【第80回ゴールデングローブ賞ノミネートリスト】「イニシェリン島の精霊」最多7部門8ノミネート
2022年12月13日 15:30
ハリウッド外国人記者協会(HFPA)が12月12日(現地時間)、第80回ゴールデングローブ賞のノミネートを発表した。
映画部門では、マーティン・マクドナー監督の「イニシェリン島の精霊」が、最多7部門8ノミネート。カンフーとマルチバースを融合させた異色作「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」が6部門で続いた。デイミアン・チャゼル監督、ブラッド・ピット主演の「バビロン」、スティーブン・スピルバーグ監督が自身の原体験を描いた「フェイブルマンズ」、伝説のロックスター、エルビス・プレスリーの伝記映画「エルヴィス」も、5部門にノミネート。日本からは、湯浅政明監督の「犬王」がアニメーション賞にノミネートされた。スタジオ別では、サーチライト・ピクチャーズ(12ノミネート)を擁するディズニーが、最多17ノミネートを果たした。
テレビ部門では、フィラデルフィアの公立学校の教師と生徒を描いたシットコム「アボット エレメンタリー」が、最多4部門5ノミネートを達成した。スタジオ別では、HBO MaxとNetflixがそれぞれ最多14ノミネートとなっている。
ゴールデングローブ賞は例年、アカデミー賞前哨戦のなかでもっとも華やかな賞として知られている。しかし、2021年2月、米ロサンゼルス・タイムズ紙が、同賞に投票するHFPAに黒人会員がひとりもいないことを指摘した記事を掲載。NetflixやAmazonなどのプラットフォームや、セレブリティたちによるボイコット運動に発展した。それを受け、米放送権を持つNBCは同年5月、22年の授賞式中継を行わないと発表。その結果、22年1月9日(現地時間)に行われた第79回ゴールデングローブ賞授賞式はテレビ中継されず、プライベートなイベントとして実施された。
HFPAは21年に、黒人会員を含む史上最多となる21人の新会員を受け入れ、投票者が、受賞を狙うスタジオから贈り物を受け取ることを禁止するなどの倫理規定を強化。その後、会員以外の投票者103人を追加した。HFPAは現在、投票者の10%以上を黒人が占めると発表している。そして、23年1月10日(現地時間)に開催される第80回ゴールデングローブ賞授賞式は、NBCでテレビ放送され、動画配信サービスのPeacockで配信されることが決定。スタンダップコメディアンのジェロッド・カーマイケルが、司会を務める。
第80回ゴールデングローブ賞の主なノミネートは、以下の通り。
オースティン・バトラー「エルヴィス」
ブレンダン・フレイザー「ザ・ホエール(原題)」
ヒュー・ジャックマン「ザ・サン(原題)」
ビル・ナイ「生きる LIVING」
ジェレミー・ポープ「The Inspection(原題)」
ケイト・ブランシェット「ター(原題)」
オリビア・コールマン「エンパイア・オブ・ライト」
ビオラ・デイビス「The Woman King(原題)」
アナ・デ・アルマス「ブロンド」
ミシェル・ウィリアムズ「フェイブルマンズ」
ディエゴ・カルバ「バビロン」
ダニエル・クレイグ「ナイブズ・アウト グラス・オニオン」
アダム・ドライバー「ホワイト・ノイズ」
コリン・ファレル「イニシェリン島の精霊」
レイフ・ファインズ「ザ・メニュー」
レスリー・マンビル「ミセス・ハリス、パリへ行く」
マーゴット・ロビー「バビロン」
アニヤ・テイラー=ジョイ「ザ・メニュー」
エマ・トンプソン「Good Luck to You, Leo Grande(原題)」
ミシェル・ヨー「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」
ブレンダン・グリーソン「イニシェリン島の精霊」
バリー・コーガン「イニシェリン島の精霊」
ブラッド・ピット「バビロン」
キー・ホイ・クァン「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」
エディ・レッドメイン「グッド・ナース」
アンジェラ・バセット「ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー」
ケリー・コンドン「イニシェリン島の精霊」
ジェイミー・リー・カーティス「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」
ドリー・デ・レオン「逆転のトライアングル」
キャリー・マリガン「SHE SAID シー・セッド その名を暴け」
ジェームズ・キャメロン「アバター ウェイ・オブ・ウォーター」
ダニエル・クワン、ダニエル・シャイナート「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」
バズ・ラーマン「エルヴィス」
マーティン・マクドナー「イニシェリン島の精霊」
スティーブン・スピルバーグ「フェイブルマンズ」
トッド・フィールド「ター(原題)」
