グッド・ナース
劇場公開日:2022年10月21日
解説
ジェシカ・チャステインとエディ・レッドメインが共演し、殺人容疑をかけられた看護師と真実を求めて奔走する同僚の姿を、実話をにもとに描いたサスペンス。
シングルマザーの看護師エイミーは自身も心臓病を抱えながら過酷な夜勤を続け、心身ともに限界を迎えていた。そんな折、彼女の部署に親切な同僚チャーリーが配属される。2人は友人として固い絆で結ばれ、エイミーは彼のおかげで自分や娘の未来に希望を持てるようになっていく。しかし病院でインスリンの大量投与による患者の突然死が相次ぎ、チャーリーがその第一容疑者として浮上する。
チャールズ・グレーバーの著作「The Good Nurse」を原作に、「ある戦争」のトビアス・リンホルムが監督、「1917 命をかけた伝令」のクリスティ・ウィルソン=ケアンズが脚本を手がけた。Netflixで2022年10月26日から配信。一部劇場で10月21日から公開。
2022年製作/121分/G/アメリカ
原題:The Good Nurse
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2022年11月5日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
アメリカで実際に起きた事件を基にした医療サスペンス。病院内で相次ぐ意図的な薬物投与による死亡事故の真相を、ジェシカ・チャステイン演じる看護師のエイミー自らが炙り出すことになる。なぜなら、本来は事件の捜査に積極的に協力すべきすべき病院側が、噂の拡散を恐れて協力を断って来たからだ。ただでさえ、重い病いを抱え、厳しいシフトに耐え抜いているエイミーにそこまでやらせるのか?という疑問が湧いてくる。
医療業界の隠蔽体質、常態化している人材不足。それはアメリカもこの日本も同じみたいだ。何より、劇中で事件の容疑者である看護師、チャーリーが呟くある言葉に、そのことが色濃く反映されている。
看護師目線で描く病院が舞台のサスペンスドラマは、チャーリー役にエディ・レッドメインを得たことでサイコパス的ムードを纏っている。これまで役選びの幅を広く設定して来たレッドメインにとっても、チャーリー役はかつてないほどチャレンジングなものだっただろうし、その成果は評価されていいと思う。
2023年2月17日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
主人公を親身になって助けてくれるチャーリー。
しかし彼が病院に勤務してから、患者の不審死が頻発するようになる。
良い人って怖いのよ。いや、良い人が怖いわけじゃないんだけど…本気で優しくしてくれているのか、付きまとわれているのか判断できないところが怖い。
2023年1月30日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
内容は、2003年全米最大級連続殺人とも言われる犯人チャールズ・カレンと夜勤看護師仲間エイミー・ローレンとの間で繰り広げられる事実追求の物語。その中で、利益追求型私立病院医療商売の現場に鋭くメスを入れた社会的にも深い問題の映画。印象的な言葉は、『僕にとって死体処理は大事な仕事なんだ』チャールズが自ら語る自分が殺した相手に対するトロフィー🏆とも取れる言葉が常軌を逸脱して怖かったし悲しかった。『誰も止めなかった…』逮捕後取り調べ室でチャールズの犯行動機を語る場面。弱々しいチャールズが助けを求めていた所が垣間見える。切なくなるが利己的殺人は容認出来るものではないなあ。『金に勝る理由はない!』事件を追い詰める刑事の言葉は、端的に分かり易く複雑な医療と政治問題を残酷な程簡潔に表現する台詞回しに痺れた。印象的な場面はミッドポイントの元同僚からチャールズの事実を聞き、急いで生理食塩水の予備パックを確認し疑惑が確信に変わる場面。終始動きが少ない中で心臓悪いのに余計に悪くなるよと余計な心配させる。その後倒れてチャールズに介抱されるシーンが一番恐ろしい。ホラーより心臓に悪い。映画内でAEDを使い蘇生される殺される患者とエイミーの心臓との対比や透明な液体ならバレずに殺せるとの水の滴る表現の対比終始暗くエンドロールまで暗くて後味悪い。残酷な現実を目の当たりにさせられた感じがする。自分的には、チャールズが子供の頃母親が急に亡くなり、駆け付けた時には遺体が無くなっていて放置されていた。それが記憶にある母の姿だと語る場面が印象深く思う事は、母も同じ様に病院に殺され母の最後を追体験する目的で医療殺人に陥り、手段としての医療殺人が本人が知らぬ間に目的にすり替わり人の死に魅入られる様になってしまったのではないかと感じました。決して許される事ではありませんが、様々な問題を孕みつつ考えさせられる怖い作品でした。
2023年1月19日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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実在するシリアル・キラー、チャールズ・エドモンド・カレンの犯罪と、
逮捕に協力した看護師エイミー・ロークレンを追った
実録スリラー映画です。
ジェシカ・チャステインの素直で優しい看護師が、とても
魅力的でした。
(最近のアクション女優役より、女性的できめ細やかな演技が好き)
「ファンタスティック・ビースト」のニュートをキュートに決めてる
エディ・レッドメインがまさかの殺人鬼。
180度の転換です(役柄を広げるチャレンジですね!)
チャーリー・カレン(レッドメイン)は1888年から2003年の
16年間に40人近くの殺害を告白し、実際には400人に及ぶ可能性が
あるとのことです。
よくもまぁ、9ヶ所の病院がいくら人手不足とはいえ、きちんと調査して
告発しなかったものと驚きます。
最初の病院で逮捕されていたら、その後の被害者は出なかった訳ですから、
病院の責任は重いです。
映画ではチャーリーは離婚後に転居してエイミーの病院に就職します。
エイミーもシングルマザーで娘2人を育てていますが、
心臓に重い疾患があり夜勤は負担が大きく疲れていました。
チャリーは優しくてエイミーの手助けをしてくれます。
しかし不審死した老婦人の死因に疑問を持った病院の通報で看護師全員に
聞き取り調査が行われます。
エイミーは被害者のカルテを見て、不必要なインスリンが投与されている事を
刑事に指摘します。
そして正義感から次第に警察に協力して行きます。
確たる証拠もなくチャーリーを見切り逮捕。
なんと自白させるためにエイミーは大きな役割を果たすのですから、
驚きの展開なのです。
私はこの映画を見始めた時、
チャーリーの魔の手がエイミーに及んで、
ハラハラドキドキの展開を予想しました。
そして病院側は警察に協力するエイミーに解雇をチラつかせ、
エイミーの心臓病は悪化して命の危険が!!!
・・・なんてシナリオを勝手に想像しました。
杞憂でした。
ごく平坦にストーリーは進みます。
日本でも点滴に筋肉弛緩剤を混ぜて患者を死亡させた事件がありました。
他にも、施設の元介護士が障害のある入居者を多数殺した事件もあります。
Wikipediaをみるとチャーリー・カレンは自殺癖と精神疾患があると
思われます。
過去の問題行動や精神疾患はデータに残して、他の病院も直ぐに
閲覧できる仕組みが必要です。
(もう出来てるかと思いますが、)
最近の病院では看護師の行動を監視カメラで撮影している所も出て来て
いるそうです。
(プライバシーの観点からも、ちょっと嫌ですが、)
命を預ける病院や施設。
チャーリー・カレン事件は2度と起きてほしくないです。
病院への告発を強く感じる映画でした。