【第95回アカデミー賞ノミネート全リスト】「エブエブ」が最多10部門11ノミネート!
2023年1月24日 23:50
米アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーは1月24日(現地時間)、第95回アカデミー賞のノミネート作品を発表した。ミシェル・ヨー主演作「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」の10部門11ノミネートが最多。これを、「西部戦線異状なし」(9部門)、「イニシェリン島の精霊」(8部門9ノミネート)が追う形となった。
昨年の第94回は、濱口竜介監督作「ドライブ・マイ・カー」が日本映画として初めて作品賞にノミネートされる快挙を果たし、国際長編映画賞を受賞。授賞式では、ウィル・スミスがプレゼンターのクリス・ロックを平手打ちする事件が起こり、後に社会現象レベルの騒動へと発展するなど悪目立ちする結果になってしまった。
今年は例年にない激戦の様相を呈している。最多となった「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」は主要部門となる作品賞、監督賞、主演女優賞、助演男優賞、助演女優賞×2のほか、衣装デザイン賞、編集賞、作曲賞、歌曲賞(主題歌賞)に名を連ねた。
「イニシェリン島の精霊」とともに次点となったのが、9部門の「西部戦線異状なし」。このほど発表された英国アカデミー賞で最多14部門にノミネートされたが、オスカー戦線でも“台風の目”となりそうだ。
このほか、「エルヴィス」が8部門、「フェイブルマンズ」が7部門と続き、「トップガン マーヴェリック」と「TAR ター」が6部門となっている。なお、世界的な大ヒットとなった「トップガン マーヴェリック」に主演したトム・クルーズの主演男優賞ノミネートはならなかった。
第95回アカデミー賞授賞式は、3月12日(日本時間13日)に開催される。
発表されたノミネート作品は、以下の通り。
「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」
「トップガン マーヴェリック」
「イニシェリン島の精霊」
「フェイブルマンズ」
「TAR ター」
「エルヴィス」
「アバター ウェイ・オブ・ウォーター」
「西部戦線異状なし」
「ウーマン・トーキング 私たちの選択」
「逆転のトライアングル」
スティーブン・スピルバーグ「フェイブルマンズ」
ダニエル・クワン、ダニエル・シャイナート「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」
トッド・フィールド「TAR ター」
マーティン・マクドナー「イニシェリン島の精霊」
リューベン・オストルンド「逆転のトライアングル」
オースティン・バトラー「エルヴィス」
コリン・ファレル「イニシェリン島の精霊」
ブレンダン・フレイザー「ザ・ホエール」
ポール・メスカル「Aftersun(原題)」
ビル・ナイ「生きる LIVING」
ケイト・ブランシェット「TAR ター」
ミシェル・ヨー「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」
アンドレア・ライズボロー「To Leslie(原題)」
ミシェル・ウィリアムズ「フェイブルマンズ」
アナ・デ・アルマス「ブロンド」
ブレンダン・グリーソン「イニシェリン島の精霊」
ブライアン・タイリー・ヘンリー「その道の向こうに」
ジャド・ハーシュ「フェイブルマンズ」
バリー・コーガン「イニシェリン島の精霊」
キー・ホイ・クァン「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」
アンジェラ・バセット「ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー」
ホン・チャウ「ザ・ホエール」
ケリー・コンドン「イニシェリン島の精霊」
ジェイミー・リー・カーティス「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」
ステファニー・スー「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」
マーティン・マクドナー「イニシェリン島の精霊」
ダニエル・クワン、ダニエル・シャイナート「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」
スティーブン・スピルバーグ、トニー・クシュナー「フェイブルマンズ」
リューベン・オストルンド「逆転のトライアングル」
トッド・フィールド「TAR ター」
エドワード・ベルガー、レスリー・パターソン、イアン・ストーケル「西部戦線異状なし」
ライアン・ジョンソン「ナイブズ・アウト グラスオニオン」
カズオ・イシグロ「生きる LIVING」
アーレン・クルーガー、エリック・ウォーレン・シンガー、クリストファー・マッカリー/原案:ピーター・クレイグ、ジャスティン・マークス「トップガン マーヴェリック」
サラ・ポーリー「ウーマン・トーキング 私たちの選択」
ジェームス・フレンド「西部戦線異状なし」
ダリウス・コンジ「バルド、偽りの記録と一握りの真実」
マンディ・ウォーカー「エルヴィス」
ロジャー・ディーキンス「エンパイア・オブ・ライト」
フロリアン・ホーフマイスター「TAR ター」
「All That Breathes(原題)」
「All the Beauty and the Bloodshed」
「ファイアー・オブ・ラブ 火山に人生を捧げた夫婦」
「A House Made of Splinters(原題)」
「ナワリヌイ」
「エレファント・ウィスパラー 聖なる象との絆」
「Haulout(原題)」
「How Do You Measure a Year? (原題)」
「マーサ・ミッチェル 誰も信じなかった告発」
