グレムリン

劇場公開日:

解説

クリスマス・プレゼントのペットが異常繁殖して町中が大混乱になるというデザスター・コメディ。製作はマイケル・フィネル。エグゼクティヴ・プロデューサーはスティーヴン・スピルバーグ、フランク・マーシャル、キャスリーン・ケネディ。監督は「トワイライトゾーン」第三話のジョー・ダンテ。脚本は「俺達の明日」のクリス・コロンバス、撮影はダンテ作品常連のジョン・ホラ、音楽はジェリー・ゴールドスミスが担当。グレムリン創造はクリス・ウェイラス、特殊効果監修はボブ・マクドナルド・シニア。出演はザック・ギャリガン、フィービー・ケイツ、ホイト・アクストン、フランセス・リー・マッケインなど。

1984年製作/106分/アメリカ
原題:Gremlins
配給:ワーナー
劇場公開日:1984年12月8日

ストーリー

チャイナタウン。発明家のランド・ペルツァー(ホイト・アクストン)は、息子へのクリスマス・プレゼントを探していた。とある骨董屋でユニークな動物モグワイを見つけた。店の老主人は「モグワイは売り物ではない」という。彼は老人がいなくなったすきに老人の孫からモグワイを買い取つた゜キングトン・フォールズの自宅にもどったランドは、息子のビリー(ザック・ギャリガン)にモグワイを渡し、水に濡らしてはいけないこと、太陽光線にあてないこと、真夜中を過ぎて餌を与えてならないこと、以上3つのことを守るように告げた。ビリーはモグワイをギズモと名付ける。翌日、ビリーと仲の良いピート少年(コリー・フェルドマン)が遊びに来て、ギズモに水滴をかけてしまった。すると気泡ができ、そこが膨張してはじけ、玉がころがり出た。その玉もモグワイで、5匹の新しいモグワイが誕生したのだ。その中の1匹、頭の毛の白いストライブと名付けられたモグワイには、敵意が感じられた。ビリーは母校へ行き生物教師ハンソンに、モグワイの一匹を見せる。ビリーの勤める銀行は、ディーグル夫人(ポリー・ホリディ)が経営していた。ビリーは同じ出納係のケート(フィービー・ケイツ)に惹かれていく。ストライプたちは餌をほしがり、時計をとめていたので、真夜中を過ぎているとも知らず餌をやり、モグワイは変身をし、繭から醜悪な怪物に変身していった。農夫のフッターマンは、外国製の車には空にすむ怪物グレムリンがいるんだと、ぶつぶついっていた。ストライプをリーダーにした怪物たちは大繁殖して、小さな町キングトン・フォールズは占領された。怪物たちは、バーで酔っぱらい、ハンソン先生、ディーグル夫人宅、フッターマン宅を襲い、ぺルツァー宅では母親のリン(フランセス・L・マッケイン)が、怪物相手に大奪闘していた。怪物たちはやがて、映画館に集合し、みんなで「白雪姫」を鑑賞する。そのすきにビリーとケイトはボイラーのガス栓をあけて火をつけたので、映画館は爆発した。1匹だけ生き残ったストライブは百貨店に逃げ込み、その後をビリー、ケイト、ギズモが追った。すばしこいストライプとの攻防戦が展開され、ビリーは苦戦を強いられた。しかし、ギズモの必死の活躍でストライプは太陽光を浴び、滅んでいった。クリスマスの夜、ペルツァー家に、中国人の例の老主人が現われて「モグワイは特別な生物で、飼うのは大変な責任を負うということだ。おまえさんたちはまだまだだね」というと、ギズモをつれて去っていった。(ワーナー配給*1時間40分)

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写真:Album/アフロ

映画レビュー

3.5育児疲れにこの一本!

