黄昏(1981)
劇場公開日 1982年4月3日
解説
名優ヘンリー・フォンダと実娘ジェーン・フォンダが父娘役で共演し、老夫婦とその娘が織りなす心の交流を描いたヒューマンドラマ。アーネスト・トンプソンの同名戯曲を基に、「ローズ」のマーク・ライデル監督がメガホンをとった。引退した大学教授ノーマンと妻エセルは夏季休暇を過ごすため、ニューイングランドの湖畔の別荘にやって来る。ノーマンの80歳の誕生日、長年疎遠になっていた一人娘チェルシーが、婚約者と彼の息子ビリーを連れて現れる。偏屈なノーマンは彼らに冷たく接し、チェルシーはそんな父親にいら立ちを隠しきれない。チェルシーと婚約者はヨーロッパ旅行へと出かけ、両親はその間ビリーを預かることになるが……。老夫婦をヘンリー・フォンダとキャサリン・ヘプバーンが演じ、1982年・第54回アカデミー賞でそれぞれ主演男優賞と主演女優賞を受賞した。
1981年製作/110分/アメリカ
原題:On Golden Pond
配給:CIC
スタッフ・キャスト
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2021年5月23日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、TV地上波
偏屈で強烈なユーモアの持ち主である老いた主人公と、往年の美しさを残す妻。
毎年のバケーションに、放蕩娘が継子を置いて新婚旅行に行ってしまう。
思春期の生意気ざかりの継子だったが、次第に主人公と心を通わせ、お互いを理解するようになってゆく。
はじめてこの『黄昏』に触れたのは、まだ小学生でしたが、ああこれが見たかったのだと子供心にも思わせた、素晴らしい作品です。
当時出回り始めたビデオに残して繰り返し鑑賞した、個人的オールタイムベストの一作でした。
風景も音楽も美しく、人物たちの描かれ方もまた絶にして妙、ナンパ好きを公言する継子にボートを出して釣りを教えるシーンなど、何度見てもストーリーがリズムよく展開し、観ていて飽きません。
子供の頃好きだった古い作品を見て、撮影や演出の技術の低さにがっかりすることも多い昨今ですが、この練り上げられた映像美は必見。
苦味の残るなかのラストも心地よく、湖畔の反射光がきらめき、爽やかな風が心を駆け抜ける素晴らしい鑑賞体験となりました。
2019年12月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
中学生の頃に映画館で見た覚えがあります
きっと何かと同時上映だったのでしょうね
中学生の私に分かるはずもないこの不安
アビの鳴き声は不安を誘うようでもあり安堵を示すようでもあります。
我が母より先日電話があり
「物忘れがひどくてやだよー」とのこと
老いは生きていれば当たり前に一日一日確実に来るもの
なのに私は突然来るような気がしてなりません
そんなはずないのにね
昔からハワイはいつか日本の直ぐそばに来るんだよと言われた事を思い出します
やっ、それはホントだからね
10代20代の君達
分かる時が来るけどそれまでは大きく羽を伸ばすんだよ
それからじじいやばばあの相手もそこそこしてね
SNSだってかまわないからさ
でわでわ
あっ、一つ心に止まったセリフ
「人生は前に進んでる」
歳を取った人も若者も同じ時を刻んでる
この意味はとても深いように思います
でわ でわ
デイブグルーシンから始まるオープニングからこの映画のにフィルムの一部となり役者の格とは何か背景の美しさとは何かキャサリンヘップバーンとは何者かを教えてもらった教科書作品です。
2018年12月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
毒舌はエッセンス、人生を自然体で受け止める老夫婦は美しく、随所随所の台詞には胸を打たれる。若かりし頃の映画を観てい2人の名優の老いた姿が現実と重なり寂しさも覚えた。
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