「Stranger at the Gate(原題)」
ミッケル・E・G・ニルソン「イニシェリン島の精霊」
マット・ビラ、ジョナサン・レドモンド「エルヴィス」
ポール・ロジャース「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」
モニカ・ウィリ「TAR ター」
エディ・ハミルトン「トップガン マーヴェリック」
「西部戦線異状なし」(ドイツ)
「アルゼンチン1985 歴史を変えた裁判」(アルゼンチン)
「CLOSE クロース」(ベルギー)
「EO イーオー」(ポーランド)
「クワイエット・ガール」(アイルランド)
フォルカー・ベルテルマン「西部戦線異状なし」
ジャスティン・ハーウィッツ「バビロン」
カーター・バーウェル「イニシェリン島の精霊」
サン・ラックス「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」
ジョン・ウィリアムズ「フェイブルマンズ」
「ギレルモ・デル・トロのピノッキオ」
「Marcel the Shell With Shoes On」
「長ぐつをはいたネコと9つの命」
「ジェイコブと海の怪物」
「私ときどきレッサーパンダ」
「ぼく モグラ キツネ 馬」
「The Flying Sailor(原題)」
「氷を売る親子」
「My Year of Dicks(原題)」
「An Ostrich Told Me the World Is Fake and I Think I Believe It(原題)」
“Applause”「Tell It Like a Woman」
“Hold My Hand”「トップガン マーヴェリック」
“Lift Me Up”「ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー」
“Naatu Naatu”「RRR」
“This Is A Life”「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」
Amazonで関連商品を見る
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
【推しの子】 The Final Act NEW
【忖度なし本音レビュー】原作ガチファン&原作未見が観たら…想像以上の“観るべき良作”だった――!
提供:東映
物語が超・面白い! NEW
大物マフィアが左遷され、独自に犯罪組織を設立…どうなる!? 年末年始にオススメ“大絶品”
提供:Paramount+
外道の歌 NEW
強姦、児童虐待殺人、一家洗脳殺人…地上波では絶対に流せない“狂刺激作”【鑑賞は自己責任で】
提供:DMM TV
全「ロード・オブ・ザ・リング」ファン必見の超重要作 NEW
【伝説的一作】ファン大歓喜、大興奮、大満足――あれもこれも登場し、感動すら覚える極上体験
提供:ワーナー・ブラザース映画
ライオン・キング ムファサ
【全世界史上最高ヒット“エンタメの王”】この“超実写”は何がすごい? 魂揺さぶる究極映画体験!
提供:ディズニー
映画.com編集部もドハマリ中
【人生の楽しみが一個、増えた】半端ない中毒性と自由度の“尖った映画”…期間限定で公開中
提供:ローソンエンタテインメント
【衝撃】映画を500円で観る“裏ワザ”
【知って得する】「2000円は高い」というあなただけに…“超安くなる裏ワザ”こっそり教えます
提供:KDDI
モアナと伝説の海2
【モアナが歴代No.1の人が観てきた】神曲揃いで超刺さった!!超オススメだからぜひ、ぜひ観て!!
提供:ディズニー
関連コンテンツをチェック
シネマ映画.comで今すぐ見る
内容のあまりの過激さに世界各国で上映の際に多くのシーンがカット、ないしは上映そのものが禁止されるなど物議をかもしたセルビア製ゴアスリラー。元ポルノ男優のミロシュは、怪しげな大作ポルノ映画への出演を依頼され、高額なギャラにひかれて話を引き受ける。ある豪邸につれていかれ、そこに現れたビクミルと名乗る謎の男から「大金持ちのクライアントの嗜好を満たす芸術的なポルノ映画が撮りたい」と諭されたミロシュは、具体的な内容の説明も聞かぬうちに契約書にサインしてしまうが……。日本では2012年にノーカット版で劇場公開。2022年には4Kデジタルリマスター化&無修正の「4Kリマスター完全版」で公開。※本作品はHD画質での配信となります。予め、ご了承くださいませ。
ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。
父親と2人で過ごした夏休みを、20年後、その時の父親と同じ年齢になった娘の視点からつづり、当時は知らなかった父親の新たな一面を見いだしていく姿を描いたヒューマンドラマ。 11歳の夏休み、思春期のソフィは、離れて暮らす31歳の父親カラムとともにトルコのひなびたリゾート地にやってきた。まぶしい太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、2人は親密な時間を過ごす。20年後、当時のカラムと同じ年齢になったソフィは、その時に撮影した懐かしい映像を振り返り、大好きだった父との記憶をよみがえらてゆく。 テレビドラマ「ノーマル・ピープル」でブレイクしたポール・メスカルが愛情深くも繊細な父親カラムを演じ、第95回アカデミー主演男優賞にノミネート。ソフィ役はオーディションで選ばれた新人フランキー・コリオ。監督・脚本はこれが長編デビューとなる、スコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ。
奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。
文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。
「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。