ダニエル・クワン&ダニエル・シャイナート「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」
スティーブン・スピルバーグ&トニー・クシュナー「フェイブルマンズ」
マーティン・マクドナー「イニシェリン島の精霊」
サラ・ポーリー「ウーマン・トーキング 私たちの選択」
ジェフ・ブリッジス「ザ・オールドマン 元CIAの葛藤」
ケビン・コスナー「イエローストーン」
ディエゴ・ルナ「キャシアン・アンドー」
ボブ・オデンカーク「ベター・コール・ソウル」
アダム・スコット「セヴェランス」
エマ・ダーシー「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」
ローラ・リニー「オザークへようこそ」
イメルダ・スタウントン「ザ・クラウン」
ヒラリー・スワンク「アラスカ・デイリー」
ゼンデイヤ「ユーフォリア EUPHORIA」
ドナルド・グローバー「アトランタ」
ビル・ヘイダー「バリー」
スティーブ・マーティン「マーダーズ・イン・ビルディング」
マーティン・ショート「マーダーズ・イン・ビルディング」
ジェレミー・アレン「ダーマー モンスター: ジェフリー・ダーマーの物語」
キンタ・ブランソン「アボット エレメンタリー」
セレーナ・ゴメス「マーダーズ・イン・ビルディング」
ジーン・スマート「Hacks(原題)」
ジェナ・オルテガ「ウェンズデー」
ケイリー・クオコ「フライト・アテンダント」
ジョン・リスゴー「ザ・オールド・マン 元CIAの葛藤」
ジョナサン・プライス「ザ・クラウン」
ジョン・タトゥーロ「セヴェランス」
タイラー・ジェームズ・ウィリアムズ「アボット エレメンタリー」
ヘンリー・ウィンクラー「バリー」
エリザベス・デビッキ「ザ・クラウン」
ハンナ・エインビンデル「Hacks(原題)」
ジュリア・ガーナー「オザークへようこそ」
ジャネル・ジェームズ「アボット エレメンタリー」
シェリル・リー・ラルフ「アボット エレメンタリー」
「ブラック・バード」
「ダーマー モンスター: ジェフリー・ダーマーの物語」
「パム&トミー」
「ドロップアウト シリコンバレーを騙した女」
「ホワイト・ロータス 諸事情だらけのリゾートホテル」
タロン・エガートン「ブラック・バード」
コリン・ファース「ザ・ステアケース 偽りだらけの真実」
アンドリュー・ガーフィールド「アンダー・ザ・ヘブン 信仰の真実」
エバン・ピーターズ「ダーマー モンスター: ジェフリー・ダーマーの物語」
セバスチャン・スタン「パム&トミー」
ジェシカ・チャステイン「George and Tammy(原題)」
ジュリア・ガーナー「令嬢アンナの真実」
リリー・ジェームズ「パム&トミー」
ジュリア・ロバーツ「ガスリット 陰謀と真実」
アマンダ・セイフライド「ドロップアウト シリコンバレーを騙した女」
F・マーレイ・エイブラハム「ホワイト・ロータス 諸事情だらけのリゾートホテル」
ドーナル・グリーソン「その患者、シリアルキラー」
ポール・ウォルター・ハウザー「ブラック・バード」
リチャード・ジェンキンス「ダーマー モンスター: ジェフリー・ダーマーの物語」
セス・ローゲン「パム&トミー」
ジェニファー・クーリッジ「ホワイト・ロータス 諸事情だらけのリゾートホテル」
クレア・デーンズ「Fleishman Is in Trouble(原題)」
デイジー・エドガー=ジョーンズ「アンダー・ザ・ヘブン 信仰の真実」
ニーシー・ナッシュ「ダーマー モンスター: ジェフリー・ダーマーの物語」
オーブリー・プラザ「ホワイト・ロータス 諸事情だらけのリゾートホテル」
PR
©2025 Disney and its related entities
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
ザ・ルーム・ネクスト・ドア
【死を迎える時、どんな最期を選びますか?】“人生の終わり”と“生きる喜び”描く、珠玉の衝撃作
提供:ワーナー・ブラザース映画
キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド
【この最新作を観るべきか?】独自調査で判明、新「アベンジャーズ」と関係するかもしれない6の事件
提供:ディズニー
セプテンバー5
【“史上最悪”の事件を、全世界に生放送】こんな映像、観ていいのか…!? 不適切報道では…?衝撃実話
提供:東和ピクチャーズ
君の忘れ方
【結婚間近の恋人が、事故で死んだ】大切な人を失った悲しみと、どう向き合えばいいのか?
提供:ラビットハウス
海の沈黙
【命を燃やす“狂気めいた演技”に、言葉を失う】鬼気迫る、直視できない壮絶さに、我を忘れる
提供:JCOM株式会社
サンセット・サンライズ
【面白さハンパねえ!】菅田将暉×岸善幸監督×宮藤官九郎! 抱腹絶倒、空腹爆裂の激推し作!
提供:ワーナー・ブラザース映画
激しく、心を揺さぶる超良作だった…!
【開始20分で“涙腺決壊”】脳がバグる映像美、極限の臨場感にド肝を抜かれた
提供:ディズニー