米アカデミー賞主要部門を大胆予想　米バラエティが発表

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今年もアワードシーズンを迎えて賞レースの行方に注目が集まるなか、米バラエティが来る1月23日（現地時間）にノミネート発表を控える第95回米アカデミー賞主要部門のノミネーションならびに受賞作品の予想を発表した。

作品賞には、「アバター　ウェイ・オブ・ウォーター」「トップガン　マーヴェリック」などの娯楽大作から、ゴールデングローブ賞で最多7部門8ノミネートを果たした「イニシェリン島の精霊」や「The Woman King（原題）」「ター（原題）」といったインディペンデント系の秀作、インド映画史上最高額の予算を注ぎ込んだ一大アクションエンタテインメント「RRR」まで、バラエティ豊かな作品群のなかから、アカデミー賞の傾向的には“大穴”と言える「トップガン　マーヴェリック」を最有力と予想。

演技部門は、すでに結果発表済みの本年度各映画賞とほぼ同じ顔ぶれが並ぶとは言え、助演女優賞の最有力候補に「ブラックパンサー　ワカンダ・フォーエバー」のアンジェラ・バセットを挙げているのが興味深い。

その他、自身の原体験を描いた渾身の一作「フェイブルマンズ」で巨匠スティーブン・スピルバーグが久々の監督賞、カンフーとマルチバースの要素を掛け合わせた異色SFアドベンチャー「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」で圧倒的な独創性を見せつけた“ダニエルズ”ことダニエル・クワン＆ダニエル・シャイナートのコンビが脚本賞に輝くとの予想を立てている。

米バラエティによる第95回アカデミー賞主要部門ノミネーション予想は以下の通り。（***は受賞作品または受賞者）

▽作品賞
「アバター　ウェイ・オブ・ウォーター」
「イニシェリン島の精霊」
「エルヴィス」
「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」
「フェイブルマンズ」
「RRR」
「ター（原題）」
「トップガン　マーヴェリック」***
「ウーマン・キング」
「ウーマン・トーキング　私たちの選択」

▽監督賞
トッド・フィールド　「Tar」
ジョセフ・コシンスキー　「トップガン　マーヴェリック」
マーティン・マクドナー　「イニシェリン島の精霊」
ジーナ・プリンス＝バイスウッド　「ウーマン・キング」
スティーブン・スピルバーグ　「フェイブルマンズ」***

▽主演男優賞
オースティン・バトラー　「エルヴィス」
コリン・ファレル　「イニシェリン島の精霊」***
ブレンダン・フレイザー　「ザ・ホエール（原題）」
ヒュー・ジャックマン　「ザ・サン（原題）」
ビル・ナイ　「生きる LIVING」

▽助演男優賞
ポール・ダノ　「フェイブルマンズ」
ブレンダン・グリーソン　「イニシェリン島の精霊」
ブライアン・タイリー・ヘンリー　「その道の向こうに」
バリー・コーガン　「イニシェリン島の精霊」
キー・ホイ・クァン　「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」***

▽主演女優賞
ケイト・ブランシェット　「ター（原題）」
ビオラ・デイビス　「ウーマン・キング」
ダニエル・デッドワイラー　「ティル　Till」
ミシェル・ウィリアムズ　「フェイブルマンズ」
ミシェル・ヨー 「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」***

▽助演女優賞
アンジェラ・バセット　「ブラックパンサー　ワカンダ・フォーエバー」 ***
ジェシー・バックリー　「ウーマン・トーキング　私たちの選択」
ジェイミー・リー・カーティス　「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」
ニーナ・ホス　「ター（原題）」
キャリー・マリガン　「SHE SAID シー・セッド　その名を暴け」

▽脚本賞
シャーロット・ウェルズ　（「Aftersun」）
マーティン・マクドナー　（「イニシェリン島の精霊」）
ダニエルズ　（「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」）***
トニー・クシュナー、スティーブン・スピルバーグ　（「フェイブルマンズ」）
トッド・フィールド　（「Tar」）

▽長編アニメーション
「ギレルモ・デル・トロのピノッキオ」***
「Marcel the Shell with Shoes On（原題）」
「長ぐつをはいたネコと9つの命」
「私ときどきレッサーパンダ」
「ウェンデルとワイルド」