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東京国際映画祭ラインナップ発表 山田洋次監督、「男はつらいよ」最新作上映に万感の思い

2019年9月26日 17:30

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第32回東京国際映画祭のラインナップが決定!
第32回東京国際映画祭のラインナップが決定!

[映画.com ニュース]第32回東京国際映画祭のラインナップ発表会見が9月26日、東京・六本木アカデミーヒルズで行われ、オープニング作品「男はつらいよ お帰り 寅さん」の山田洋次監督、コンペティション部門に選出された「ばるぼら」の手塚眞監督、「喜劇 愛妻物語」の足立紳監督、ジャパニーズ・アニメーション部門に「プロメア」が出品された脚本家の中島かずきが出席した。

シリーズの50作目となる「男はつらいよ お帰り 寅さん」。山田監督は「(第17回開催時に)『隠し剣 鬼の爪』がオープニング上映されました。久しぶりに最新作がオープニング作品に選ばれて、大変光栄に思っています。この作品の特徴は、50年かけて撮った映画という気持ちがちょっとある。“ちょっと”と言ったのは、出来上がったものを見て、ようやく『50年かけて作ったんだ』という思いを抱いたから」と万感の思いを吐露した。

「脚本を書いている時、撮影をしている時にはわからなかったことがある。それはシーンの中に、何十年も前のカットを入れたら、どのような効果が生まれるかということ。それは、何度も何度も編集を繰り返しながらわかっていくことでしたね」と振り返った山田監督。そして「かつて黒澤明監督が『映画というのは、カットをつなぎ合わせて作るもの。そのつなぎ目に“魔法”が働くんだ』とよく仰られていた。今回は、その“魔法”を感じ取ることができましたね」と語っていた。

今年のコンペ部門には115の国と地域から1804本がエントリーされ、14作品が正式出品。審査委員は「アリー スター誕生」「グラン・トリノ」のプロデューサーとして知られるビル・ガーバー氏、仏女優ジュリー・ガイエ、第31回コンペティション部門の最優秀男優賞&審査員特別賞を受賞した「氷の季節」のマイケル・ノアー監督、「ここは退屈迎えに来て」の廣木隆一監督、審査委員長はチャン・ツィイーが務める。

稲垣吾郎二階堂ふみが共演する「ばるぼら」の手塚監督は、「3回目の映画祭参加で、初めてコンペに選んでいただきました。ちょっと自信がついてきたような気がしています(笑)」と満面の笑み。稲垣と二階堂については「2人に決まるまで、たくさんの俳優の方々にオファーしたのですが、皆さん躊躇されていた。そのなかで引き受けてくれた勇気に感謝します。文字通り体を張って芝居をしてもらいました」と告白しつつ、「(稲垣は)私が今の日本で一番好きな俳優です。以心伝心といいますか、こちらが何も言わなくても、思った通りの演技をしてくれました」と絶賛していた。

濱田岳水川あさみが共演する「喜劇 愛妻物語」の足立監督は「(選出には)びっくりしました。監督としてはまだ2作目。それにコメディが、コンペに入ることはあまりないと思います」と驚きを隠せない。売れない脚本家の夫を罵倒しながら家計を支える妻を演じた水川について「昔から好きで、映画やドラマを見ていたんですが、バラエティ番組に出演されている姿を拝見して『絶対に役にぴったりと思っていた」と説明。水川が9月21日に窪田正孝との結婚を発表したという話題をふられると「この映画みたいな奥さんにはならないでほしいです。なることは間違いなくないと思いますけど(笑)。ご本人が仰られていたような楽しい奥様になるんだろうなと」と祝福のコメントを寄せていた。

例年行われていたアニメーション特集企画は部門化することになり、ジャパニーズ・アニメーション部門として実施。「白蛇伝」の4Kデジタルリマスター版などを上映する「日本アニメ映画マスターズ」、「海獣の子供」「天気の子」などを披露する「日本アニメ映画の到達点」に加え、特撮作品「ウルトラQ」の4K上映を行う。中島は、原作・脚本を担当した「プロメア」が英語字幕付きの“応援上映”となるため「日本のファンたちが、アニメでこういう楽しみ方をしている。そういうプレゼンにもなるのではないかと思っています」と期待していた。

第32回東京国際映画祭は、10月28日~11月5日に六本木ヒルズ、東京ミッドタウン日比谷などで開催。各作品の上映日程や他部門の詳細などは、公式サイト(https://2019.tiff-jp.net/ja/)に掲出される。なお、クロージング作品として発表されていた「アイリッシュマン」(マーティン・スコセッシ監督)は、当初予定していた東京国際フォーラムホールCではなく、TOHOシネマズ六本木ヒルズの4K対応スクリーンで上映することになり、特別招待作品として披露されることになった。

【オープニング作品】
男はつらいよ お帰り 寅さん」(山田洋次監督/12月27日公開)
【GALAスクリーニング作品】
カツベン!」(周防正行監督/12月13日公開)
【コンペティション】
列車旅行のすすめ」(アリツ・モレノ監督)スペイン・フランス
アトランティス」(バレンチン・バシャノビチ監督)ウクライナ
喜劇 愛妻物語」(足立紳監督/20年公開)日本
チャクトゥとサルラ」(ワン・ルイ監督)中国
ディスコ」(ヨールン・ミクレブスト・シーベシェン監督)ノルウェー
湖上のリンゴ」(レイス・チェリッキ監督)トルコ
ジャスト6.5」(サイード・ルスタイ監督)イラン
ラ・ヨローナ伝説」(ハイロ・ブスタマンテ監督)グアテマラ・フランス
マニャニータ」(ポール・ソリアーノ監督)フィリピン
ネヴィア」(ヌンツィア・デ・ステファノ監督)イタリア
動物だけが知っている」(ドミニク・モル監督)フランス
ばるぼら」(手塚眞監督/19年内公開)日本
戦場を探す旅」(オーレリアン・ベルネ=レルミュジオー監督)フランス・コロンビア
わたしの叔父さん」(フラレ・ピーダセン監督)デンマーク

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