カンヌ映画祭でブーイングされた映画20本
2016年6月4日 22:30

[映画.com ニュース] 第69回カンヌ映画祭が5月22日(現地時間)、79歳のイギリスの名匠ケン・ローチ監督の「I, Daniel Blake」に最高賞のパルムドールを授与して閉幕した。ちょうど10年前の2006年の「麦の穂をゆらす風」以来2度目のパルムドールを受賞した、今回のコンペティション参加監督のうち最年長のローチ監督には、惜しみのない拍手が送られた。
一方で、次点のグランプリを受賞した最年少27歳のグザビエ・ドラン監督作「イッツ・オンリー・ジ・エンド・オブ・ザ・ワールド(英題)」は評価が分かれ、また監督賞を受賞したオリビエ・アサイヤスの「Personal Shopper」の上映時にはブーイングが上がったという。
今回、米映画サイトThe Playlistでは、カンヌ映画祭の歴史の中でも激しいブーイングがあったことで知られる映画20本をピックアップした。一般の映画ファンが入場できないカンヌ公式部門の上映時には、プレス関係者や批評家らがブーイングを浴びせたり、見る価値がないと判断した業界関係者らが早々に席を立ったりする光景がよく見られる。
とはいえ、20本中9本がパルムドールを始め何らかの賞を受賞しており、おもに映画監督や俳優から構成される審査員団とプレス関係者とのあいだに見解のギャップがあることも見て取れるリストとなっている。
20本は以下の通り(年度順)。
▽「セコンド/アーサー・ハミルトンからトニー・ウィルソンへの転進」(1966/ジョン・フランケンハイマー)
▽「タクシードライバー」(1976/マーティン・スコセッシ) パルムドール
▽「悪魔の陽の下に」(1987/モーリス・ピアラ) パルムドール
▽「ワイルド・アット・ハート」(1990/デビッド・リンチ) パルムドール
▽「ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間」(1992/デビッド・リンチ)
▽「クラッシュ(1996)」(デビッド・クローネンバーグ) 審査員特別賞
▽「アレックス」(2002/ギャスパー・ノエ)
▽「ブラウン・バニー」(2003/ビンセント・ギャロ)
▽「アンダーカヴァー」(2007/ジェームズ・グレイ)
▽「マリー・アントワネット」(2006/ソフィア・コッポラ)
▽「サウスランド・テイルズ」(2006/リチャード・ケリー)
▽「ダ・ヴィンチ・コード」(2006/ロン・ハワード) コンペティション外オープニング作品
▽「アンチクライスト」(2009/ラース・フォン・トリアー)シャルロット・ゲンズブールが女優賞
▽「イングロリアス・バスターズ」(2009/クエンティン・タランティーノ) クリストフ・ワルツが男優賞
▽「ウッドストックがやってくる」(2009/アン・リー)
▽「ツリー・オブ・ライフ」(2011/テレンス・マリック) パルムドール
▽「ペーパーボーイ 真夏の引力」(2012/リー・ダニエルズ)
▽「闇のあとの光」(2012/カルロス・レイガダス) 監督賞
▽「オンリー・ゴッド」(2013/ニコラス・ウィンディング・レフン)
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