麦の穂をゆらす風

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麦の穂をゆらす風
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解説

「大地と自由」「ケス」などで知られる社会派ケン・ローチ監督が1920年代のアイルランド紛争を描いた悲劇。英国による長年の支配から独立を求める声が出始めた1920年アイルランド。医者を志すデミアンと兄テディは武器を手に取り独立戦争に出征する。やがて勝利を収め、講和条約を締結させたアイルランド軍だったが、その条約の内容を巡って、今度は国内で争いが起こる……。06年度カンヌ映画祭パルムドール受賞作品。

2006年製作/126分/アイルランド
原題:The Wind That Shakes The Barley
配給:シネカノン

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第59回 カンヌ国際映画祭(2006年)

受賞

コンペティション部門
パルムドール ケン・ローチ

出品

コンペティション部門
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映画レビュー

5.0愛国心を強要されたら

kossyさん
2021年1月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 なんだか今(当時)の日本に照らし合わせてしまいました。この映画でのアイルランド独立運動は彼らの愛国心そのもの。結局は分裂してしまう義勇軍でしたけど、英国からの抑圧支配から逃れるという心は一つ。理不尽にも殺された仲間を見たら、黙ってはいられなくなりそうです。だけど、途中からその激しい感情もデミアン(キリアン・マーフィ)の冷静な交渉のおかげで納まりました。武器がなくても・・・

 過去のアイルランド史を学ぶのにも参考になる映画でしたが、それよりも現代の世界情勢をも見つめなおすいい契機となりました。支配者と被支配者、帝国主義国家と植民地、どこを見ても似たような関係があるものです。民族自決権は奥が深いものがあるので、ここでは敢えて論じませんが(というより、よくわかってない)、第三者の介入だけは納得できません。独立を勝ち得たとしても、独立戦争時に植え付けられた暴力性がそのまま残ってしまうのも彼ら自身のせいではないように思えるくらいです。最初は戦いたくなかったデミアンだって、周囲の暴力を目撃しなかったら武器をとることもなかったはずですから・・・

 映画の中では生爪をはがすという拷問シーンがとても痛々しくて、強烈な印象を残したし、シネード(オーラ・フィッツジェラルド)の家が焼かれるシーンに胸が苦しくなりました。それに屋根が燃えてなくなったのに、そこに住み続けようと頑張るおばあちゃん。祖国に住むことを主張する縮図ともなっていましたけど、支配者はなぜもこう弱い人たちをいじめるんでしょう。こんな光景を見せられたら暴れたくなっちゃいますよ。

 終始ドキュメンタリーのような撮影のおかげで感情移入しまくり。ジープ2台でやってきた英国兵士に攻撃を仕掛けるシーンでは、自分もあの場で銃を構えているかのような気分になりました。しかし、あの一連の状況下にあったら自分は真っ先に殺されるだろうにと、反省もしまくり。歴史、政治、法律と、正確な知識さえあれば渡り合える。暴力だけの報復の連鎖をどこかで断ち切ることができると信じて・・・

【2006年12月映画館にて】
2006年マイベスト

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kossy

4.0妥協のない男の生き方

Gustavさん
2020年5月16日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

1920年のアイルランド独立戦争とその締結条約の是非で二分したアイルランド内戦を描いた作品。ケン・ローチ監督の冷静で真摯な視点が、激動の中の人間を飾り気なく感情移入することなく捉えて、歴史のリアリズム表現に挑戦した。この題材にして、例えばデーヴィッド・リーン監督の「ライアンの娘」のような感情の振幅をドラマチックに描く旧来の演出ではなく、あくまで淡々とした視線を貫徹するところに、ローチ監督の作家精神がある。戦争、内戦、兄弟の対立と、終わりが見えない時代の痛ましい秘話が胸に突き刺さる。「バットマン」で注目したキリアン・マーフィーの演技が素晴らしい。日本題名と麦畑で振り向くスチールカットが印象的。

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Gustav

2.5群像劇を丁寧に撮った映画

2019年9月14日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

だれでも知ってる世界史の映画ってあるが、これはそうではない部類、と思う。アイルランドの英国の植民地時代、独立紛争とその後の内紛。
それでもある程度は親切に背景をわかりやすく、説明的なシーンをちょいちょい挟んでいる。史実に向き合ってその群像劇を丁寧に撮った映画という印象。

まあまあの年月経過を描いていると思うが、それを感じない。舞台は村中心で狭くアイルランド内戦のスケール感がわかりづらい。登場人物の関係なども常に同じ距離感で撮っているので、主人公含め感情が伝わりづらい。

こういう起伏のない映画は評価する気になれない。おもしろくないでしょ。教養は押しつけられるものではないし。

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okaoka0820

4.0自分の信念に死を選ばない

2019年5月19日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

興奮

難しい

The wind That Shakes the Barley ( 麦の穂をゆらす風)2006年
監督:ケンローチ
1920年のアイルランドが大英帝国からの独立戦争を描いている。勇気、忠誠、兄弟の葛藤、自分の信念に忠実に生きるために死を選ばない。

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Socialjustice
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