配給会社別、アカデミー賞のノミネート状況
2015年1月25日 18:00
[映画.com ニュース] 第87回米アカデミー賞のノミネート作品を配給会社別に見ると、前しょう戦のゴールデングローブ賞と同様に、主要部門では東宝東和、20世紀フォックス、ギャガの3社の作品が目立った。
特にフォックスは、「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」と「グランド・ブダペスト・ホテル」の2作品が最多9部門にノミネート。いずれも作品賞に選ばれたほか、前者は主要部門、後者は美術賞など技術部門で多く選出されている。同社ではさらに、「ワイルド(原題)」が主演・助演女優賞の2部門、「ゴーン・ガール」も主演女優賞、「ヒックとドラゴン2(仮題)」が長編アニメーション賞、ほか2作品が視覚効果賞に名を連ねている。
ギャガは、「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」が作品賞を含む8部門、「セッション」も作品賞を含む5部門でノミネート。「ワイルド・テイルズ(英題)」が外国語映画賞、「ナイトクローラー(原題)」が脚本賞で入った。
東宝東和は、「6才のボクが、大人になるまで。」が作品賞を含む6部門、「博士と彼女のセオリー」も作品賞を含む5部門でノミネートされた。そのほか、ワーナー・ブラザースから「アメリカン・スナイパー」が作品賞を含む6部門で選出。「ジャッジ 裁かれる判事」が助演男優賞、「インターステラー」が視覚効果賞を含む技術系を中心に5部門、その他3作品が入った。
作品賞ノミネートの「セルマ(原題)」は主題歌賞でも選出されている。ウォルト・ディズニーから「イントゥ・ザ・ウッズ」が助演女優賞など3部門、「ベイマックス」が長編アニメーション部門、その他4作品が入った。「アンブロークン(原題)」(ユニバーサル作品)は撮影賞など技術系で3部門。
洋画メジャー以外では、ロングライド「フォックスキャッチャー」が監督賞など5部門、キノフィルムズ「アリスのままで」が主演女優賞、ビターズ・エンド「サンドラの週末」が主演女優賞、アルバトロス・フィルム=セテラ・インターナショナル「ターナー、光に愛を求めて」が撮影賞など技術系を中心に4部門、アルバトロス・フィルム「ファインディング・ヴィヴィアン・マイヤー(原題)」がドキュメンタリー長編賞、レスペ=トランスフォーマー「セバスチャン・サルガド 地球へのラブレター」がドキュメンタリー長編賞、マーメイドフィルム「イーダ」が外国語映画賞など2部門、ポニーキャニオン「はじまりのうた」が主題歌賞に選出されている。
高畑勲監督「かぐや姫の物語」が長編アニメーション賞、堤大介監督「ダム・キーパー」が短編アニメーション賞にノミネートされたことも話題となっている。(文化通信)

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