マルホランド・ドライブ
劇場公開日:2002年2月16日
解説
「ブルーベルベット」「ワイルド・アット・ハート」の鬼才デビッド・リンチが、ハリウッドを舞台に2人の女が織りなす物語を悪夢のように不条理な展開で描いたミステリードラマ。ロサンゼルス北部の山を横断する曲がりくねった道路“マルホランド・ドライブ”。ある夜、車の衝突事故が起こり、唯一の生存者である女は傷を負ったままハリウッドの街にたどり着く。高級アパートの一室に身を隠した彼女は、そこで女優志望のベティと遭遇。女はとっさに“リタ”と名乗り、事故に遭って記憶を失っていることをベティに打ち明ける。リタのバッグには大金と青い鍵が入っており、思い出せるのは“マルホランド・ドライブ”という言葉だけ。ベティはリタの記憶を取り戻す手伝いをしようと決意するが……。主演は「21グラム」のナオミ・ワッツと「パニッシャー」のローラ・ハリング。2001年・第54回カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞した。
2001年製作/146分/アメリカ
原題:Mulholland Drive
配給:コムストック
スタッフ・キャスト
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2020年8月26日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
18年ぶりに3回鑑賞し、映画評論のコーナーに詳しい謎解きを書いておきました。実はこの映画は、デビッド・リンチの映画の中では、かなり分かりやすい部類に入ると思います。久しぶりに見て「さすが!」と思ったのは、クラブ・シレンシオのシークエンスですね。「すべてまやかしだ! バンドはいない! オーケストラもいない!」と叫ぶMC、ラッパ吹く老人、曲の途中でぶっ倒れる歌手。クラブ・シレンシオは、あの世とこの世を分ける三途の川みたいな場所、byデビッド・リンチって感じ。こういう、観客をわざと混乱させる謎シーンの演出が、リンチ作品の真骨頂ですね。「ツイン・ピークス」の赤いカーテンの部屋とかね。何度見ても感心します。
映画を観終わっても謎が残ってよくわからなかった。デヴィッドリンチの映画らしく変な人ばかり出てきて奇妙な感じを楽しんだけど、理解できなかった。ネットで検索して、解説ページを読んで「ああ、なるほど!」ってなった。それでもう一度観なおして、ただの雰囲気映画じゃ無くて設定がすごく細かく作り込まれているのを確認して満足した。
主演の女優2人が溌剌とした美人と妖艶な美人で対照的な美しさに迫力があって引き込まれた。映画の中で演技をするシーンでは、俳優の凄さがわかって感動した。
夢と現実の違いが残酷で、でも共感できて、好きな映画が増えて嬉しい。
主人公の夢の中と現実の見た目の印象のギャップに衝撃を受けた、メイクとか髪型がいかに大切かわかった。前半の溌剌美人と後半は同じ人と思えない貧相でやさぐれた感が出ていて、身だしなみに気をつけようって考えさせられもした。
2023年1月10日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
『マルホランド・ドライブ』の謎解きは、映像をシュールなベールで包む癖のあるD・リンチが露骨かつ難解に提示していますが、実はじっくり観ると意味が分かってくるんですよ。
私は13歳の時にこの映画を観たのですが、頭が真っ白になりました(笑)。
10回観てもわからないから、20回、30回と、おぼろげながらでもいいから観てください。世界でも有数の難解な映画ですが、私なりにこの実験の秘密が解けたと思っています。ヒントは「おばさん」です。
2023年1月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
2002年劇場公開時鑑賞。
混乱しながら「どういうこと?」とあれこれ考えるのは楽しかったですけどね。考察サイトに直行しても、「あ、そう」で終わってしまうだけだと思うんですよね。
ちょっと頑張れば手が届きそうな絶妙な感じ。早々に諦めてワッツさん鑑賞に絞るのも一つの手かも。