英BBC企画「21世紀の偉大な映画ベスト100」、第4位に「千と千尋の神隠し」
2016年8月29日 06:00
1位に輝いたのは、デビッド・リンチ監督の「マルホランド・ドライブ」(2001)。BBC Cultureのルーク・バックマスター氏は、当初テレビシリーズとして企画されていた同作が首位をマークしたのは、“テレビの黄金時代”といわれるほど、昨今のテレビシリーズのクオリティと評価が高まっていることに関連しているだろうと解説する。
日本映画で選出されたのは「千と千尋の神隠し」の1作品のみだが、全体的にみるとアジア映画が豊富だ。香港が世界に誇るウォン・カーウァイ監督の代表作「花様年華」が2位、台湾の故エドワード・ヤン監督の「ヤンヤン 夏の想い出」が8位にランクイン。タイのアピチャッポン・ウィーラセタクン監督は、ウェス・アンダーソンやクリストファー・ノーラン、コーエン兄弟らと並ぶ3作品がリスト入りした。カンヌ国際映画祭出品作が半数近くを占めているのも特徴だ。
36の国と地域から177人の映画評論家がベスト10を提出。各1位に10点、2位に9点とポイントをつけ、合計ポイントを集計した。日本からは東京大学総長・蓮實重彦氏が投票している。タイトルに“21世紀”と掲げているが、2000年製作の作品も対象に含まれる。100位が3作品(「カルロス」「レクイエム・フォー・ドリーム」「Toni Erdmann」)あるため、102本がリストアップされた。
英BBC Culture企画「21世紀の偉大な映画ベスト100」上位20位は以下の通り。
2.「花様年華」(00/ウォン・カーウァイ)
3.「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」(07/ポール・トーマス・アンダーソン)
4.「千と千尋の神隠し」(01/宮崎駿)
5.「6才のボクが、大人になるまで。」(14/リチャード・リンクレイター)
6.「エターナル・サンシャイン」(04/ミシェル・ゴンドリー)
7.「ツリー・オブ・ライフ」(11/テレンス・マリック)
8.「ヤンヤン 夏の想い出」(00/エドワード・ヤン)
9.「別離」(11/アスガー・ファルハディ)
10.「ノーカントリー」(07/ジョエル&イーサン・コーエン)
11.「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌」(13/ジョエル&イーサン・コーエン)
12.「ゾディアック」(07/デビッド・フィンチャー)
13.「トゥモロー・ワールド」(06/アルフォンソ・キュアロン)
14.「アクト・オブ・キリング」(12/ジョシュア・オッペンハイマー)
15.「4ヶ月、3週と2日」(07)クリスティアン・ムンジウ
16.「ホーリー・モーターズ」(12/レオス・カラックス)
17.「パンズ・ラビリンス」(06/ギレルモ・デル・トロ)
18.「白いリボン」(09/ミヒャエル・ハネケ)
19.「マッドマックス 怒りのデス・ロード」(15/ジョージ・ミラー)
20.「脳内ニューヨーク」(08/チャーリー・カウフマン)
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