【後編】あの人は今どうしてる？　映画業界から遠ざかった人気俳優の“その後”

17歳でカリフォルニアに移り、アクターズ・スタジオで学ぶ傍ら、MGMのアニメ部門で雑用係として働く。その後、ロジャー・コーマンが製作総指揮を務めた「クライ・ベイビー・キラー（原題）」（58）で映画デビュー。「イージー★ライダー」（69）でブレイクし、アカデミー助演男優賞に初ノミネート。その後、脚本家や監督にも挑戦しながら、俳優としての評価を高め「カッコーの巣の上で」（75）、「愛と追憶の日々」（83）、「恋愛小説家」（97）で3つのオスカーを獲得。代表作は「チャイナタウン」（74）、「シャイニング」（80）、「ア・フュー・グッドメン」（92）があり、ティム・バートン版「バットマン」（89）でのジョーカーの怪演が注目を集めた。

旧友ジェームズ・L・ブルックスの監督作「幸せの始まりは」(10)を最後に、俳優休業状態に。休業が長期化した際、あるメディアには「記憶障害によりセリフを覚える事が困難になった」と掲載されたものの、その後のインタビューで「情熱がない」と明かしている。17年には、ドイツ映画「ありがとう、トニ・エルドマン」（16）の英語版リメイクに出演する予定だったが、翌年に作品を離脱している。

ニコルソンの孫で俳優を志しているデューク・ニコルソンが、ハリウッド・リポーターのインタビューを受けており「家族だけの小さな感謝祭で祖父ジャック・ニコルソンと会った」「非常に良い健康状態である」と明かしている。同時期には、海に浸かっている姿と、ボートに乗って過ごしている写真がメディアに公開された。結婚は1度だけだが、元妻を含む4人の女性との間に5人の子どもがいる。現在は、その子どもと孫たちとの生活を大切にしているようだ。

トラック運転手、ライフガードなど、多岐にわたる仕事を経験し、ミスター・ユニバースのコンテストに参加した際、出場者に演技の道を勧められる。テレビ作品や舞台に出演し、61年にジェームズ・ボンド役で5本の契約を交わす。「007/危機一発」「007/ゴールドフィンガー」などに加え、「オリエント急行殺人事件（74）」「アンタッチャブル」「レッド・オクトーバーを追え！」などの秀作に出演。03年の「リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い」を最後にスクリーンを離れ、その後は声優、ナレーター業を1度ずつ行った。

スティーブン・スピルバーグ監督による「インディ・ジョーンズ　クリスタル・スカルの王国」のオファーがあったようだが、出演せず。10年には、サム・メンデス監督が「007 スカイフォール」のキンケイド役にコネリーを考えていたようだが、こちらも実現はしなかった。現在は、75年に再婚したフランス人のアーティスト、ミシュリーヌ・ロクブリュヌとバハマ生活。ゴルフを楽しみながら、悠々自適に暮らしている。

ジョン・トラボルタと共演した「ヘアスプレー」のオーディションで発掘され、第65回ゴールデングローブ賞では最優秀主演女優賞（コメディ／ミュージカル）にノミネート。しかし、08年、リアリティ番組「アメリカズ・ネクスト・トップ・モデル」に出演したモデルのビアンカ・ゴールデンに対して、傷害事件を起こし、父親とともに逮捕されてしまう。

その後は、テレビシリーズ「アグリー・ベティ」「Smash」などに端役で出演。女優としてのキャリアが低迷したことで、ビューティサロンでの美容師の仕事や、メイクアップ・アーティストの仕事をしながら、映画、テレビのオーディションに参加。今年の6月には、自身が同性愛者であることを明かしている。

「初体験　リッジモント・ハイ」「グレムリン」で人気を博していたが、89年に演技派俳優ケビン・クラインと結婚し、徐々に出演作品を減らしていく。2人の子どもを産んでからは、子育てに専念。7年間、映画には出演しなかったが、長年の友人ジェニファー・ジェイソン・リーの監督作「アニバーサリーの夜」に参加。その後は女優業から遠ざかり、05年から宝石＆アクセサリーなどを売るブティック「Blue Tree」を、ニューヨークのマディソン・アベニューで経営している。