幕末太陽傳

劇場公開日:

解説

川島雄三監督が1957年に発表した名作喜劇。幕末の文久2年、品川の遊郭で飲めや歌えやの大騒ぎを繰り広げた佐平次は、一文の金も持ち合わせておらず、遊んだ分を居残りで働くことに。しかし、お調子者の佐平次は自らの困難をものともせず、遊郭に立ち寄った高杉晋作らとも交友し、巻き起こる騒動を次々と片付けていく。物語のベースは古典落語の「居残り佐平次」。脚本を手がけた今村昌平が助監督を務めている。2012年、日活創立100周年記念事業の一環として最新のデジタル技術を駆使して映像修復した「デジタル修復版」が公開された。

1957年製作/110分/G/日本
配給:日活
日本初公開:1957年7月14日

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(C)日活

映画レビュー

5.0デジタル修復によって映画に再び命の火が灯った。

2020年5月26日
PCから投稿

笑える

楽しい

知的

日本映画史に燦然と輝く傑作であり、伝説の監督・川島雄三の代表作。映画に興味が湧くと、すぐにそういう情報は飛び込んでくる。しかし、観てみようにも以前は名画座でかかる傷だらけのフィルムか、映像も音声も不明瞭なVHSテープしかなかった。もちろん映画自体は面白いのだが、脳内補正をフル活用して、これは傑作なのだと断片を拾い集めるような作業でもあった。

しかし、日活さんありがとう、よくぞここまでキレイに修復してくれました! セリフがハッキリ聞こえる、役者の表情がよくわかる、など、本来なら当たり前のはずの状態になったことで、この映画が持つ滑稽味がよりハッキリと伝わるようになった。そして驚いたのは、セットの豪華さ。今の日本の感覚なら完全に大作映画の規模であり、小気味いい落語噺がベースなのに、こんなに豊かで奥行きのある映像だったとは。

ようやく映画史上の大傑作がわれわれのところまで降りてきてくれた。そんな感覚が味わえる、デジタル修復の鑑のような復活劇である。

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村山章

4.5元気になるのに理由なんかいらない

2023年3月22日
iPhoneアプリから投稿

ありがとう、元気もらったよ

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りょう

4.0面白い

2023年3月2日
PCから投稿

古い映画はよくわからなくて苦手だけど、
面白かった。

登場人物が皆活き活きとしている。
遊郭の女性達も逞しい。
小股の切れ上がったいい女ってこういう事なんだろうな。
けんかシーンで帯グルグル。ただのつかみ合いじゃない。滑稽で面白い。
色々な思惑、思想、武士、商人、その中をスイスイと泳ぐフランキー堺。
ちらっと見せる暗い表情。
本当にうまい。

話もテンポが良く進む。
これで終わり、、と思ったら、、何度もお墓で引き留められそうになる。

落語好きな人は倍楽しめるけど、
品川心中あたりは唐突で、元ネタ知らないとなんで?ってなると思う。。

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くろすけ

4.5フランキー堺の居残り佐平次がお見事、南田洋子の遊女や石原裕次郎の高杉晋作も魅力的で、若旦那と駆け落ちする芦川いづみも凛々しい

2023年1月21日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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Kazu Ann
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