ファントム・オブ・パラダイス
劇場公開日 1975年5月31日
解説
作曲家のウィンスローは腹黒いレコード会社の社長スワンに新作を横取りされ、そのあげく麻薬所持の濡れ衣を着せられてしまう。刑務所に放り込まれたウィンスローはのちに脱獄し、スワンに復讐しようとするが、レコード工場で顔をつぶされ、醜い形相に変わり果ててしまう。やがて仮面の怪人がスワンに近づくが……。「オペラ座の怪人」をベースにした、おぞましくも華麗で、そして悲痛なロック・ミュージカル。
1974年製作/94分/アメリカ
原題:Phantom of the Paradise
スタッフ・キャスト
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2021年1月7日
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鑑賞方法:DVD/BD
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オペラ座の怪人等様々な作品を元にしたミュージカル映画。ストーリーは悲劇的な内容なので好き嫌い分かれると思いますが、とにかく遊び心のような要素が多く刺激的な話の中にも軽快なサウンドで悲しみ、喜び、欲望、等様々な感情が見事に表現されているので、観ている人達を楽しませようと工夫しているのが物凄く伝わってきました。
場面に合わせ絶妙に変わっていくカメラワークも観ていて気持ちが良いです。
ミュージカル映画の中では傑作だと思います。
2020年1月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
デ・パルマ監督のカルトミュージカルということで面白そうだと思い、立川シネマシティの極音ナイトにて鑑賞。
「オペラ座の怪人」の現代版らしいが元ネタの内容を知らないので、元ネタと比較する面白味は味わえなかった。ストーリーは確かに古典風だった。
ポップなロックテイストがキャッチーで観易かった。難しい事は考えずに気軽に観ることができた。
スワン役のポール・ウィリアムズが良い味を出していた。
ブライアンデ・パルマの作品は傑作、駄作の格差が激しく良い作品を探し当てるのに苦労する。
悪魔のシスターとかミッドナイトクロスとかレイジングケインとかを見てしまうともう見るのやめと思うのだが、これを見るとまた.探してみたくなる。
この映画がちょうどその紙一重のところで傑作か駄作かってことなんだけど、これは傑作になる。その紙一重みたいなところの面白さがブライアンデ・パルマの面白さなんだな。
この映画は手のメルヘンみたいになっていて、都合のよすぎるところは考えないでくださいねというタイプの脚本なのだがそれが見てるものによくわかるので納得して見れる。無駄なシーンが多いようで結構退屈したりもするんだけど全体としては上手く雰囲気がまとめられていて傑作に仕上がっている。脚本としては特に優れたシーンがありヒロインが特にヒロインが…というクライマックスに至る前のところが。結構こちらのえげつないハートをえぐられるところがありぐっとくるものがある。あのような1つのいいシーンがあるかないかでは映画の出来がほんとに変わってくるから面白いものだ。またクライマックスの部分は脚本があまり上手く書けていると言えないがカメラワークでうまくまとめている。といってもずいぶん落ち着かないカメラワークなのだが…クライマックスでこんな落ち着かないカメラワークをしても全体としてもうまくまとまってしまうからたいした監督術である。
結局この映画は最終的には優れた悲劇としてまとまっている。脚本を書くものとしては刺激がまとめるのはとても難しいと思うのだが、これは珍しい傑作。その点でも評価は高いんだ。
2019年1月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
踏んだり蹴ったりな主人公は何度も騙されて学習能力に多少なりとも欠点が!?
ラストは群衆の中でゴチャゴチャに誤魔化されているようで納得が出来ない終わり方。
まず劇中の音楽にハマれなかったら退屈に思える場面ばかりになる恐れあり!?
雑に感じる演出もチラホラと悲しい物語の筈が全体的に笑えてしまう。
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