劇場公開日 2002年2月16日

マルホランド・ドライブ : 特集

2002年2月15日更新

謎を解く鍵はロケ地にあるのか?

しかし……実際のロケ場所は、全く違う道だった!

編集部

ツアーの案内役は、その名も “デビッド・佐々木”さん
ツアーの案内役は、その名も “デビッド・佐々木”さん

「さっぱり分からない」「訳分かんないけど面白い」など、この映画を観た者の感想は様々だが、「ツイン・ピークス」同様、謎を振るだけ振って、正解は敢えて提示せず観る者の解釈に委ねるというデビッド・リンチの無責任な(?)ストーリー・テリングはやはり健在だった。

青い箱、そして鍵という、今作における謎の王様アイテム2点はもとより、カウボーイ、ミスター・ローク、殺し屋、眉毛の濃い男といった正体不明な人物たち……。映画を観終わって悶々となるのは当然の成り行きである。パンフレットを精読し、リピーター割引で2度目を観て、パスワードを駆使して解説を読み……。しかし、頭の中のもやもやは一向に晴れる兆しが見られない。むしろ、余計に混乱を来すばかりだ。

さあどうする?

そうだ、マルホに行こう。

画像2

こうなったら、現地に行ってみるしかない。もちろん、行ってみたところで何かが分かるという保証はない。しかし、ロケ地を眺めて回ることによって、謎解きに憑かれた、いや疲れた頭を旅情が癒してくれるかも知れないではないか。というわけで我々は、この映画の暗黒面に深く絡め取られてしまった人々のためにお膳立てされたツアー、3泊5日間の“マルホランド・ドライブへの旅”へと旅立つことになったのである。この映画を解釈するという、無謀とも不毛とも思われる行為のために酷使した脳を、そこで解放するために。

クラブ・シレンシオが、ウィンキーズ(の裏の塀)が、夜更けのマルホランド・ドライブが、我らを待っている。

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