2011年9月22日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

興奮

突然かつ私事で恐縮ですが、先月、子どもが生まれました。未知の体験の連続、しかも待ったなし!の育児生活の中で、真っ先に思い浮かんだ映画があります。
それは、「グレムリン」です。1984年制作、スピルバーグ総指揮ハリウッド映画。念のため説明しますと、チェブラーシカに似たかわいらしい小動物「ギズモ」(当時のNewsweek紙評では「E.Tとヨーダを合わせてコアラ風に仕上げた」となっています。)が、飼う上で守らなければいけない3つのルールを主人公の少年が破ったために、細胞分裂を起こして増殖し、グロテスクで際限なくイタズラ大好きなモンスター「グレムリン」に変貌して街中で大暴れする…というクリスマス映画です。E.Tほどではないとは言えそれなりにヒットし、続編「2」も作られました。
赤ちゃんというものは、想像を遥かに越えて突如泣きわめいたり、天使のように安らかに眠ったりします。そんな我が子との共同生活が始まった私の頭によぎったのは、ギズモ→グレムリン…→ギズモ、の変貌ぶりでした。
赤ちゃんは泣くのが仕事、赤ちゃんが泣くのは元気な証拠、などと巷ではよく言いますが、「赤ちゃんのように」顔を真っ赤にして泣き叫び、果ては額に青筋が浮かび始め、声はかすれて裏返り…となると、のほほんと眺めてばかりもいられません。ちなみに、読みあさった数々の育児書のどれを取っても、「泣くのは当たり前」と言い切ってはくれないのです。泣く要因(空腹、おむつ汚れ、暑い寒い、病気の兆し…といった様々な不快)が並べられ、「抱きぐせがつくなどと放置してはいけません。感情を出さない子どもになります。」と結ばれます。虐待(ネグレクト)防止のためかもしれませんが、育児ビギナーにとっては逃げ場のないアドバイスです。
我が子に限って言えば、「泣く要因」はまったく分かりやすくありません。だいたい、生まれた直後は汚れたおむつを交換すると泣き始める、という状態でした。(最近は進化したのか、汚れたから泣く、にシフトしつつあります。)どうにも泣き止まず途方に暮れていると、いつの間にかスヤスヤ眠っていたり、機嫌よく一人遊びしていたはずが、突如ギャーっと泣き始めたり…。つくづく、謎と不条理に満ちています。
このムチャクチャさ、この無邪気さ、天真爛漫さ…まさに、グレムリンであり、ギズモであり、です。
最近は「ああ、またグレムリンになってる…」「あ、ギズモに戻った…」と思うようになりました。そうすると、悲壮感もなくなるというもの。
子どもの頃観た映画に、親になってから救われるとは…。映画は、本当に奥が深いです。
…あ、我が家のグレムリンは、いつの間にか、私の膝の中でギズモに戻っておりました。グレムリンの時はバタつかせる手足の力にたじたじとなりますが、ギズモになるとふっくらと柔らかい手足がいかにも愛らしく…つくづく不思議なものです。
育児疲れに、育児イメトレに、「グレムリン」を是非どうぞ。

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共感した! 6件)
cma

4.0あのアナログな神がかり的動きを、CGは決して超えられない

2017年12月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

楽しい

企画の始まりは当時学生だったクリス・コロンバスによる一本のサンプル脚本。これがスピルバーグの目に止まったことで映画化へのGOサインが出されたという。このうら若き青年と、すでに一世を風靡していたスピルバーグ、彼と同世代ながらカルト監督的な立場に甘んじていたジョー・ダンテが組んだ快作がこの『グレムリン』だ。

原案はもっとダークで凄惨な描写のオンパレードだったとか。現場では誰もが粘り強さと瞬発力の高さを発揮して、これを家族がみんなで楽しめるホラー・ファンタジーへと昇華させていった。それにクリス・ウェイラスが手がけたクリーチャーの特殊造形も、今のようなCGを使わないからこそ、創意工夫を凝らしたアナログな動きが観る者を惹きつけてやまない。ヒロインの告白話やテーマ曲も含めて、狂気と寂しさを併せ持った独特の空気感も素晴らしい。誕生から30年以上過ぎ、今や映画史に残るクリスマス映画の代表格と言えよう。

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牛津厚信

3.5この音楽は最高

2024年6月10日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

楽しい

こどもの時に見てからだから、何十年ぶりかに鑑賞。
今のCG映画を見慣れていると確かにかなりカタカタした動きだけど、またそれがいい味を出してる。
クリスマスに金ローでやらないのは、かなり過激な描写(お母さんとグレムリンの戦いとか)や、ヒロインのお父さんの事件があるからかなぁ。
できればこういう昔の映画も金ローでやってほしい。

久しぶりに字幕が戸田奈津子さんで嬉しかった。

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共感した! 0件)
nayuta

3.5【意外とグロテスクだよ、グレムリン。】

2024年2月17日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波、VOD

悲しい

怖い

幸せ

■ビリーが父親からクリスマス・プレゼントで貰った小さな生き物モグワイには、光を当てない、水をやらない、夜中の12時過ぎにエサを与えない、という守るべき条件があった。
 だが、これが破られ、モグワイは凶悪な怪物グレムリンに変身。街は大混乱に陥る。

◆感想

・数十年振りに見たが、グレムリンが電子レンジに入れられ爆発したり、ビリーの恋人のケイト(フィービー・ケイツ)の父が、サンタの恰好で煙突で死んでいた話とか、結構グロテスクである。

・当時は、それよりもモグワイの可愛さの方が上回ったのかな。

<グレムリンの悪魔的形状は忘れられないね。>

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共感した! 6件)
NOBU

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