝動的とも思える行動、それゆえ妊娠してしまって、他人の子であっても産むことを許す(促す)夫、水面下の思いがよく理解できませんでした。ラストがわかると、オープニングの夫婦が赤ちゃんを抱く光景が本当にこわ〜いです。あの後、夫婦はどうやって暮らしていくのか、あの子供の将来はどうなるのだろう。ひょっとすると、夫は赤ちゃんの父親のことを黙認して(借りを作ったということで)、妻を支配下に置くのかしれないとも考えてしまいました。しかし、このような夫婦はもしかしたら、案外いるのかなと思ったりしました。
主演の3人がうまかったです。ベネディクト・カンバーバッチが出演しているということから発見した作品ですが、ニック役のショーン・エヴァンスも何でもかんでも喋ってしまう純粋な危うさをうまく演じていました。クレア・フォイも存在感がありました。ベネディクト・カンバーバッチの微妙な表情が注目どころです。
う〜ん。これは大沢樹生には見せてはいけない映画かもしれません。
2017年11月5日
Androidアプリから投稿
怖いし、辛いし、こういう映画ってみなくていいんだけど、私としては。でも、このような過去を持って未来に向かう人々もいるのだと知ることもたまには必要なのか。わからない。子供の問題、兄弟との繋がり、親へのやりきれない思い、どれも普遍的問題だもんなー。
でも主演三人が好きだからみたけど、他の人だったら辛すぎてみたくない。それでも景色の美しいこと!
2014年2月12日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
というからかなり怖いのかと思ったけど、そんなでもなかった。。好き嫌いあると思うけど、私は好きな方。
兄と弟の愛情と憎しみ、影のある夫に戸惑う嫁、何が本当で何が嘘なのか…。
なんだか心の深いところに突き刺さる映画でした。
そしてまたベンの表現力ったら!クレアも良かった。
2014年2月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
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ベネさん目的で見たものの、弟役のショーンエヴァンスが可愛かったという感想。ストーリーは奥さん目線だし、ベネさん、、、影がうす、、、ゲフンゲフン。赤ちゃんをあやすベネさんが見られたのは眼福だったけれども、他人の子なんだよね、またしても。
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