海獣の子供
劇場公開日:2019年6月7日
解説
「リトル・フォレスト」「魔女」などで知られる漫画家・五十嵐大介が、大海原を舞台に生命の秘密を描き、文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞や日本漫画家協会賞優秀賞を受賞した名作コミック「海獣の子供」を、アニメ映画化。自分の気持ちを言葉にするのが苦手な中学生の琉花は、長い夏休みの間、家にも学校にも居場所がなく、父親の働いている水族館へと足を運ぶ。そこで彼女は、ジュゴンに育てられたという不思議な少年・海と、その兄である空と出会う。やがて3人が出会ったことをきっかけに、地球上でさまざまな現象が起こりはじめる。「鉄コン筋クリート」のSTUDIO4℃がアニメーション制作、映画「ドラえもん」や「宇宙兄弟」などを手がけてきた渡辺歩が監督を務め、音楽を久石譲が担当。声の出演は芦田愛菜、ピクサーアニメ「リメンバー・ミー」の吹き替えを務めた石橋陽彩ら。
2019年製作/111分/G/日本
配給:東宝映像事業部
スタッフ・キャスト
全てのスタッフ・キャストを見る

- ×

※無料トライアル登録で、映画チケットを1枚発行できる1,500ポイントをプレゼント。
今になって配信で見ました。
映像はもう、凄まじいですね。冒頭1分で、映画館で観なかったことを激しく後悔しました。
しかし、、最後まで観終わって、まあ、映画館で観なかったのそんなに悔しくもないかなあ、と。
映像すごいんだけど、その映像に見合うような内容ではなかったかなと思ったから。
それでも最後まで普通に見れたし、映像見るだけでで楽しめたと言えなくもないけど、なんかこの素晴らしい映像も音楽も、ちょっともったいない気がする。
レビューで低評価の人は皆、よくわからなかったと言うし、高評価の人は理解するものじゃないみたいなこと書いてますが、、そもそもそんなに伝えたいことがはっきりまとまってるわけでもないんじゃないでしょうか。なんとなくイメージしてる感覚をそれっぽい言葉で表現してみました、みたいな感じで。
そのイメージ自体、心に刺さるような切迫してものがあるようにも思えないし、言葉にできないとか度々出てくるけど、それより言葉にするのを面倒くさがって諦めてるのでは?という気がしました。
ぶっちゃけ中身は、宮沢賢治の現代版みたいなものでしょう。ただ、なんだかぼんやりしていて、しっかりつかめるものがない。
宮沢賢治のあのクラムボンの詩とかが、意味不明ながらどこか人を惹きつけるのは、やっぱり作者の人格や教養や想像力が滲み出てるからなんじゃないかと思うのです。しかしながらこの作品は、残念ながらその点では普通の領域の、なんというか、現代のクリエイター的な人の描いたものだと感じました。
多分これは原作からしてそうなんじゃないかと思いますが(未読ですみませんが。) 少なくとも、命をかけて世の人々の幸いを願うような類の人ではないんではないかと。
まあそんな人がそこら中にいたら世の中名作だらけになってしまいますが・・・自分にとってはこの映画で描かれている世界は、これだけものすごい映像美があっても、そういった名作という位置付けにはならない、物足りなさを感じてしまうものでした。
2023年1月6日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
最初からカメラワークに圧倒されました。主人公の走りを追いながら田舎の町並みを有り有りと見せます。
鉛筆で書かれたようなきめ細やかな斜線で、人も鯨も波もエグすぎ。
芸術作品としては満点でしょう。
それだけに映画作品として減点が多いのがもったいない。
無くても話が成立するモノローグがやたら多く、観客に理解させようと後から入れたのかなと思います。
分かりやすさ優先が作品の品質を低下させますね。
あと、芸能人声優が(特に両親と婆さん)が酷いです。子役たちは良かったんですが、脇を固める人たちこそしっかりしててくれないとノイズで没入できません。
2022年10月22日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
配信で見たのだが、これだけ絵が美しくて広がりがあると、映画館の大画面で見たなら水族館の特大水槽の前に立っているような気分になれそうだと思った。
ストーリーは生命の神秘を歌い上げる一大叙事詩のような印象を受けた。ユニークなアニメ大作。
絵本調の背景と、3D的なカメラとエフェクトが特徴的な作品。
主に背景は手書き風で、部分部分で3D技術を活用しているので躍動感が感じられる表現だった。
ただストーリー的に対象年齢が低めであることもあり、個人的にはまらなかった気がする。