【ゴールデングローブ賞映画部門結果】「ドライブ・マイ・カー」が非英語映画賞受賞 日本映画62年ぶりの快挙
2022年1月10日 15:17

(C)2021「ドライブ・マイ・カー」製作委員会
第79回ゴールデングローブ賞授賞式が1月9日(現地時間)に実施され、「パワー・オブ・ザ・ドッグ」と「ウエスト・サイド・ストーリー」がそれぞれ作品賞を含む3冠でトップを飾った。また、世界中の映画賞を席巻している濱口竜介監督作「ドライブ・マイ・カー」が、非英語映画賞に輝いた。
ゴールデングローブ賞は、米アカデミー賞前しょう戦のなかでもっとも華やかな賞として知られているが、2021年2月、ロサンゼルス・タイムズ紙が同賞を投票するハリウッド外国人記者協会(HFPA)に黒人会員がいないと報じたことをきっかけに、NetflixやAmazonなどのプラットフォームや、有名タレントたちによるボイコット運動に発展。それを受け、同賞受賞式の米放映権を持つNBCは、22年の授賞式中継を行わないと発表していた。なお、HFPAは組織改革を行い、昨秋、黒人会員を含む21人の新会員が加入した。
そんななかで行われた今回のゴールデングローブ賞授賞式は、テレビ中継はおろか、ネット中継すらしないプライベートイベントとなった。HFPAの活動のひとつの柱である人道支援活動にフォーカスを当てたものとなり、アーノルド・シュワルツェネッガーとジェイミー・リー・カーティスがビデオメッセージで登場したものの、実際に出席したスターはひとりもいなかった。
第79回ゴールデングローブ賞(映画部門)受賞結果は以下の通り。
▽作品賞(ドラマ)
「パワー・オブ・ザ・ドッグ」
▽主演女優賞(ドラマ)
ニコール・キッドマン「愛すべき夫妻の秘密」
▽作品賞(ミュージカル/コメディ)
「ウエスト・サイド・ストーリー」
▽主演男優賞(ミュージカル/コメディ)
アンドリュー・ガーフィールド「tick, tick...BOOM! チック、チック…ブーン!」
▽主演女優賞(ミュージカル/コメディ)
レイチェル・ゼグラー「ウエスト・サイド・ストーリー」
▽助演男優賞
コディ・スミット=マクフィー「パワー・オブ・ザ・ドッグ」
▽助演女優賞
アリアナ・デボーズ「ウエスト・サイド・ストーリー」
▽アニメーション賞
「ミラベルと魔法だらけの家」
▽非英語映画賞
「ドライブ・マイ・カー」(日本)
▽監督賞
ジェーン・カンピオン「パワー・オブ・ザ・ドッグ」
▽作曲賞
ハンス・ジマー「DUNE デューン 砂の惑星」
▽歌曲賞
ビリー・アイリッシュ「ノー・タイム・トゥ・ダイ」
(映画.com速報)