第80回ゴールデングローブ賞授賞式、テレビ中継が復活
2022年9月27日 09:00
米NBCが、第80回ゴールデングローブ賞授賞式中継を2023年1月10日(現地時間)に行うと正式発表した。
ゴールデングローブ賞は例年、アカデミー賞前哨戦のなかでもっとも華やかな賞として知られている。だが21年2月、米ロサンゼルス・タイムズ紙が同賞を投票するハリウッド外国人記者協会(HFPA)に黒人会員がひとりもいないと報じたことをきっかけに、NetflixやAmazonなどのプラットフォームや、有名タレントたちによるボイコット運動に発展。それを受け、米放送権を持つNBCは同年5月、翌年の授賞式中継を行わないと発表。その結果、22年1月9日(現地時間)に行われた第79回ゴールデングローブ賞授賞式はテレビ中継されず、プライベートなイベントとして実施された。
23年に開催される第80回ゴールデングローブ賞授賞式は、NBCと動画配信サービスのPeacockで配信されることが決定。
NBCユニバーサル・テレビジョンのフランシス・バーウィック氏は、「私たちはHFPAの継続的な変革への取り組みを評価し、23年1月に80周年を迎えるゴールデングローブ賞が戻ってくることを楽しみにしています」とコメントを寄せている。HFPAのヘレン・ホーネ会長も、「ゴールデングローブ賞の復活を待ち望んでいた世界中の視聴者に 『1年で最高のパーティー』をお届けできることを大変嬉しく思います」と声明を発表している。
HFPAは21年に黒人会員を含む21人の新会員を受け入れており、最近は新たに103人の新規会員を迎え入れている。これにより、ゴールデングローブ賞は世界62カ国の会員によって投票されることになる。授賞式中継の収益の一部は、HFPAの慈善活動に活用される。今年、HFPAは93のプログラムおよび団体に450万ドル以上を寄付している。