来年4月~「第二回 新・午前十時の映画祭」日本映画の名作8本を新ラインナップ
2013年12月3日 17:30
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[映画.com ニュース]2014年4月5日から約1年にわたり開催される「第二回 新・午前十時の映画祭」の概要が12月3日、発表された。
「世界の名作をニュープリントで上映する」をコンセプトに10年にスタートした「午前十時の映画祭」が、デジタル上映に切り替えた今年から「新・午前十時の映画祭」とリニューアル。さらに来年度は、初めて日本映画8本がラインナップされた。
選ばれた日本映画は、黒澤明監督の「羅生門」をはじめ、山田洋次監督、高倉健主演の「幸福の黄色いハンカチ」、内田吐夢監督の「飢餓海峡」、野村芳太郎監督の「砂の器」、深作欣二監督の「仁義なき戦い」、市川崑監督の「細雪(1983)」、川島雄三監督の「幕末太陽傳 デジタル修復版」、そして植木等主演の「ニッポン無責任時代」。
どれも日本映画史上に残る名作ばかりだが、日本では旧作のデジタル・アーカイブ化が遅れているのが現状。東映、東宝には1本も存在しないため、今回の「飢餓海峡」、「仁義なき戦い」、「細雪(1983)」、「ニッポン無責任時代」に関しては、運営事務局が数本ずつをリクエストした中から両社がセレクトし、新たにデジタル修復による上映素材を製作した。
それでも、文化勲章を受章した高倉の出演作が、「幸福の黄色いハンカチ」、「飢餓海峡」に加え、新セレクト外国映画の「ブラック・レイン」と3本あり、映画祭としての特色は出せた形。さらに、外国映画では、アジア映画として初めてチェン・カイコー監督の「さらば、わが愛 覇王別姫」が上映される。
結果、新セレクトの外国映画11本、これまでの上映で人気の高かった再上映作品6本を加えた計25作品を選定。来年3月20日オープンのTOHOシネマズ日本橋をはじめ全国52スクリーンで、各作品2週間ずつ、計50週にわたって上映される。
「午前十時の映画祭」は、これまでに累計で208万7467人を動員、興収20億1229万5600円(共に11月24日現在)を記録している(共に11月24日現在)。上映作品は以下の通り。
「飢餓海峡」(65、内田吐夢監督)
「細雪(1983)」(83、市川崑監督)
「幸福の黄色いハンカチ」(77、山田洋次監督)
「仁義なき戦い」(73、深作欣二監督)
「砂の器」(74、野村芳太郎監督)
「ニッポン無責任時代」(62、古沢憲吾監督)
「幕末太陽傳 デジタル修復版」(57、川島雄三監督)
「羅生門」(50、黒澤明監督)
「あなただけ今晩は」(63、ビリー・ワイルダー監督)
「オズの魔法使」(39、ヴィクター・フレミング監督)
「俺たちに明日はない」(67、アーサー・ペン監督)
「恐怖の報酬」(53、アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督)
「地上より永遠に」(53、フレッド・ジンネマン監督)
「ゴースト ニューヨークの幻」(90、ジェリー・ザッカー監督)
「さらば、わが愛 覇王別姫」(93、チェン・カイコー監督)
「黄昏(1981)」(81、マーク・ライデル監督)
「チャイナタウン」(74、ロマン・ポランスキー監督)
「ブラック・レイン」(89、リドリー・スコット監督)
「旅情(1955)」(55、デビッド・リーン監督)
「サウンド・オブ・ミュージック」(64、ロバート・ワイズ監督)
「シャレード(1963)」(63、スタンリー・ドーネン監督)
「スタンド・バイ・ミー」(86、ロブ・ライナー監督)
「スティング」(73、ジョージ・ロイ・ヒル監督)
「第三の男」(49、キャロル・リード監督)
「太陽がいっぱい」(60、ルネ・クレマン監督)
フォトギャラリー
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